日々、様々なAI環境がアップデートされる中、皆さんはどんなツールを使われていますか?
生成AI系をAIアプリ(チャット)を使うのもいいですが、スライド生成が得意なAIもあれば、動画生成や画像生成が得意なAIもあり、ビジネスで使わないのはもったいないと考えてしまいます。
これまでは「スライド一枚作る」だけでも、複数のAIアプリを利用したり、自分自身で画像を用意したり…。
手間も時間もかかっていたのが正直なところです…。
そんな中、2025年11月にGoogleから提供されているNotebookLMが大幅にアップデートされました。情報を整理して、資料を作成するアウトプットのおいてゲームチェンジャーになるアプリだと言えるのではないでしょうか。
使い方①ソースを追加する
NotebookLMがGeminiやChatGPTと違う点は参照する情報源(ソース)を選択することができる点です。ソースは「コピーしたテキスト」や「PDF」、「YouTube」などを参照することも可能です。

※ソースに登録できるファイル数は以下のようになります。
有料:300/1日
無料:50/1日
こうして深掘りしたい情報をソースとして利用することで、ハルシネーションを抑えることができるという点が特徴です。
使い方②多種多様なアウトプット
NotebookLMのもう一つの特徴はアウトプットの多さです。

アウトプットは、AIアプリと同じようにチャットで質問・回答を得ることができますが、それ以外もあるアウトプット方法を利用しないのはもったいないです。
NotebookLMの便利機能①音声解説
情報を整理したけど、いまいち頭に入ってこない、ドキュメントを読みたいけど時間が取れない、そんなときは「音声解説」を使いましょう。
音声概要はポッドキャストのように男女2人が登録したソースをもとに、重要な内容をまとめてトークで説明してくれます。トークの様子も設定から「議論」をしたり、専門家のように「評論」を述べたり、設定に応じてアウトプットしてくれます。

私の使い方!
自宅で学習したい内容をソースに登録して音声概要を作成。通勤時にはスマホでNotebookLMを開いて、音声でインプットするという使い方をしています。
あとはオフィス到着後に、ドキュメントや疑問に思ったことをチャットで確認して理解を深めるという使い方ですね。
NotebookLMの便利機能②インフォグラフィック
※無料版はベータ版となるようです。
これまでAIが生成する画像内の日本語は「文字化け」をしていたので読むことができませんでした。なんとなく雰囲気は伝わってくるのですが、ビジネスで利用するのは無理でした。
しかし、Googleが提供するNano Banana Proを利用することで弱点を克服。そのため、生成させた画像でも部分的に怪しい箇所はありますが、日本語として読める文字でアウトプットできるようになったのです。
私の使い方!
登録した情報から、一枚絵で内容をまとめたい、一枚絵から作成したスライドを説明する流れで利用しています。
ただ先述した通り日本語として不自然な部分もあるため、設定で詳細レベルを「簡潔」にして生成することをおすすめします。すると日本語の文字化けがなく、ビジネスでも利用できるレベル感で仕上げることができます。

NotebookLMの便利機能③スライド作成
インフォグラフィックで、1枚絵でもわかりやすい画像は作れるようになりました。
でも、複数枚作ってほしいときや、プレゼン資料レベルでまとめたい、そんなニーズにも応えてくれたのがスライド資料です。
Geminiはこれまでスライド生成は苦手で、他社の方が優れたスライド生成AIをリリースしていたぐらいです。ですが、ここにきてようやく他社に負けないレベル感のスライドを生成できるようになりました。
ただし、保存するときの形式はPDFのみのため、パワーポイントやスライドのファイル形式で保存できないため、あとで編集するのに手間がかかります。
Geminiに渡してGoogleのスライドファイルを作ることが可能です。一つのアプリで完結はできませんが、連携技で見やすいプレゼン資料の完成です。
NotebookLMで仕事効率化を図ろう
ここまで、私自身が利用しているNotebookLMの便利な機能を3つ紹介しました。
まだ残り5つの便利な機能があるので、それらも仕事で利用していければなと考えています。
特にマインドマップやレポート作成、さらに英単語を覚えるときに使ったカードや、クイズまで作って出題してくれます。
さらにスライドを音声付きの動画を作成してくれる。これがあれば新入社員に教えるための動画を作ることもできるし、資料作りに困ることもなくなります。
新しいスキルを学ぶときも、必要な情報を集めてクイズで学習を進めることができます。
使い方によっては、OpenAIやGoogleが提供しているプロンプト設計やベストプラクティスなどをソースとして登録し、チャットを通してAIを効果的に動作させるためのプロンプトを出力させる使い方や、各開発言語サイトにあるリファレンスを読み込ませることで簡易的なコードチェッカーにもできます。
アイデア次第で、いろいろな用途に使えるNotebookLM。あなたの業務
効率や学習向上に利用して、自分アップデートに役立ててみませんか?