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OCI Database ManagementでBaseDB/ExaDB-Dのパフォーマンス監視をする

Last updated at Posted at 2023-05-25

OCIのDatabase Managementは、Oracle Databaseのリソースやパフォーマンス監視に特化したクラウドサービスです。監視対象とするデータベースは、オンプレミスおよびクラウド上のいずれも可能なのですが、構成や設定方法がそれぞれ異なります。

対象がBase-DB、ExaDB-DなどのOracle Cloud Databaseの場合は、以下のようにDatabase ManagementがPrivate Endpointを経由して直接アクセスし、ディクショナリの情報を取りに行きます。
image.png

今回は、Base-DBのCDB及びPDBをDatabase Managementに登録して使用する手順について紹介します。

※オンプレミスまたはDB on IaaSのOracle Databaseの設定手順は、こちらを参照下さい。

プライベート・エンドポイントの作成

  • まず初めにプライベート・エンドポイントを作成する
    OCIのメニューから、監視および管理 -> データベース管理 -> 管理 -> プライベート・エンドポイントの作成
    image.png
    ※ NSGを指定しない場合は、サブネットのセキュリティ・リストがDBリスナーのポートをオープンしていることを確認
    ※ BaseDBのRAC構成やExaDB-Dの場合は、RAC用のチェックをつける

Vaultのシークレットに接続パスワードを指定する

  • DB Managementが対象データベースの接続に使用するユーザー名とパスワードのうち、パスワードはVaultのシークレットで管理する必要がある。そのため、VaultのシークレットにDBパスワードを格納する
    OCIメニューから、セキュリティ -> ボールトから新規ボールトを作成し、その中にAESキーを一つ作成する
    image.png
    Vault内にシークレットを作成する。シークレット・コンテンツは、DB Managmentの接続ユーザーに使用するパスワード(今回は、systemユーザーを使用するので、そのパスワードを記述)
    image.png

Database Managementを有効化する(CDB)

  • OCIメニューから、対象とするデータベースの詳細にあるデータベース管理を有効化する
    image.png

  • サービス名などは自動入力されているものでOK。今回使用するDBユーザ名はsystem、パスワードのシークレットとプライベートエンドポイントは、事前に作成しておいたものを指定する
    image.png
    ※管理オプションは、PDBも監視対象にし、DB Managementのフル機能を使用するので完全管理を選択する

  • 有効化が完了後、OCIのメニューから、監視および管理 -> データベース管理 -> フリート・サマリーのページ遷移し、タイプをCDBに変更すると、Base DBのCDBが表示される
    image.png

  • パフォーマンス・ハブをクリックして以下のエラーが表示される場合は、Database Managementの接続ユーザーに指定された権限を付与する
    image.png

GRANT CREATE PROCEDURE to system;
GRANT SELECT ANY DICTIONARY, SELECT_CATALOG_ROLE to  system;
GRANT ALTER SYSTEM to  system;
GRANT ADVISOR to  system;
GRANT EXECUTE ON DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY to  system;

Database Managementを有効化する(PDB)

  • PDBの場合も同様にPDBの詳細にあるデータベース管理を有効化する。有効化に必要なサービス名、パスワード、エンドポイントはCDBの設定と同手順でOK
    image.png

  • PDBとして登録されサマリーに表示される
    image.png

以上の手順のように、Oracle Cloud Databaseの場合は、OCIコンソールのみでDatabase Managementの有効化(登録)、無効化(削除)が比較的に簡単に実行することが可能です。

Single DB, RAC DBの場合でも基本的に手順は同じです。また、Data Guard構成の場合は、Standby Database側で同様の手順にてDatabase Managementを有効化させることが可能です。

Database Managementが提供する主な機能

  • Active Session History分析
    グラフによるセッション情報の可視化、セッション情報からDBで発生している問題を特定
    image.png

  • リアルタイムSQLモニタリング
    データベースで実行されている全てのSQLの詳細、パフォーマンスを可視化
    image.png

  • SQLチューニング・アドバイザ
    パフォーマンスが最適ではないSQLを特定し、改善の方法を明確な根拠に基づいてアドバイス
    image.png

  • AWRエクスプローラ
    SQL文を直接実行せずに、画面UI上からAWRレポート情報を取得し、表に可視化
    image.png

また、具体的な動作は、Youtubeでいろんなパターンが紹介されています

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