この記事の概要
rollup.jsを使っていて、アウトプット先を複数ファイルに分ける際にファイル名や拡張子を変更するのに手こずったので記事にしました。
背景
今回の悩みにぶつかった経緯は以下の流れです。
-
preserveModules
をtrueにしたい - CJSとESMを両方含むパッケージを作りたい→拡張子を
cjs
とmjs
の2つ用意したい -
{具体的なモジュール名}.js
になっているファイル名をindex.js
に統一したい- ただし、最終的にこの内容は無くなった
やること
-
rollup.config.js
のoutput.entryFileNames
を追加する- デフォルトの
entryFileNames
は[name].js
が定義されているので、オーバーライドする
- デフォルトの
export default {
input: 'src/main.js',
output: {
dir: 'dist',
entryFileNames: 'index.js', // デフォルトだと「{ファイル名}.js」と出力されるのが、すべて「index.js」になる
preserveModules: true,
}
};
export default {
input: 'src/main.js',
output: {
dir: 'dist',
entryFileNames: '[name].mjs', // デフォルトだと「{ファイル名}.js」と出力されるのが「{ファイル名}.mjs」になる
preserveModules: true,
}
};
感想など
単一ファイルを出力する際はどうとでもなりますが1、複数ファイルでもうまく指定できるように用意されているのが助かりました。
とは言え、1つのoutput
指定では1つのルールしか指定できないので、複雑なことをやろうと思ったら複数のoutput
を作成する必要があります。
オプションでは[name]
以外に[format]
と[hash]
も使えますが、あまり使い道が分かっていないです。
assetFileNames
やchunkFileNames
の使い方もピンときておらず、そのあたりが原因かもしれません(オプション内容がそれぞれ似ているけど違いがよくわかっていません)。
[format]
で指定できる形式はcjs
とes
だけど、拡張子として使いたいのはcjs
とmjs
で、微妙に対応が取れておらず苦戦しました。
参考資料
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entryFileNames: 'super-awesome-file-name.js',
でもなんでも、具体的に指定できます ↩