はじめに
Oracle Machine Learning Notebooks on Autonomous Database は、Python、R、SQL、PL/SQLを使用して、データの探索と準備、機械学習ベースのソリューションの構築、評価、およびデプロイのためのコラボレーション環境を提供する、Autonomous Database に無償で同梱されているツールです。
先日、Oracle Machine Learning Notebooks Early Adopter と呼ばれる新しいOML Notebooks のインタフェースが提供開始されました。将来的に、現在のOML Notebooks はこのEarly Adoputer(EA)に統合される予定です。
新機能
従来のOML Notebooks からの変更点は以下のようになっています。[ドキュメント]
① ノートブックの読み込み時間の短縮
② 新しいOracle "Redwood" デザイン
③ ピラミッドチャート、散布図、ボックスプロットなどのビジュアライゼーションの充実
④ パラグラフへのコメント機能
⑤ パラグラフの依存関係の作成機能
親パラグラフが実行された後に子パラグラフは自動的に実行されます
⑥ ドロップダウンによる接続サービスの変更
⑦ ZeppelinおよびJupyterノートブックのレイアウト
⑧ ページ上でのバージョン管理、バージョン履歴の閲覧、バージョン比較
いくつかの機能について見ていきます。
① ノートブックの読み込み時間の短縮
従来のOML Notebooks では、以下のように10秒ほど起動に時間がかかっていました。

Early Adopter では、以下のようにロード画面が変更になり、時間も2秒ほどで起動できました。

③ ピラミッドチャート、散布図、ボックスプロットなどのビジュアライゼーションの充実
従来は、以下のように棒グラフや円グラフのビジュアライゼーション機能がありました。

Early Adopter では、以下のように大量にビジュアライゼーション機能が追加されています。

④ パラグラフへのコメント機能
各パラグラフにコメントを追加することができるようになりました。さらに便利なコラボレーション環境になっています。

⑤ パラグラフの依存関係の作成機能
パラグラフに依存関係を作ることができるようになりました。ノートブック内全てのパラグラフを上から実行するのではなく、一部のパラグラフのみ順に自動実行させたいときに便利です。手順は以下です。
⑥ ドロップダウンによる接続サービスの変更
Autonomous Database の接続サービスをドロップダウンで変更できるようになりました。

接続サービスについては、チュートリアルをご参照ください。
⑧ ページ上でのバージョン管理、バージョン履歴の閲覧、バージョン比較
ノートブックのバージョン管理が簡単になりました。

バージョンの作成 → バージョン履歴の表示をすると、このように比較やリストアができます。

Notebooks Early Adopter の始め方
Notebooks Early Adopter は、ナビゲーションメニューのNotebooks EAをクリックするか、

既存のノートブックをNotebooks Early Adopter にコピーすることもできます。





