本記事は、VR法人HIKKYのorganization下のQiita/Zenn両方に投稿しております。
はじめに
皆さんは、議事録を取ったり読んだりした経験はありますでしょうか?
ITに会議は付きものなので、ほとんどの方が触れていると思います。
ただ会議の頻度が高いと、逐一議事録を取るのも大変なため、議事録の書かれない会議も存在してきます。
しかし議事録が存在しないと、会議参加者はどういう発言経緯で結論に至ったかを忘れてしまう場合もあります。
そして会議に参加していない人間が後日、会議の流れを確認したくてもできません。
弊社でも同じような悩みがあり、「議事録作成の作業コストを軽減できないか?」と探して出会ったのが「AI議事録」でした。
AI議事録とは?
近年ChatGPTなどAIの発展が目覚ましいですが、このAIの力で発言を書き起こしさせ、要約まで行わせて議事録化するのがAI議事録の機能となります。
弊社のように社員がほぼリモートワークの場合、会議というのは必然的にオンラインです。
そのため、オンラインの会議から議事録の書き起こしを行ってくれるAI議事録を探していました。
AI議事録作成サービス「Tactiq」
AI議事録に関するサービスは数多く提供されていますが、私が実際に複数のサービスを試したうえで「これは良い!」と感じたのがこの「Tactiq」です。
「会議を行う人間に負担をかけず、議事録を着実に記録し、会議の要約とアクションアイテムの自動作成を行う」という、まさに人間の負担を代替わりしてくれるAIの理想的な立ち位置だと思っています。
Tactiqの使い方
公式サイトでTactiqのアカウント登録をしたあと、ChromeにTactiqの拡張機能を入れます。
拡張機能にTactiqのアカウントでログインすれば、あとはChrome上でビデオ会議ツール(ZoomやGoogle Meetなど)に入室するたび自動的にTactiqが動作し、発言の書き起こしを行ってくれます(画面右にあるウインドウがTactiqです)。
会議が終われば自動的にTactiqのサイトに保存されます。
ここにはリアルタイムで記録されているので、途中退室した場合でも抜けるまでの分は記録されています。
AI機能が要約した会議はどのレベルなのかお見せしたい…のですが、会議内容は弊社の機密情報であるため、ここには貼れません。
しかし「驚くほど的確に」内容を理解して纏めてくれるので、皆さんも試してみて下さい(無料で始められます)。
また、録音や録画データからも議事録を作成してくれるのですが、こちらもリアルタイムには劣るものの、かなり精度がいい議事録を書き起こしてくれます。
(ただしオンライン会議ツールから書き起こすのと違って発言者がわからないので、ハキハキと喋らないと発言者の名前がおかしくなると思います)。
AI議事録を使ってみて変わったこと
弊社ではまだAI議事録については調査段階であり、本格導入しているわけでは有りません。
以下は私がこ3ヶ月ほど実際の会議で使用してみて起こった変化なのですが、「会議の全ての発言内容が書き起こされている」うえに「要約から発言に飛ぶことも容易」であるため、定期的に行われる会議が始まる前には「必ずTactiqで前回の議事録を読む」というクセが付きました。
何より会議が発生すれば自動的にTactiqが書き起こしてくれるので、「Tactiqが議事録を必ず取ってくれる安心感」というものを強く感じます。
終わりに
AI議事録の所感をまとめると以下となります。
・会議が始めれば自動的に記録してくれるという安心感と利便性がある
・情報が確実に残されるので、会議の参加者にも参加していない人間にも共有しやすい
・人的コストが非常に低い
AI議事録を使ってみて、これまで人的負担により、議事録がうまく取られていないために起こっている問題が多いという事が浮き彫りになったように感じています(弊社に限らない話かと思いますが)。
今後は、この便利なツールを具体的にどう業務に取り込んでいくのかが課題です。
ここまでお読みいただきまして、まことにありがとうございました。