概要
1年契約または3年契約でインスタンスを予約しておくもので、見返りとして通常のインスタンスより割引が受けられるというもの。
- EC2、RDS、ElastiCache、Redshiftで選べる
- 1年か3年の利用コミットを選べる
- 1年契約だと2割〜5割引きくらいになる
- スケールアップした場合も、他に条件があうインスタンスがあれば、そちらに割引料金が適用される
1年or3年
- 3年RIの支払い総額と、1年RIを2回買った場合の支払総額は同じくらい
- 途中でAWSの価格改定があって値下げされても、RIの場合は購入時の割引単価が適用されるので注意
3種類のRI
1. 前払いなし(No Upfront)
- 予約金なし
- 割引単価での毎月の支払い(割引率:低)
- 利用コミットによる割引単価適用
- ※前払いなしは1年RIのみ選択可能
2. 一部前払い(Partial Upfront)
- 予約金あり
- 割引単価での毎月の支払い(割引率:高)
- 既存RIの「重度利用」と同じ考え方
3. 全前払い
- 予約金あり
- 毎月の支払いなし
- 年間時間課金分の一括前払い
※1と2については毎月「割引単価 × 24時間 × 日数」を請求
RI向きのインスタンス
- 定常的に起動しているサーバーやDB
- オンデマンドとの損益分岐点を上回る利用率がありそうなサーバーやDB
購入・適用にあたって
購入画面(RDS)
購入時にインスタンスの停止や再起動は必要ない
- まずはオンデマンドインスタンスで始めて、様子を見てからリザーブドインスタンスを適用することも可能
インスタンスIDを指定する必要はない
- 条件に合致するインスタンスがあれば自動的に適応される
- 割引の権利はAWSアカウント単位で自動的にひもづく
適用後のAZの変更など
- 適用後のRIのAvailability Zone変更可能
- 適用後のClassic/VPCの変更可能
- ただし、変更できない場合もある(特に変更成功/失敗の通知はないのでしばらくしてからステータスを確認する必要がある)
- 変更失敗しても、時間をおいてやり直すと成功することがある
スケールアップなどインスタンスタイプ変更時
- スケールアップすると適用が外れるので注意!
- なので1年以内にスケールアップする可能性があるかどうかはRI購入前によく検討する
- ただし、インスタンスタイプ変更後、新たにRI適用対象の別のインスタンス野立てれば自動的に割引適用される
RIを売る
前提条件
- 購入後30日以上ステータスがアクティブだったRI(前払い金を支払い済み)
- RI MarketPlaceに登録済(米国の銀行口座が必要)
- 自由に設定できる販売価格はRIの前払金のみ(AWSの手数料はその12%)
時間課金価格は購入時の料金が適用
(補足)逆にオンデマンドインスタンスの使いドコロ
- 1年間のうち25%未満しか使わない倍
- 一時的/一定期間必要なインスタンス
- ピーク対応で増設するサーバー
- キャンペーンサイト
- 開発検証サーバー
参考
http://www.slideshare.net/AmazonWebServicesJapan/20150325-aws-blackbeltrispotpublic
http://www.slideshare.net/HiroshiTakayama/jawsdays20140315-publix