この記事の概要
2022年7月27日開催のFigma Japan Community Eventにて、Fig-dig-deepというコーナーがありました。
FigmaのCEOのDylanさん、プロダクト責任者のYuhkiさん、Chief Customer OfficerのAmandaさんに、普段では聞けないような質問をたくさんしてみよう!というコーナーです。
Shunさんと坪田 朋さんと私とで色々と聞かせてもらいました。
せっかくなのでその内容を記事にしてみます。
- パネリストがゆえに、正確に覚えていない箇所もあります
- 質問の順番は結構怪しいです
- 前日にFigmateの方と話していたのもあり、若干記憶が混同している箇所があるかもしれません
- メモをとれていないので、漏れもあると思います
- 記憶の中分解、合成してしまっている気がして、質問と回答の対応づけが若干違うかもしれません
- 英語が苦手ゆえに、不正確な訳もあると思います
- 同時通訳を入れてもらっていましたが、どうしてもラグが生まれて英語を聞いていたシーンもあります
内容
Figmaの無い時代、Figmaをどうやって作っていた?
作り始めた頃(2012年くらい)はFireworks。
そのうち、FigmaでFigmaを作れるようになった。
これは大きな転換点だった。
Figmaのアップデートは、ユーザーが本当に欲しいものばかりを提供してくれる。何故それが実現できるのか?
ユーザーの声を聞く。聞くけど、すべてを鵜呑みにはしない。
「なぜその機能が欲しいのか?その背景は?」を大切にする。
漸進的な変化と革新的な変化をバランスよく。
ポートフォリオを上手に構成するように。
同時編集機能も、欲しいという声自体は全然無くて、でも絶対役立つと思って作った。
優先度決定はどうしている?揉めることはない?
ユーザーストーリーをしっかり捉えて、それが達成できるものを重視する。
意見に相違はほとんどないけど、生まれたときは徹底的に話し合う。
日本のコミュニティに期待することは?
意見をたくさん欲しい。何を求めているかなど、どんどんフィードバックをもらいたい。謙虚な気持ちで受け入れたいと思っている。
コミュニティに参加してほしい。プラグインやウィジェットを作って、公開してほしい。
こういう会もそうだし、どんどん盛り上がって欲しい。
コミュニティでのコラボレーションはGitHub的な進化をする?
大規模なオープンソースのデザインを作りたい。
1つのものを100人とかで作ってるような。
コミュニティファイルにコントリビュートできるようにしたい。
ブランチ機能はProfessionalプランで使えるようになる?/現状あまり上手く使えていないけどどうしたらいい?
大規模なデザインシステムがあるような会社だと良いと思う。
だからOrganizationプラン以上で提供している
例えばMicrosoftさんのデザインシステムだと、どの変更がエクセルに影響して、パワーポイントに影響して……と分からない。
だから、全体を把握している詳しい人が上手く管理するのにブランチを使うと良いと思う。
Auto layoutなど、コードと親和性の高い機能が揃っている。今後どうなる?
Figmaには良い機能がたくさんあるけど、複雑にはしたくない。
簡単で楽しい!って気持ちとちゃんと両立させたい。
コード的な表現(flexの挙動とか)は段階的に増やしていってる。
いきなり全部を出しても良くないので、少しずつユーザーに提供している。
すごく便利だけど多機能で、初心者に教えるときに少し迷う。どうしたら良い?
いきなり白紙のファイルから作らず、コミュニティのファイルを色々参考にしてほしい。
Inspectで見て、真似てみることからはじめるとか。
全部を自分で作らなくて良いのも(コミュニティファイルを上手く活かして作れるのも)Figmaの魅力。
それに、FigmaはAuto layoutが使いこなせなくても楽しい!
Figmaをデザイナー以外が使うのって、どう?
素晴らしい!
アイディエーションからプロダクションまで、どんどんFigmaの幅は広げていきたいと思ってる。
知らないうちに課金が増えちゃう
簡単に共有できるからこそ、というのもある。
これもまた簡単さと堅牢さのバランスが難しい。
エンタープライズプランでは管理できる、とかもあるんだけど。
メールでお知らせするとかで悪い体験にはならないようには心がけてる。
実際に質問した上での感想
非常に緊張しましたが、他では聞けない話を直接聞けて良かったです。
特に、ユーザーの意見は大切にするけど、鵜呑みにせず背景の「Why」を重視するバランス感を真似られるようになりたいと思いました。
また、Qiitaを運営している者として、コードとの連携もこれからたくさん増えていきそうなのも楽しみです。
今もAWS Amplify StudioとFigmaの連携などはありますが、Figmaからコードへどうアプローチしていくのかが楽しみです。。
デザイナーだけでなくエンジニアにとっても良いツールだと思っているので、シンプルでパワフル、そして楽しく使えるFigmaがもっと広がっていくと良いなと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございます!
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