3
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

(レポート)Developers Boost 2019 ふりかえり

Last updated at Posted at 2019-12-03

はじめに

この記事は、2019/11/30(土)に開催された翔泳社主催イベント「Developers Boost 2019」の参加レポートです。

image.png

イベントに関連する出来事をふりかえります。
この記事では、以下の内容について紹介します。

  • セッションのふりかえり
    • 【A-1】自分の可能性を広げよう!エンジニアとしてのキャリア(千代田 まどか(ちょまど)[マイクロソフト])
    • 【B-3】20代でマネジメントにチャレンジするということ(飯田 意己[クラウドワークス])
    • 【A-5】打算的エンジニアの成長戦略 ~人より得意な部分で勝負する!~(萩原 公司[エムスリーキャリア])
    • 【A-6】組織にモヤっとしたら聞く話(蜂須賀 大貴[IMAGICA Lab.])
    • 【C-10】技術書におけるジェンダーと「わからない」を掘り下げる価値 ~『わかばちゃんと学ぶ』シリーズを作る中で気付いたこと~(湊川 あい[湊川プロジェクト])
  • 参加のスタイルのふりかえり
  • ブースのふりかえり
  • 休憩時間のふりかえり
  • 懇親会のふりかえり
  • 解散後のふりかえり

なお、この記事のふりかえりはフラクタルのフレームワークによって行われています。イベントのふりかえりに特化したフレームワークですので、興味がありましたら、記事をご参照ください。

セッションのふりかえり

【A-1】自分の可能性を広げよう!エンジニアとしてのキャリア(千代田 まどか(ちょまど)[マイクロソフト])

ちょまどさんのセッション。ちょまどさんはイベントで何度か見かけたり、ツイートを拝見していたりで知っていたものの、セッションを聞くのは実は初めて。
「オタ駆動開発」「腐教活動」「あなたの人生です」「心に従おう」、**「Connecting the dost」**など、キャリア形成に関するパワーワードがたくさんです。

「オタ駆動開発」で好きで打ち込めるものにとことんやる。「推し」を他の人に進めまくって沼に落とす「腐教活動」。私のこれまでのキャリアに重ねて話を聞いていました。
私もふりかえりやチームビルディングという「推し」をここ3年程貫き続けていますが、それでキャリアの幅も色々と開けたように思います。
**好きなものに正直に、とことん突き詰めていく。**そして、広げていく。
楽しいからこそ続くし、好きだからこそ深められる。
とても共感できるキャリア論でした。
Connecting the dotsは「3つの点が交われば、誰にも負けない長所になる(意訳)」というもの。約2年前に新人向けに話したLTで同じようなことを話していたのですが、「これはConnecting the dotsというのかー」という学びにもなりました。
私はエンジニア×ファシリテーション×ふりかえり×チームビルディングというところで「負けない!」という強みを持っていると自覚して伸ばしていっています。これからも、点を増やしつつ広げていきたいです。

内容もさることながら、アドボケイト/エバンジェリストとしてのプレゼンスキルが凄まじい。参加者を飽きさせない工夫が随所にちりばめられていて、45分があっという間でした。
私にはできないタイプの講演ですが、何か一つでも盗めたらいいなぁと思います。

【B-3】20代でマネジメントにチャレンジするということ(飯田 意己[クラウドワークス])

アジャイルチームを支える会で一緒の飯田さん(@ysk_118)の発表。
キーワードは**「全体最適」「批判を割り切る」**、ネガティブフィードバックの必要性マネジメントの面白さでした。
私もプロジェクトマネージャ保護者会というコミュニティに参加しています。マネージャをいい感じにする、というコミュニティのなかで、マネジメント層の人たちと交流しているときを思い出しながら今回の話を聞いていました。
色々と心に刺さるワードが多く、狭い視野だけで見ていたらあかんな、という意識を持たせてくれた講演だったと思います。
組織を相手にする際には、経営層、マネージャ層の背景を見ながら話すことができるようにならないといけません。私の場合どうしても視座が「チーム」の周辺に行きがちなので、一つ上の視座で色々と物事を話せるように気を付けていきたいと思います。
あとは、飯田さんの発表を聞くのも初めてな気がしていて、普段よく一緒にいるのにセッションを聞くのは新鮮な気持ちでした。

【A-5】打算的エンジニアの成長戦略 ~人より得意な部分で勝負する!~(萩原 公司[エムスリーキャリア])

