皆さん、こんにちは。王です。
今年7月に実施されたN1試験に合格しました。試験の申込から当日までわずか4か月しか準備期間がありませんでしたが、比較的余裕を持って合格することができました。ここでは、私なりの学習法と試験対策のポイントを共有したいと思います。
まずおすすめしたいのは NHK WORLD-JAPAN というサイトです。文法・読解・聴解まで幅広く練習素材があり、日常的かつ適度な難易度なので、総合練習に非常に役立ちます。
N1試験は以下の3つのパートで構成されています。
1. 言語知識(文字・語彙・文法)
このパートは範囲が広く、短期間での得点アップには日々の積み重ねが重要です。
◆文法対策
正直に言うと、N1で出る文法の多くは日常生活でほとんど使う機会がありません。私自身も効果的な学習方法はあまり見つからず、丸暗記が中心になりました。文型ごとに例文を声に出して読むことで、多少覚えやすくなります。
◆語彙学習のポイント
語彙については「多く見る・多く覚える」が基本です。日常で知らない単語を見つけたら、すぐにスマホやメモ帳に書き留め、その日の終わりに復習+例文作成を行いました。覚えて終わりではなく、文に使ってみることで記憶が定着します。
2. 読解
読解は「答えの探し方」を知っているかどうかで得点が大きく変わります。
◆解き方のコツ
絶対表現・本文にない内容は除外:選択肢に「必ず」「絶対に」「全部」「〜に限る」など強すぎる表現が出てきたら、まず疑います。また、原文に記載しない情報が含まれていたらそれも不正解候補です。
主旨問題は中心内容を掴むこと:長文では細部ではなく、文章全体のテーマ・結論・筆者の意図に注目して選びます。
◆情報検索問題の注意点
この形式は、日本で生活している人にとってはそこまで難しくありませんが、時間・人数・該当条件などに罠があることが多いです。特に「参加できる人」「開始時間」「応募対象」などは紛らわしいので慎重に確認することが大切です。
3. 聴解
聴解は内容理解に加え、「聞き逃さない集中力」と「形式に応じた対応力」が必要です。
◆長文聴解の対策
長い放送文ではメモが必須です。よくある形式として、
店員がA~Dの4つの商品を説明
客が特徴を聞きながら検討
最終的に購入するものを選ばせる
といったパターンがあります。メモを取らないと最後の選択を忘れてしまう危険性が高いため、私は必ず筆記して整理しました。
◆即時応答(応答問題)
私にとって最も難しかったのは「即時応答」の問題です。発話者の内容に対して適切な返答を選ぶ形式ですが、日常会話では主語や語尾が省略されることが多く、一瞬の聞き逃しが失点に繋がります。普段から日本人の同僚との会話で耳を慣らすと効果的です。
最後に
短期間でも方向性を間違えず、毎日継続すればN1合格は十分可能です。これから受験する皆さんの参考になれば嬉しいです。
皆さんもぜひ合格を目指して頑張ってください!