Tencent Cloudとは
Tencent Cloudはゲーム事業やチャット事業などを手掛けるTencent社が提供しているパブリッククラウドサービスプロバイダーです。日本市場には2019年に参入し、主にエンターテイメント分野を中心に急成長しています。
この記事ではTencent Cloudの主なサービスを紹介します。
Tencent Cloudのサービス紹介
近年のメタバースやリアルタイムコミュニケーション、映像音声関連の技術同行で注目されるサービスについて紹介します。
MPS
ビデオコンテンツの作成や配信におけるあらゆるニーズに応えることができる、最先端のメディアプロセッシングサービスです。大規模なマルチメディアデータ向けに提供されるクラウドベースのトランスコーディングとオーディオビデオ処理を可能とします。
画質を保ったまま動画ファイルのサイズを下げ、トラフィックやストレージのコスト削減も実現できます。
詳細な解説はこちらに掲載されています。
類似のサービスとしてはAWSのElemental MediaConvetがあります。
CAR
アプリケーションをクラウドに移行し、リアルタイムのレンダリングやストリーミングを実行することができます。これにより、ユーザーはアプリケーションをダウンロードせずに、非力な端末で高機能なアプリを操作できます。
クラウドレンダリングを試した記事はこちら
クラウドレンダリングで動作している画面をCSSと連携させてライブストリーミングをする事も可能です。
類似のサービスとしてはAWSのAppStreamやUnrealEngineのPixelStreamingがあります。
これらの比較についてはこちらに掲載があります。
CSS
Cloud Streaming Serviceは、エンドツーエンドのライブオーディオ・ビデオブロードキャストソリューションを提供するワンストップPaaSサービスです。安定したライブプッシュ機能、トランスコーディング、配信&再生SDKなどのストリーム処理ライブラリなどが含まれます。大量の同時アクセスに耐えうる超低遅延、超高画質、超高性能を実現します。
2種類の配信方法があり、超低遅延配信では300ms~1s、標準配信では3s~10sの遅延に抑えています。
類似のサービスとしてはAWSのIVSがあります。
VOD
Cloud Video on Demand(VOD)は、映像ファイルのアップロード、保管・ストレージ、リソースアセット管理、トランスコーディング、配信といった一連のオーディオ・ビデオ通信アプリケーション機能を備えた、ワンストップVPaaS(サービスとしてのビデオプラットフォーム)ソリューションです。
UGSV
ショート動画SDKはTiktokのような簡単なショート動画が作成できます。
トランスコーディング、ストレージ、オンデマンド配信などクラウドサービスとシームレス連携し、ショートビデオサービスが迅速に実装する事ができます。
EdgeOne
Tencentが長年培ってきたセキュリティ能力を統合し、DDoS防御、Web保護、Bot保護などの主流の保護機能を提供しています。パフォーマンスが向上すると同時に、セキュリティ機能も大幅に向上します。セキュリティとアクセラレーションの2つの側面から、Webサービスの安定性をサポートします。
類似のサービスとしてはAWSのCloudFrontがあります。
GME
ゲームに対するプレイヤーの没入感を高め、プレイヤーを魅了する、ワンストップのゲーム音声ソリューションです。
SDKがあらゆるシーンの音声インタラクションニーズをカバーし、ゲームのSNS化を手軽にサポートします。また、没入感のある空間インタラクションサウンドによって、プレイヤーは友だちとの距離や方向を音声で判断することが可能となるため、臨場感あふれるゲーム体験をプレイヤーに提供することができます。
EffectSDK
EffectSDK(美顔エフェクトSDK)は、Tencentが自社開発したAI機能とリアルタイムエフェクト処理技術を活用し、様々なビデオ運用シーン向けに豊富な機能を提供します。バーチャル背景やフィルター処理などが実現できます。
こちらに詳細な解説が掲載されています。
Chat
Chatは、インタラクティブなライブストリーミングチャットルーム機能を提供します。チャットルームの人数に上限はなく、億単位のメッセージの同時送信をサポートします。投げ銭やリアクションなど、複数のメッセージタイプを手軽に実現できます。