#背景
私は現在小売業に従事しており、初めての寄稿はまず小売関連の記事を書かせていただきたく考えました。拙い記事ではありますが、よろしくお願いします。
ご存知の通り、昨年度はコロナ禍により社会環境が一変しました。購買環境も大きく変化し、非対面・非接触という利点に着目され、Eコマースの利用が大きく増加することとなりました。経済産業省の電子商取引に関する市場調査を見てもB to CでのEコマース市場規模は実際に伸長しており、多くの方が利用されたことと思います。
一方Eコマースは、ネットスーパーをはじめとして、まだまだ技術的に未成熟な部分が多く存在している産業でもあり、多くのお客さまにご迷惑をおかけしていることも事実です。そこで、技術者の方が多く記事を投稿されているQiitaであれば、Eコマースまわりの開発を行なっている方もいるのではないかと思い、Eコマースについて、技術開発の面から考察を進めることとしました。
#目的
「Qiita上で"Eコマース"というワードが含まれる記事の数を抽出し、Eコマース市場拡大との相関性を見る」
市場規模の拡大と共に、技術者の方でもEコマースを利用する機会が増加し、より利便性の高いサービスを求めて自ら開発を行うケースも増えるのではないかと考えました。そこで、年別のEコマースに関する記事数と市場規模の相関を見ることで、市場規模の拡大が技術の発展に寄与することを明確化します。
#環境
- node v16.10.0
- Visual Studio Code 1.60.2
- axios 0.22.0
#サンプルコード
const axios = require("axios");
async function main() {
let response = await axios.get(
"https://qiita.com/api/v2/items?per_page=100&query="+encodeURIComponent("Eコマース")
);
for (let i = 0; i < response.data.length; i++) {
console.log(response.data[i].created_at);
}
}
main();
const axios = require("axios");
async function main() {
let response = await axios.get(
"https://qiita.com/api/v2/items?per_page=100&page=2&query="+encodeURIComponent("Eコマース")
);
for (let i = 0; i < response.data.length; i++) {
console.log(response.data[i].created_at);
}
}
main();
#抽出結果と考察
実行してデータ整理すると以下の表のようになります。
2021年数値につきまして。10月以降の数値がまだ確定しておりませんので、各年度の1~9月における合計値が全体に占める割合の平均値より、年度計の数値を推定しております。
(執筆日:10月5日)
ここで、経済産業省の電子商取引に関する実態調査
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/outlook/ie_outlook.html
より、B to CのEコマース市場に関する数値を引用すると以下の通りとなります。
それぞれの数値を元に分析してみますと、
2018〜2021年の記事件数 [29,53,52,84]について
2017〜2020年のEC化率 [5.79,6.22,6.76,8.08]とは相関係数0.966、
同様に
2017〜2020年のEC市場規模 [86008,92992,100515,122333]とは相関係数0.969
と記事件数と市場規模には、強い相関があることがわかりました。
したがって、市場規模の変化に対して1年ずれて 、記事数が変化することがわかりました。
#おわりに
まずは、自分がイメージしやすいテーマについて記事を書いてみました。
本来であれば、記事の中でどのような言語が使われているか、何を目的とした開発が多いのかについても分析したいと考えておりましたが、力不足につき今回はこの辺りで締めさせていただきます。
以上、お読みいただきありがとうございました。