キーワードは**「得意なところで勝負する」「信頼を作る」
得意なところで勝負することを目指して転職し、その結果関係性がリセットされて信頼が0になったため、信頼を得るために
「自分のできることを探す」「他人の問題点を知る」「チームの価値観を知る」**の3つに取り組んだ、というお話でした。
上記の3つの軸でお話されていたのですが、自分で解決しようという姿勢が感じられた話でもありました。私もチームファシリテーションの一環として、「価値観を知る」ということはまず真っ先に共有・認め合うところから始めるのですが、その手段はワークショップです。萩原さんの場合は「ミーティングで繰り返される言葉から推察する」「資料で何度も強調されている部分から知る」というアプローチで、そういった方法もあるなぁという気づきを得ることが出来ました。

あとは、凄く頑張って発表している感じがしてほんわかしていたのもありました。
(このスタンスが後述の老害っぷりが出てますね)

【A-6】組織にモヤっとしたら聞く話(蜂須賀 大貴[IMAGICA Lab.])

一緒のコミュニティButterfly Effectでメインパーソナリティを務めている蜂須賀さん(@PassionateHachi)の登壇です。
彼とは、彼がTwitterを始めた時期からの繋がりだったと記憶しています。最初はDevLOVEか、カイゼンジャーニー系のイベントか。
彼らしい非常にパッションあふれる発表で、見る人・聞く人すべてに勇気を与える発表だったなぁと感じます。
キーワードの1つは、「あなたは何をしている人なんですか?」。これは、私も常に問い続けている問題で、自己を確立し、伸ばし、広げるための重要な問いだと思います。
また、もう1つがアウトプット。「アウトプットファースト」という観点で、一方的に蜂須賀さんに共感している部分があります。彼はアウトプットを続けて、発信しつづけて今の立ち位置を確立した素晴らしいモデルケースだと思います。
「私も少しのことから始めてみよう」という、他の人を奮い立たせ、行動に移させるその姿は、プレゼンターのあるべき姿だと感じます。
今後も、近くでよい影響を受けつつ(与えつつ)一緒に頑張っていきたいです。

【C-10】技術書におけるジェンダーと「わからない」を掘り下げる価値 ~『わかばちゃんと学ぶ』シリーズを作る中で気付いたこと~(湊川 あい[湊川プロジェクト])

わかばちゃんシリーズで有名な湊川あいさん(@llminatoll)の、本を書く時の信念を聞くことができました。
技術書を書く身として、大事だなと感じたことは3つです。
第1に、誰もが手に取りやすい本を書く、ということ。技術解説書にありがちな、女性生徒が質問して男性講師が答える、みたいな構成はNG。あまり気にしたことがありませんでしたが、そういう部分にも気を使ったほうがよい、ということに気づかせてくれました。
第2に、わからないを掘り下げること。本を読む人にとって、「わからない」が「わかった」に変わるためには、「わからない」をいかに掘り下げ、読者目線で解きほぐしていくかが大事です。本を書こうとしている状態だと、読者にとっての「わからない」が「分からない」状態になってしまいがちなので、常に読者目線を持って、「わかった!」というユーザー体験を本の中で作り出せるかを考えることを意識しなければ、と思いました。
第3に、わからないと言えることを褒めてくれる世界。これは本を書く時、というよりは日常から意識したいものです。心理的安全性の向上にもつながりますし、お互いを助け合うことにも大きく寄与します。ここ3年連続で後輩のインストラクターになっていることもあり、育成という観点でも、組織改革という観点でも、この世界観は大事にしていきたいと思います。

参加のスタイルのふりかえり

1セッション出て1セッション休み、の繰り返しでした。
休み時間は登壇者・スポンサー部屋に行って蜂須賀さん、飯田さんと話したり、ブースに行ってお話したり、とのんびりです。
グラフィックレコーディングをしながらセッションを聞いていると、聞くのにものすごい集中力と糖分を消費していくので、2連続聞くと体がもちません。最近こういった1日がかりのカンファレンスに参加する際には、あんまり色々聞きすぎても頭に入ってこないので、聞くセッションを選びつつ、最大効率で吸収するスタイルになってきています。
そのおかげで他の登壇者の方とお話できたり、ゆっくり実況を追ったり、ブースを回ったり、と1日適度な疲れと楽しみを得つつ回ることが出来ました。

