はじめに
2026年10月7日に、OutSystems 11(O11)向けの MCP が発表されました(製品アップデート)。
Service Studio に MCP サーバーが組み込まれていて、Claude Code などのコーディングエージェントから、開いているモジュールを読んだり変更したりできます。
今回は、実際に Personal Environment(PE)で試してみました。
個人的な学習・技術向上の一環として取り組んだ内容です。
OutSystems 11 MCP とは
製品アップデートでは、以下のように紹介されています。
OutSystems 11 MCP adds a local MCP server to Service Studio, letting agents like Claude Code, Cursor, GitHub Copilot and Kiro read your application models and propose changes, governed by the O11 lifecycle you already run.
(意訳)
OutSystems 11 MCP は Service Studio にローカルの MCP サーバーを追加し、Claude Code、Cursor、GitHub Copilot、Kiro などのエージェントがアプリケーションモデルを読み、変更を提案できるようにします。変更は、既存の O11 のライフサイクルに沿って管理されます。
ODC の「OutSystems MCP」が OutSystems のクラウド上で動き、変更を Mentor が行うのに対して、O11 のほうは自分の PC の Service Studio の中で動き、エージェント自身がモジュールを変更します。
※ODC に関しては、@jyunji_watanabe 様のこちらの記事をご参照ください。
[ODC]MCP機能がリリースされたので試してみる
本記事のゴール
ToDo アプリのような Reactive Web アプリ(McpPlayground)を 1 つ用意して、Claude Code から以下を試します。
- モジュールの内容を読み取って説明してもらう
- エンティティを追加してもらう
- 画面ごとつくってもらう
- Publish まで任せてみる
手元の環境
- OS: Windows 11
- Claude Code: 2.1.289(Claude アプリ 2.37337.1)/ Opus 5.5
- Service Studio: 11.55.92(Build 65269)
- 環境: Personal Environment
セットアップ
セットアップは、公式の以下の手順に沿って進めます。
MCP サーバーを起動する(README の手順 2)
対象のモジュールを開いた状態で、Edit メニューから MCP Server を開きます。

※Service Studio は 11.55.91 以降が必要です。
Start MCP server を押すと、状態が Running になります。
Claude Code に MCP を登録する(README の手順 3)
以下のコマンドで登録します。
claude mcp add --transport http servicestudio http://127.0.0.1:41820/mcp --scope user
スキルを入れる(README の手順 4)
エージェントに Model API の書き方を教えるスキルです。リポジトリを clone して、インストール用のスクリプトを実行します。
git clone https://github.com/OutSystems/outsystems11-mcp.git
cd outsystems11-mcp
powershell -ExecutionPolicy Bypass -File scripts\install.ps1
今回は、検証用のディレクトリだけで使いたかったので、MCP は --scope project で登録し、スキルもそのディレクトリの .claude\skills\ に手でコピーしました(公式のスクリプトはコピー先がユーザー全体に固定されています)。
claude mcp add --transport http servicestudio http://127.0.0.1:41820/mcp --scope project
mkdir outsystems\.claude\skills -Force
Copy-Item -Recurse outsystems11-mcp\servicestudio-mcp-oml outsystems\.claude\skills\
outsystems: 検証用ディレクトリ、outsystems11-mcp: clone した公式リポジトリ
※なお、Claude Code のスコープの違いは Claude Code のドキュメントを参照してください。
つないでみる(README の手順 5・6)
公式の例文をそのまま投げてみます。
Summarize the module open in Service Studio.
(訳: Service Studio で開いているモジュールを要約して。)
Service Studio 側に「Allow AI agent to connect?」が表示されるので、Allow を押します。
要約が返ってきました。
※ 初回は「Parallel calls seem to collide on the server's temp OML export」と表示され、結果が返るまで 5 分ほど待ちました。
読み取りを試す
公式の例文集(Understand a module)から、構成を説明してもらう例文を投げてみました。
Walk me through what this module does and how it's structured.
(訳: このモジュールが何をするのか、どういう構成になっているのかを順に説明して。)
データ層・画面・ロジック・依存関係に分けて、テンプレート由来の部分と自分で足した部分を区別しながら説明してくれました。
ただ、最初の要約では「Tasks はどの画面でも使われていない」と言っていたのを、この説明で「誤りでした」と訂正していました。
書き込みを試す
ここからは Beta の機能です。Write permissions はデフォルトの「Manual review changes in compare and merge」のままにしています。
エンティティを足す
Status 用の静的エンティティと、Tasks への属性の追加を依頼します。
TaskStatus という静的エンティティを作って、レコードは Todo、InProgress、Done の3つにしてください。そのうえで Tasks エンティティに、Description(Text、長さ 500)と、TaskStatus を参照する StatusId の2つの属性を追加してください。
保存しない試行(dry run)で確かめてから、本番の変更を行っていました。
終わると Service Studio で Compare and Merge の画面が開きます。


※ 席を外していたため、画面上はタイムアウトの表示になっています。
受け入れると反映の確認がはしりました。依頼から完了まで 10 分ほどでした。
Service Studio 上でもしっかりと適用されています。

画面ごとつくってもらう
このままでは画面で何も確かめられないので、
一覧画面への列の追加と、新規作成・編集用の詳細画面づくりを、1 回の依頼でまとめて頼んでみます。
Tasks の一覧画面に、Description と Status(TaskStatus のラベル)の列を追加してください。あわせて、タスクを新規作成・編集できる詳細画面を作ってください。詳細画面では Description をテキスト入力、Status を TaskStatus のドロップダウンで選べるようにし、一覧画面から新規作成ボタンと各行のリンクで遷移できるようにしてください。新しい画面は Anonymous でアクセスできるようにしてください。
Compare and Merge の画面が出るまで 4 分ほどかかりました。
受け入れて Publish すると、画面も変わっていました。
タスクを 1 件追加してみます。
追加されました。
編集もできます。
Publish まで任せてみる
Home画面のTitleをTODOにして、Publishまで実行してください。
デフォルトの設定では、Publish の権限を求められて止まりました。
Write permissions を「Allow automatically merge and publish」に変更します。
今度は Publish まで実行され、画面にも反映されていました。
※ 設定をデフォルトに戻すと、Merge の画面が出て Publish はされませんでした。設定の変更は、接続しなおさなくても反映されるようです。
まとめ・感想
セットアップから読み取り・書き込み・Publish まで一通り動きました。
簡易的なアプリではありますが、しっかりと意図する編集ができていた点と、設定が簡易的でわかりやすいのはよかったです。
ただ、編集が少し長いのは気になりました。
実際に利用する際には、手元にアプリごとのフォルダをつくって、
そこに各種エージェント用のドメイン知識やルールなどをチームでためこんでいくことになるでしょうか。
OutSystems のスキル自体の中身もまた読み込んでみたいとおもいます。
ありがとうございました。














