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「第III幕 Slack:エグゼクティブ」からの学びメモ(3)(リーダーの作法/マイケル・ロップ)

Last updated at Posted at 2025-10-23

マイケル・ロップ氏の「リーダーの作法 ささいなことをていねいに」を読み解きながら、メモを残しています。

各章ごとにまとめていますが、章の原題ではなく私にとってのまとめをタイトルにつけなおしています。

この本との出会いと、アウトプットしながら読み解く経緯はこちらの記事で。

本文で登場する「ランズ」は、ロップ氏のネット上のハンドルネームです。
「はじめに」で、自身を「ロップ」とも「ランズ」とも呼ぶと宣言しています。

第III幕 Slack:エグゼクティブ

「リーダーの作法 ささいなことをていねいに」は、大きくは3部構成になっています。

  • 第I幕 Netscape:マネージャー
  • 第II幕 Apple:ディレクター
  • 第III幕 Slack:エグゼクティブ

今回は3つ目の 「第III幕 Slack:エグゼクティブ」の25章~27章 について学びメモを残します。

第III幕 Slack:エグゼクティブ

25章 コバヤシマルのマネジメント
    25.1 性格テスト
    25.2 システムの異常
    25.3 完璧なコバヤシマル
    25.4 適切な準備
    25.5 予測できないことを予測する

26章 情報ネットワーク
    26.1 重要度と鮮度
    26.2 情報ネットワーク
    26.3 びっくりさせない
    26.4 情報通

27章 貴重な1時間
    27.1 忙しさは魅惑的
    27.2 偽ゾーン
    27.3 貴重な1時間
    27.4 タチの悪い状況

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25章 コバヤシマル予防の報酬は何も起きないことだけ

ロップ氏は、コバヤシマルのシナリオを材料に、そもそもそうならないためのマネジメントとして、防止策を講じること、そのために失敗から教訓を見つけ予測につなげることを伝えています。

image.png

不思議なことに、エグゼクティブの章に進んだほうが、これまで以上にあたりまえのことが書かれているように見えます。つまりそれが真理ということだと思い知らされます。

ささいなことを、ていねいにできるか。

26章 重要な情報が健全に行き来する健全な場をつくる

ロップ氏は、リーダーが務められるかどうかは決断の総合的な質で決まり、それが可能になるかは、チームの情報ネットワークの健全性がレンズになるとしています。

image.png

重要な情報が組織内を自由に行き来するようになれば、びっくりすることが減り、意思決定の質が向上し、信頼関係が構築される。

この内容は、まさにエグゼクティブの話題として重要に語られるのも納得です、

27章 創ることに立ち戻る、貴重な1時間

ロップ氏は、リーダーやマネジャーが向き合う多忙さは、エンジニアが過去に出会ってきたゾーンのようなゾクゾクするご褒美付きの多忙さと根本的に違い、そこに創造性の喜びや魅力は本質的にありえないことを、日常の徹底的な描写と共に赤裸々に炙り出します。

image.png

そこまで言っていいのか? という、エンジニア出身のリーダー、マネジャーの本質的な感覚がこのエグゼクティブの幕にして、むしろ全力で逆説的に描かれています。

そして、私の読解力が正しければ、よくあるリーダーやマネジャーの指南本のように「そちらにある新しい喜びに目を向けろ」というきれいすぎる流れではなく、地に足の着いた立ち向かい方を語ります。

1時間! 貴重な1時間を作れ、そして守れ。

そのうえで「降りかかる今の忙しさを、かつてゾーンに入った頃の魅惑の時間とは、間違えても取り違えるな。 忙しい事は忙しいと意識し続けろ」と愛のある警告をしています。

少なくとも、私はそう受け止めました。

ここまでの雑感

何といえばよいのでしょうか。衝撃を受けました。

前回の読み解き記事から呆れるほど時間もたってしまい、なぜ今やるぞ! となったのかわかっていませんでした。でも多分これ、虫の知らせ…ではないですが(例えとしてはイマイチ的確ではないか…)、今読まなくてはいけないことを、なにかが教えてくれたようにも感じます。

逆に、もしかしたら今でないと、ここまで解像度でこの内容が響かなかったかもしれませんし……。

油断してたら、急に全力で振りかぶってぶん殴りに来られたなという印象です。
本に呼ばれた…本の精霊かなにかに…。

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