スクリプトの絶対パスを環境変数の参照に置き換える sed コマンド

目新しさはありませんが、たまに使いたくなった時に忘れているのでメモを残します。

シェルスクリプトなどで絶対パス（それも結構長い）が多く含まれている場合に、それを環境変数の参照に置き換えたくなることがあります。

まず、環境変数は定義済みという前提です。
置き換えは以下２点を気をつければ sed で手軽にできます。

• 置換パタンはダブルクォート(")で囲む
• \x24 がドルマーク($)を示す

以下は例です。
***/home1/hoge/fuga/nagai/mohitotsu/***に以下２つのファイルがあります。

data.txt

2016 9 22
2017 9 22
2018 9 22
2019 9 22
2020 9 22
2021 9 22
2022 9 22

weekday1.py

# !/usr/bin/env python
# -*- coding: utf-8 -*-
import datetime
import sys

weekday_jp = ["月","火","水","木","金","土","日"]

for l in sys.stdin:
	l = l.rstrip("\r\n")
	d = list(map(int,l.split()))
	print("{}/{}/{}({})".format(d[0],d[1],d[2],weekday_jp[datetime.datetime(d[0],d[1],d[2]).weekday()]))

これを実行するスクリプトrun0.shです。

run0.sh

cat /home1/hoge/fuga/nagai/mohitotsu/data.txt | python /home1/hoge/fuga/nagai/mohitotsu/weekday1.py

こんな風に実行されます。

$ ./run0.sh 
2016/9/22(木)
2017/9/22(金)
2018/9/22(土)
2019/9/22(日)
2020/9/22(火)
2021/9/22(水)
2022/9/22(木)

ここで、ファイルのあるパスをFILEPATHという環境変数に設定します。
その変数に置き換えたスクリプトrun1.shを作ります。
２行目の sed コマンドがこの記事の本題です

export FILEPATH=/home1/hoge/fuga/nagai/mohitotsu
sed -s "s:${FILEPATH}:\x24{FILEPATH}:g" run0.sh > run1.sh
chmod +x ./run1.sh 

run1.shの内容です。

run1.sh

cat ${FILEPATH}/data.txt | python ${FILEPATH}/weekday1.py

ちゃんと同じ実行結果が得られます。

$ ./run1.sh 
2016/9/22(木)
2017/9/22(金)
2018/9/22(土)
2019/9/22(日)
2020/9/22(火)
2021/9/22(水)
2022/9/22(木)