はじめに
2025年7月にAWSから公開された革新的なAI IDE「Kiro」。
プロトタイプからプロダクションまでを一気通貫でサポートするこのツールを、実際のスクリーンショットとともに詳しくセットアップしていきます。
🚀 ステップ1: 公式サイトからダウンロード
1-1. 公式サイトへアクセス
まずKiro公式サイトにアクセスします。
トップページには 「The AI IDE for prototype to production」 という印象的なキャッチコピーが表示されます。
これは、Kiroがプロトタイプからプロダクションまでを一貫してサポートする次世代IDEであることを表しています。
1-2. ダウンロード開始
「Download for macOS」 ボタンをクリックすると、ドロップダウンメニューが表示されます。
- Apple Silicon: M1/M2/M3/M4チップ搭載のMac用
- Intel: Intel チップ搭載のMac用
お使いのMacに応じて適切なバージョンを選択してください。
💡 Tip: お使いのMacのチップを確認するには、「Appleメニュー > このMacについて」で確認できます。
🔧 ステップ2: 初期セットアップ
ダウンロードしたKiroを起動すると、いくつかのセットアップ画面が表示されます。順番に進めていきましょう。
2-1. VS Code設定のインポート
最初に「Import configuration」画面が表示されます。
これは既存のVS Codeの設定をKiroに移行する機能です:
設定項目:
- 拡張機能(Extensions)
- キーバインド(Settings)
- テーマ設定
選択肢:
- 「Import from VS Code」: 既存のVS Code設定を引き継ぐ
- 「Skip」: 新規でKiroを始める
推奨: VS Codeユーザーなら「Import from VS Code」を選択すると、慣れ親しんだ環境で即座にKiroを利用開始できます。
2-2. テーマ選択
次に「Choose your theme」画面が表示されます。
選択肢:
- Kiro Dark: ダークテーマ(目に優しく、長時間の作業に適している)
- Kiro Light: ライトテーマ(明るい環境での作業に適している)
実際のコードプレビューが表示されるので、お好みに応じて選択してください。後から変更も可能です。
選択後、「Continue」ボタンをクリックします。
2-3. シェル統合の設定
「Set up shell」画面が表示されます。これは重要な設定の一つです。
シェル統合とは:
- ターミナルからKiroを直接起動できる機能
-
kiro
コマンドでプロジェクトを開けるようになる - 任意のディレクトリでKiroを使用可能
設定手順:
- 「Set up shell」 ボタンをクリック
- macOSの管理者権限要求画面が表示される
- 「OK」 をクリック
- 管理者パスワードを入力
- 「✓ Set up complete」 が表示されれば完了
Skip する場合:
- GUIのみでKiroを使用
- 後で手動設定も可能
- 初心者の方はSkipでも問題ありません
2-4. セットアップ完了
「Set up complete」の表示と共に「Done」ボタンが表示されたら、基本セットアップは完了です。
🎯 ステップ3: Kiroの初回起動
セットアップが完了すると、Kiroのメイン画面が表示されます。
3-1. ウェルカム画面
表示内容:
- KIROロゴと「An agentic IDE that helps you do your best work.」のキャッチコピー
- Get startedセクション
利用可能なオプション:
- 「Open a project」: 既存プロジェクトを開く
- 「Clone repository」: Gitリポジトリをクローン
- 「Connect to」: リモート接続
3-2. 言語設定
右下に「Would you like to change Kiro's display language to Japanese and restart?」という通知が表示される場合があります。
日本語で使用したい場合は「Change Language and Restart」をクリックしてください。
🚀 ステップ4: 最初のプロジェクト作成
セットアップが完了したら、いよいよKiroの真価を体験してみましょう。
4-1. VibeモードとSpecモードの選択
「Let's build」画面が表示され、2つの開発アプローチを選択できます:
🗨️ Vibe(バイブ)モード
- コンセプト: "Chat first, then build"
-
適用場面:
- アイデアの探索段階
- 要件が不明確な時
- 迅速なプロトタイピング
📋 Spec(スペック)モード
- コンセプト: "Plan first, then build"
-
適用場面:
- 要件が明確な時
- プロダクション品質の開発
- 構造化された開発プロセス
4-2. 実際に使ってみる
どちらのモードでも、下部のテキストボックスに要望を入力するだけで開始できます:
Vibeモードの例:
「シンプルなToDoアプリを作りたい」
Specモードの例:
「ユーザー管理機能付きのToDoアプリを開発
- ユーザー登録/ログイン
- ToDoの作成/編集/削除
- 期限管理機能」
⚙️ その他の重要な設定
Model設定
- Claude Sonnet 4.0: 高性能で複雑な開発に適している
- Autopilot: ONにすると自動で最適なタスクを実行
左側パネルの主要機能
- 検索: プロジェクト内検索
- ファイルエクスプローラー: ファイル管理
- 拡張機能: VS Code互換の拡張機能管理
- 設定: Kiroの各種設定
📚 次のステップ
Kiroのセットアップが完了したら、以下のステップで実践的な開発を始めましょう:
1. チュートリアルの実行
公式チュートリアルで基本操作を学習
2. 実際のプロジェクトで試す
- 小さなプロジェクトから始める
- SpecモードとVibeモードの使い分けを体験
- Hookの設定でワークフローを自動化
3. コミュニティに参加
- Discordで他の開発者と情報交換
- ハッシュタグ #builtwithkiro で作品を共有
まとめ
Kiroのセットアップは非常にシンプルで、5分程度で完了します。VS Codeユーザーなら設定移行により、すぐに慣れ親しんだ環境で次世代のAI開発体験を始められます。
セットアップのポイント:
- ✅ 自分のMacのチップに適したバージョンをダウンロード
- ✅ VS Code設定のインポートで即座に使い始める
- ✅ シェル統合でターミナル連携を活用
- ✅ プロジェクトに応じてVibeとSpecモードを使い分け
Kiroは現在プレビュー期間中で無料利用可能です。この機会に、プロトタイプからプロダクションまでを一貫サポートする革新的な開発体験を、ぜひお試しください!