この投稿は、チュートリアルを終えて実務に入る前の人に知っておいて欲しいことをまとめています。
チュートリアルは終えている前提なので、AWSのサービスに関する説明は省略しています。
ベンチャー企業の複数あるうちの1サービスくらいの規模感のアプリケーションを構築すること(移行ではない)を前提としています。
社内メンバー宛なので偏りがあるかもしれないですが、みなさまの役にも経てば幸いです。
設計に役立つツール
AWSを実務で利用する際は、構成図を書くかと思います。その際に利用できるのが Cloudcraft です。
構成図とともに料金もざっくりわかります。
もっと詳細に料金を出す必要があるならば、AWSが提供している料金計算ツールを使うと良いかもしれません。
SIMPLE MONTHLY CALCULATOR
また、サーバーレス構成を検討している方は、re:Invent2017で発表された「AWS Serverless Application Repository」を利用すると構成案が公開されていますので、参考になると思います(2017年12/11時点ではまだpreview版)
リザーブドインスタンス
リザーブドインスタンスはEC2やRDSのようなサービスで、前払いをすると料金を節約)できる制度です。 (参考: AWSリザーブドインスタンスについて)
インスタンスタイプや期間によりますが、「半年以上使うことが決まってるなら、1年分はリザーブドインスタンス買っちゃった方がお得」ということも少なくありません
ただし、リザーブドインスタンスはリージョン(もしくはアバイラビリティーゾーン)ごとで、インスタンスタイプも指定するので、インスタンスを立て直したり、何も知らずにインスタンスタイプを変更してしまうと「リザーブドインスタンスを買っているのに使えてない」状態になりえます。
リザーブドインスタンスは売買もできますし、t2.small2つをt2.medium1つに変更などもできるので、一度買ったらできるだけ今の構成を追随するようにしましょう。
IAM
IAMはAWS内の権限をつかさどるサービスです。各種サービスへの参照・書き込み・実行などを細かく設定できます。
権限を操作できてしまうので、一度作るとなかなか変更するのが怖いところです。
ここでのtipsはポリシーはできるだけ細かく設定することです。めんどくさいですが、サービスAのs3参照ポリシーとサービスBのs3参照ポリシーは分けた方が良いと思います。たとえ1つしかサービスをローンチしてなくても、サービスAに限定するようなポリシーを設定しておきましょう。
最小単位であるポリシーが細かければその組み合わせで柔軟に設定が可能です。
awsを操作するためのツール
- aws-cli ... コマンドラインからawsを操作できる
- ansibleのec2.py ... ansibleでipを指定するのではなく、ec2についているタグ名で絞ってec2をプロビジョニングするためのツール(というかpython script)
最後に
クラウドになるとlinuxではないもの(IAMやセキュリティグループなど)の設定をたくさんしなければならず、(aws-cliもありますが)guiでの設定も増えてしまいます。
面倒な部分はありますが、慣れてしまえば早いですし、コスパもよいのでどんどん利用していきたいですね
では、よいaws lifeを
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