**「何のためにグラフィックレコーディングを書いているのですか」**という質問をいただいたのですが、ふりかえってみると以下の3つの理由からです。

  • 自分のため。グラレコした内容は、1年後も2年後も、見直すことですぐに想起される。
  • 発表者のため。自分もセッションをグラレコされるととっても嬉しい。
  • 同じセッションの参加者のため。自分のためのグラレコ同様、他者のグラレコを見ることで思い出しが捗る場合がある。

一番は自分のためにやってるので、楽しくやらせていただいているのですが、実は2番目が発表者のためだったりします。グラレコを書いたところで喜ばれるかは分かりませんし、エゴでしかありませんが、少なくとも私は自分のセッションがこういった形で残されていくのはとても嬉しい。自分が嬉しいと思うことは相手にもしたい、と思う気持ちからも、グラレコやっていたりします。

ブースのふりかえり

NavitimeさんでTシャツを貰い(家用の普段着になりました)、

ドリームアーツさんでカレンダーをいただき(いま、家で使ってます)ました。
ドリームアーツさんは私の黄色いTシャツの作者、稲山さん(@inayamafumitaka)のカワイイ後輩の育て方シリーズを置いていただいているということで、姉妹サークルのよしみだと思って「ふりかえりチートシート」を押し付けてプレゼントしてきました。

マイクロアドさんでは、「このガシャポン、もう飴しか残ってないんですよー」と言っていたのに基盤があたりました**。ラズパイを変えという神のお告げでしょうか。

SANSANさんでは、ずっと前から欲しかったマルチツールをゲット。名刺サイズで缶切りとか色々な機能がある優れもの。飛行機に乗る時だけ注意、だそうです。

ブースの人たちと話す時間も楽しい。それがBoost!

休憩時間のふりかえり

休憩時間では、ブースに行ったり、参加者の休憩スペースに行ったり、うろうろしたり。
ここで初めて「完全SIer脱出マニュアル」著者の池上さん(@jumpei_ikegami)に繋がりました。本を持って行ってサイン貰えばよかった。
参加者の休憩スペースに行くと、100%の確率でKANEさん(@higuyume)やVTRyoさん(@3s_hv)がいるので雑談したりしていました。
そのつながりで、ふりかえりの相談に乗ったり(4-5人お話したかと思います)、ふりかえりチートシートをお渡ししたり、有効に時間を使えていたように思います。

今回のイベントで素晴らしいのは、コーヒーとおやつが完備されているところ。休憩時間ごとにぐびぐびしていましたが、切れない。これは翔泳社パワーをまざまざと感じました。翔泳社すごい

懇親会のふりかえり

はい、ワークショップやってきました。
楽しかったです。皆さんにも楽しんでいただけたと思っています。
ワークショップに関してのふりかえりは**こちら**を読んでいただけますと嬉しいです。

登壇しつつふりかえりチートシートを宣伝しました。50部持ってきたのですが、現地で配布したところ50部すべて捌けました。そのあとも希望される方が20名ほど…
ふりかえりチートシートは12月中に必ずアウトプットしますので、気長にお待ちください。

解散後のふりかえり

終わった後、蜂須賀さんを誘って飲んでました。

久々に誰かと1対1で飲んだなーという感想。
イベントや登壇の感想戦をやったり、エゴサしあったりしてました。

そこで二人で話したのが、「老害」ネタ。
断っておくと、U30のカンファレンスの中で30歳ギリギリの我々は最年長になるのですが、あまり歳は関係ない話です。
カンファレンスの参加視点として、「同世代の人たちと一緒にいる」という感覚があまりありませんでした。普段参加しているカンファレンスだと年上の人たちが多く、そこの中でも気にせずにアウトプットしたりみんなと話したりしています。今回もそこと変わらないノリで行ったため、「同世代頑張るぞー!」みたいな一体感を感じてなかったのかもしれません。「私の戦い方」というテーマではありましたが、参加者の方と自分の今後のキャリアについて熱く語る、みたいな動きもなかった(ワークの関係で時間がなかったのもありますが)のも一因かもしれません。
カンファレンスの最中でもチームビルディングやコーチングの相談を受けるのがメインだったため、なおさら老害感を出していたかもしれないなぁ、と。
ただ、カンファレンスを自由気ままに楽しんでいた、ということは間違いなく言い切れます。
しみじみとしちゃいましたが、楽しめたのでOKということにして、Developers Boostのふりかえりを締めたいと思います。

最後に

とても楽しかったです、Developers Boost 2019。
毎年あると思いますので、U30の方は来年、是非参加してみてはいかがでしょうか。
私はOver31枠になりますので、奇跡的なご縁があれば参加させていただく程度になるかと思います。

3
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?