2025年7月28日(日本時間では29日の未明)、Qiskit Advocate Program, version 2.0がIBM Quantum Blog にて発表されています。以前にも紹介記事を書いておりますので簡潔に内容を紹介いたします。
Qiskit Advocate Programとは
Qiskit Advocate Programは量子コンピューティングの専門家、愛好家を募集するグローバルでコミュニティ中心のイニシアティブです。Qiskit Advocateは世界50か国で540人以上の人が認定され、活躍しています。2024年は募集がなかったので、今回のversion2.0の発表まで2年ほどブランクがありました。
version 2.0の募集に関する情報
募集に関して発表された情報は以下のとおりです:
Qiskit YouTubeの紹介ビデオ
https://youtu.be/rzFSPM8tER8
IBM Quantum Blogの記事
https://www.ibm.com/quantum/blog/qiskit-advocate-program
Qiskit Advocate Program Application Form
https://ibm.biz/advocates-application
Qiskit Advocate Program Web page
https://www.ibm.com/quantum/community#advocates
従来のプログラムから変化した点
Qiskitに関心のある方はQiskit Advocate Programについてもある程度知っておられる方が多いと思います。私は2023年にAdvocateの認定をいただいていますが、2023年までのプログラムと比較して変化したと思われる点は以下のとおりです:
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応募にあたって、IBM Qunautm Learningなどで取得できるデジタルバッジ
1.Basics of Quantum Information badge
2.Fundamentals of Quantum Algorithms badge
3.Qiskit Global Summer School 2025 Quantum Excellence (Advanced) badge
のいずれかを修了し、デジタルバッジを取得しているか、またはQiskit v2.x Certificateを取得している必要があります。
従来は応募にあたり、Developer Certificateの取得および、コミュニティへの貢献として、あらかじめ定められた活動について、ポイントで評価し一定以上のポイントがあれば応募可としていましたが、コミュニティへの貢献のポイント評価はなくなっているようです。
(※1~3および3.Qiskit v2.x Certificateは試験に合格するなど基準をクリアすると、Credly.comでデジタルバッジが発行されます。) -
通年で応募を受け付け、毎月審査が行われます。以前は毎年夏に1カ月間の募集期間があり、その期間だけ応募を受け付けていました。通年になったので、いつでもチャレンジを始められ、その機会が増えたということになると思います。
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AdvocateにはTier 0からTier 3の区分があります。Advocateに認定された人はTier 0に位置づけられます。活動実績や成果をもとに上位のTierに移ることができます。受けられる特典はTierごとに異なります。特典の内容は上記IBM Quantum Blogの記事やFAQでも触れられています。2023年までに認定されたAdvocateもTier 0に位置づけられています。従来はAdvocateに認定後に特に区分はありませんでした。
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Qiskit v2.x Certificateが近日中に登場するようです。Developer's Certificateとしては、0.2Xのものがありましたが、Qiskitのバージョンが上がるにつれて仕様が変化し、0.2Xでは存在していたものが廃止されるなどして、資格と現状が見合わなくなっていた感じがありました。
私の印象
新しいQiskit Advocate program についての紹介は以上のとおりです。
Advocateの一人としての私見ですが、Advocateに認定されるためのQiskitコミュニティへの貢献はあまり問われなくなり、まずは必要なバッジを取得すれば応募できるので敷居が低くなった印象です。より多くの人がAdvocate Programにチャレンジしやすくなったと感じます。
Advocateに認定された後も上位のTierに上がっていくためには種々活動を続けていく必要があります。既存のAdvocateについても認定されたら終わりではなく、これを機にがんばって!ということだと感じています。
私もTier 1に向けて活動していきますが、多くの方が応募・認定され、Qiskitをベースに量子コンピューティングについて知っている人、使える人が増えていけばと期待しています。