はじめに
- Salesforce は便利ですが、一度設定しても「あれ?どう設定したっけ?」と、覚えていたのに忘れてしまう… そんな内容をまとめておきましょう。
- まずは、Salesforce の基礎的な部分を押さえておきたいと思います。
オブジェクトについて
-
情報を保存する場所です。
- データベースで言うところのテーブルになります。
- ただ、データベースとは異なり、テーブルの項目に応じた簡易的な画面を作れたりもします。
-
「活動」「取引先」と言った Salesforce の標準として用意されている「標準オブジェクト」と組織に任意の形で作ることができる「カスタムオブジェクト」とあります。
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「標準オブジェクト」の設定
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Classic 設定
[設定
] > [ビルド
] > [カスタマイズ
] > 各種標準オブジェクト
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「カスタムオブジェクト」の設定
-
Classic 設定
[設定
] > [ビルド
] > [作成
] > [オブジェクト
]
-
例を使って説明してみます。
とあるRPGゲームの武器・防具・道具を扱った雑貨屋さんの商品リストを作ってみましょう。
商品リスト番号 | 種類 | 名前 | 価格 | 売値 | 取り扱い | 攻撃力 | 防御力 | 道具性能 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
0001 | 武器 | ひのきのぼう | 5 ゴールド | 3 ゴールド | あり | 2 | 0 | なし |
0002 | 武器 | どうのつるぎ | 100 ゴールド | 75 ゴールド | あり | 12 | 0 | なし |
0003 | 武器 | はかいのつるぎ | 65,535 ゴールド | 33,750 ゴールド | なし | 110 | 0 | なし |
0004 | 防具 | ぬののふく | 10 ゴールド | 7 ゴールド | あり | 0 | 4 | なし |
0005 | 防具 | かわのよろい | 150 ゴールド | 112 ゴールド | あり | 0 | 12 | なし |
0006 | 道具 | やくそう | 8 ゴールド | 6 ゴールド | あり | 0 | 0 | HP回復 |
0007 | 道具 | どくけしそう | 10 ゴールド | 7 ゴールド | あり | 0 | 0 | 毒回復 |
こんな感じにしてみましょうか。
(標準オブジェクトでもできそうですが、カスタムオブジェクトで作ってみます)
まず、カスタムオブジェクトの情報です。
項目 | 値 |
---|---|
表示ラベル | 商品リスト |
オブジェクト名 | ProductList |
レコード名の表示ラベルと型を入力
項目 | 値 |
---|---|
レコード名 | 商品リスト番号 |
データ型 | 自動採番 |
表示形式 | {0000} |
開始番号 | 1 |
レコード名は「商品リスト番号
」にしましょう。番号は自動的に付与してもらう形で、
1からの番号で、表示は「0001
」と言った、4桁の0埋め表記にしましょうか。
[保存
] ボタンクリックで、あっさりカスタムオブジェクトができました。
項目
自動的に標準項目が出来上がります。
項目 | 意味 |
---|---|
最終更新者 | レコードを更新した最後のユーザ と その日時 |
作成者 | レコードを作成したユーザ と その日時 |
所有者 | レコードの所有者 |
商品リスト番号 | レコードを表す情報です。(主キーに近いイメージ) |
もちろんカスタム項目はありません。
では、カスタム項目を作ってみましょう。
[新規
]ボタンをクリック。
データの種類(型)を選択できます。色々な種類を指定できますね。
前述の「商品リスト」を基に作ってみましょう。
「種類」と行きたいところですが、飛ばして「名前」から。
「名前」は文字なのですが、「テキスト」「テキスト(暗号化)」「テキストエリア」「テキストエリア(リッチ)」「ロングテキストエリア」と文字を入力する型が沢山あります。
違いは、入力できる文字数であったり、パスワード用の暗号表示になる型、文字色・装飾ができる型などの違いがあります。
「名前」は、「テキスト」型にしましょうか。次に進みましょう。
項目に対する詳細情報を入力していきます。
画面に表示するラベル名だったり、文字数などを入力します。
設定項目 | 設定値 | 補足 |
---|---|---|
項目の表示ラベル | 名前 | |
文字数 | 20 | |
項目名 | NameField | 英数字で指定する必要があります。項目の表示ラベルにあった英数字にしましょう。 |
ほかの項目は一旦おいておきましょうか。次に進みましょう。
「項目レベルセキュリティ」の設定です。
「???」となりますが、「プロファイル毎にこの項目を見たり更新できるか、見るだけか、利用できないか」を設定できます。
この辺りは奥が深いのと、後からでも変更できますので、そのまま次へ進みましょうか。
今度は「ページレイアウトへの追加」の設定です。
また聞きなれない言葉が出てきました。
前述で、簡易的な画面を作ることができる、と書きました。
そのレイアウト情報が「ページレイアウト」です。
初期状態ではチェックが入っていますが、今回はチェックを外しておきます。
「保存」ボタンをクリックしましょうか。
そんな感じで、一つ項目ができました。
では、「商品リスト」の項目、全部作ってみましょう。
項目 | 型 | 項目名 | 文字数・桁数・チェックON/OFF |
---|---|---|---|
商品リスト番号 | 標準項目で作成済み | - | - |
種類 | (一旦、省略) | - | - |
名前 | テキスト | NameField | 20 |
価格 | 数値 | PriceField | 18、小数点以下0 |
売値 | 数値 | SellingPriceField | 18、小数点以下0 |
取り扱い | チェックボックス | HandlingField | チェックなし |
攻撃力 | 数値 | OffensivePowerField | 3、小数点以下0 |
防御力 | 数値 | DefensivePowerField | 3、小数点以下0 |
道具性能 | テキスト | PerformanceField | 255 |
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ご了承ください
- まだまだ勉強中の部分もあります。間違っている箇所もあるかもしれません。
- Salesforceは、この時点のバージョン(2023年6月頃) での内容になります。今後、仕様変更が変わることによって、内容の通りにならない可能性もあります。ご了承ください。
- また、URLなども変更になっている可能性もあります。