まずはこちらの画像をご覧ください
左列は呪術廻戦という現在少年ジャンプで連載中の漫画で、右列はボボボーボ・ボーボボという私が中学生の時に同じく少年ジャンプで連載していた漫画となります。
この画像自体は、とあるまとめサイトから拾ってきた画像なのですが、２つの漫画は並べて比較されるとあまりに類似しており、正直区別が付かなくとも無理はないと感じました。
しかしながら、両者の見分けが付かないとなれば、単行本の購入ミスやキャラの誤りなどが発生してしまい、困る人がかなりいるのではないのでしょうか。人間の目で厳しいのであれば、AIに見分けていただきましょう。というのが今回のコンセプトです。
今回のプロダクト
See the Pen ボーボボ廻戦 by watanabe-tsubasa (@watanabe-tsubasa) on CodePen.
一旦はwebアプリでプロトタイプを作成しました。
※環境によって埋め込みがうまく作動しないようですので、以下のリンクよりご覧ください。
以下詳細解説いたします。
環境
CodePen：webアプリ開発
TeachableMachine：機械学習
作業過程
まず、実装のさらに前段階のプロトタイプで、呪術廻戦とボーボボについて漫画のコマを区別することは、TeachableMachineによりかなり簡単にできることがわかりました。さすがAI。
ですので、せっかく漫画のコマを見分けられるのであれば、顔診断に使ってみよう、すなわち呪術廻戦顔か、ボーボボ顔かを診断してくれるツールにしてみようと考えました。
さらに、どちらの漫画かだけではつまらないので、特に人気のキャラに似ているかまで判定してもらえるように設計することとしました。
呪術廻戦側の人気キャラは言うまでもなく五条悟でしょう。読んだことがない私でも名前を知っているキャラです。
ボーボボ側は悩みましたが、以下の資料を見て判断しました。
ボーボボに決定します。
学習データ
呪術廻戦
- 各単行本の表紙
- google画像検索 呪術廻戦＋名場面
- ただし五条悟が単独で写っているものは除く
計 79サンプル
ボボボーボ・ボーボボ
- 各単行本の表紙
- google画像検索 ボボボーボ・ボーボボ＋名場面
- ただしボーボボ本人が単独で写っているものは除く
計 83サンプル
五条悟
- google画像検索 五条悟 により単独で写っている映像
計 54サンプル
ボーボボ本人
- google画像検索 ボーボボ＋本人 により単独で写っている映像
計 31サンプル
五条悟はpixivなど含めるとかなりの量がありましたが、ボーボボは単独での画像が少なく、なかなかサンプルが集まりませんでした。
人気キャラのはずなのに。
実際の使用感
私は五条悟です。
成功したので、廻廻奇譚流しました。
真面目に書くと、五条悟と呪術廻戦が判定されやすい印象です。
ボーボボ本人も出なくはないですが、ボボボーボ・ボーボボは本当に漫画のコマを見せないと反応しないレベルなので、学習データのクレンジングが必要かもしれません。
使ってもらって
高校時代の友人に使ってもらいましたが、やはりボボボーボ・ボーボボは漫画のコマ見せないと出ないとのこと。呪術廻戦とボーボボを見分けるという当初の目的は達成できましたが、ボーボボ顔の診断にはもう一工夫必要そうです。
もし五条悟が出ない方がいたら
目を隠せば出ます。