ヴァル研究所 Advent Calendar 2016、21日目の今回は「めんどくさい」からの解放シリーズ第3弾をお送りします。
・第1弾:FAQBotを使ってプロダクトオーナーを「めんどくさい」から解放しようとした話
・第2弾:IoTを使ってチームを在席確認の「めんどくさい」から解放しようとした話
irucaのステータスをカレンダー上の予定に連動させたい
前回は、在席状況のステータス変更を簡単にするためにMESHを使ったirucaのコントローラーを作りましたが、これを作る過程でIFTTTを使ってみて汎用性の高さに気づいていました。
カレンダーの予定内の記述をトリガーにしてirucaのステータス更新ができそうだというところまではすぐに思いついたのですが、そのためには
・「カレンダーに打ち合わせ予定、移動予定が細かく入っていること」
・「一定の記述ルールで予定が登録されていること」
が必要です。
そこで、自分が開発に関わったRODEMというサービスとIFTTTの組み合わせでこれを実現しようと考えました。
RODEMとは
RODEMは、外出の多いビジネスマンを「めんどくさい」から解放するためのサービスとしてこの夏にリリースしたものです。
カレンダーに外出打ち合わせ等の訪問予定を登録すると、予定の内容から行き先の場所を特定し、開始時刻に間に合うような経路を「駅すぱあと」で算出、移動予定を作ってカレンダーに登録してくれます。
同時に、この移動予定にかかる運賃も算出しているので、そのデータを使えば毎月の交通費精算も効率化できるというものです。
カレンダーへの予定登録から移動予定を算出、カレンダーへ登録する様子はこちら。
※YouTube動画へのリンクです
RODEMを使うことで、「移動(行き)→打ち合わせ中→移動(帰り)→帰社」という一連の予定を簡単に作ることができます。
※「やまびこ」「さくら」は弊社の会議室名です。新幹線の名前なんですよ!
カレンダーの予定からirucaのステータスを更新する仕組みを作る
IFTTTで、Googleカレンダーに登録された予定内のキーワードをトリガーにirucaのステータスを更新するアプレットを作成します。
irucaのステータス更新については前回と同様にirucaAPIを使用しています。
この要領で
・移動開始時刻になったら「外出」
・外出打ち合わせ開始時刻、社内打ち合わせ開始時刻になったら「取込中」
・帰社したら「在席」
とステータスが更新されるようにアプレットを作成しました。
名付けて「Auto iruca Powered by RODEM」
こうして、カレンダーに登録された一連の予定に連動する形で、irucaが更新されるようになりました。
行き帰りの移動開始まで反映するのはややクドいよう思えるかもしれませんが、外回りの多い営業担当であれば「今は連絡がつく時間帯なのか?(=外出はしているが打ち合わせ中ではない)」ということが共有される事のメリットもありそうです。
まとめ
・RODEMを使うと、外出打ち合わせ予定の登録だけでカレンダー上に「移動(行き)→打ち合わせ中→移動(帰り)→帰社」という一連の予定を簡単に作ることができます
・IFTTTを使うと、この一連の予定をトリガーにして自動的にirucaのステータスを更新する仕組みを作ることができます
※残課題メモ
・IFTTTでは、カレンダー上のイベント開始時刻〜15分前のどこかで通知を出す仕組みになっている(本当は予定開始時刻ぴったりに更新される方が気持ちがいい)
・共有された予定にも反応してしまう(参加しないと返答しても、削除でもしない以上はIFTTTが拾ってしまう)
・予定の完了に反応するトリガーがない(社内の打ち合わせ予定終了後は「在席」に更新したい)
・GASを使ったら解決できるかも?