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社内SEをやめて後悔した話

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はじめに

私の失敗談です。
個人の見解ですので、意見が合う合わないあると思います。
共感できるところが少しでもあり、これからの人生に少しでも生かして頂けますと幸いです。

私の略歴

専門学校卒で普通の下請けのSIerに入社し、転職してSES業界へ。
インフラエンジニアとしてせっせと働き続けましたが、やりがいを見出せず社内SEへ転向。
5年以上勤めましたが、幹部との信頼関係を築くことができず転職。
またSIerに入る。

やりがいを見出せない理由は、作り上げたインフラを看取ることができないからです。
自分の作り出した成果を良い・悪いを含めて受け止めたい。
私はそんな人間です。

私に気づかせてくれた子供からの言葉

ある日のやり取りです。
子は5歳です。

子「おとうさん、おじいちゃんになっても働く?」
私「うーん、どうだろう、おとうさんお金いっぱい持ってないから、働いてると思うよ。
  どうかしたの?」
子「じゃあさ、子が大きくなるまで働いてる?」
私「うん、そのころはまだおじいちゃんになってないから、働いてるよ」
子「じゃあさ、一緒に働こうよ!
  子はおとうさんと一緒に働きたい」

涙腺崩壊しました。

なぜ社内SEをやめたのか

社内SEで働かせていただいている会社様でほんとうにたくさんの仲間に恵まれました。
その仲間たちの話を家で楽しそうに話していました。
仲間たちと子も数回会わせており、たくさん可愛がっていただきました。
そんな私の姿を見て、仕事ってきっとすごい楽しいんだろう、と思っているんだと思います。
実際、社内SEのころはとても楽しかったです。

ですが、入社してきた幹部の方ともめました。
そして退職しました。

ひよってしまった話

退職をする一年ほど前にも転職活動をし、数社内定を頂きました。
その際に、「一緒に働きましょう!」と言ってくださる方もいらっしゃいました。
ですが、私はその言葉を無下にし、辞退しました。

それは、社内SEだった会社で待遇の見直しを約束されたためです。
実際には待遇よりも、当時の仲間と働くことを選んだのです。
ですが、この選択は失敗でした。
私の待遇は見直されることはなく、1年間で1銭も給料が上がりませんでした。
仲間との仕事は変わらず楽しかったのですが、私のモチベーションはダダ下がりし、新しくアイデアを出すということが少なくなりました。
それは少なからず仲間へも影響を与えていたと思います。
私は癌になりました。

振り返って

きっと罰があたったのだと思いました。
私の考えに共感し、一緒に働きましょう!とまで言ってくれた方の言葉を無下にしたことで。

そして、仲間との楽しい仕事を言い訳に、私は簡単な道に流れてしまったのです。
仲間との仕事が楽しいから残った、と言えば聞こえはいいですが、甘えたのです。現状に。
そう思った時には手遅れでした。

そこからどんどん状況は悪化し、慌てて再度転職活動をしたころには、私は魅力的な人材ではなく、テンプレート通りの受け答えをする、つまらない人間になっていたのです。

めちゃくちゃですが、当時は志望動機はなんですか?と聞かれたときに「ありません!」と断言していました。お恥ずかしい。
君変わってるね、と笑いながら聞いてくださる方もいらっしゃいました。
そんな失礼な受け答えでも、内定を頂ける会社様はあります。
人をしっかりと見定め、その人の人間性に共感してくださるような会社様です。
このような方は人事の方には少なく、現場たたき上げの管理職の方に多い印象を持っています。(個人の見解です)
私は、現場の方に評価されやすく、出世しにくいタイプの人間です。
その時の私はブランド力があったのだと思います。
自信に満ち、個性がプラスに働いていました。

その時の話が忘れられず、恥ずかしながら、以前内定を頂いた会社様にダメもとで連絡をしてみました。
当然、そんな魅力的じゃない私の言葉など、響くはずもなく、結果はひどいものでした。
その会社様は面接時は苦境に立たされていましたが、面接時のお人柄などから、必ずこの状況は脱出するだろうと思っていました。
先日、ニュースサイトでその会社様が好調であることを見ました。
きっと、魅力的な毎日を送っておられるのだと草葉の陰から応援しております。

そして、藁にも縋る思いで得た内定を疑いもせず、再度SIerへ飛び込んだのです。

SIerの中で

協力会社様が多数いらっしゃり、その管理を行うことになりました。
実際には、相手の人生を切って売っているだけで、私ではない誰でもできる仕事だと感じました。
つまらない…そう思いながら、人の目を盗み勉強をする、定時が来たら、帰宅するだけの毎日でした。
人の顔色を見たり、こそこそと勉強しないといけない現状にイライラし、なんて無駄なことをしてるんだと自問自答の毎日でした。

すべてのSIer様、すべての管理業務を否定するわけではありません。
ただ、私には合いませんでした。

そこで、子供から前述の言葉をかけられました。

気が付いたこと

子供はしっかり私のことを見ていて、一緒に仕事をしたいとまで思ってくれていました。
この夢が現実的でないことは百も承知ですが、いいじゃん、やってみようよ、と思いました。

そして、いまのままではその未来にたどり着いたとしても「なんだよ、おとうさんの仕事つまらないじゃん」と言われることに気づきました。
私は子供に、背中で仕事が楽しいと教えたい、そんな仕事がしたい、とよく同僚と話をしていました。
子供はしっかり見ていて、私の思いを汲んでくれていた。
なのに私はいつの間にか忘れていました。

子供が言ってくれてうれしかった言葉を、かけてくれた方がいらっしゃったのに。
私は、その言葉を捨ててしまったのです。

それから

今の会社では人の人生を切り売りして、数年後にチームが作れたとして、楽しく仕事ができる未来が想像できない。
この数年はきっと、私の人生に大きな影響を与えることになる。このまま腐っていてはだめだ、と思いました。

勉強会をやろうと呼び掛けたり、今の仕事は向いていないとアピールしたりしましたが、割り切って頑張ってよ、と言われてしまいました。
この時、私の中で結論は出ました。
すぐに行動に起こさなければ、と。

勉強しながら転職活動を続けます。
もう一度、一緒に働きましょう、と言っていただける自分になるために。
子供に胸を張って、まぢ仕事超楽しいから!一緒にITやろうぜ!って言えるようになるために。

昔の仲間は今でも大切な仲間で、いまだに連絡をくれる可愛い部下たちです。
そんな仲間たちの期待を裏切らないためにも、私は立ち止まらず成長し続けます。
1日1%でも。

感謝

励まして応援してくれるすべての方に。
今の仕事をすぐにやめて、転職してもいいと言ってくれた妻に。
腐っていた私の性根を叩き直してくれた子供に。
これからも、頑張り続けます。

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