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【運用編】UiPath for Coding AgentsでRPA運用:Claude Codeでエラー分析、修正、テスト、デプロイまで行う

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Last updated at Posted at 2026-07-28

1. はじめに

UiPath DevConで発表するデモテーマは「UiPath for Coding Agents」です。

開発編では、UiPath StudioとClaude Codeを使い、CSVからWebフォームへ登録するRPAを作りました。

この記事は運用編です。

RPAを作ったあと、日常運用でエラーが発生した場合に、Claude CodeとUiPath CLIを使って次の流れを確認します。

  • 実行結果を確認する
  • ログからエラー原因を調べる
  • 修正方針を決める
  • 原因に応じて修正する
  • 再テストする
  • パッケージ化してデプロイする

この記事の目的は、UiPath for Coding Agentsとして、Coding Agentが運用中の調査、修正、再デプロイをどう支援できるかを見せることです。

DevCon本番では時間が限られます。細かいコマンドの意味や、エラー分析の流れはこの記事に残します。

2. 今回扱う運用シナリオ

今回の運用シナリオは、候補者登録RPAでエラーが発生したケースです。

想定する流れは次の通りです。

  1. RPAが通常実行され、Faultedになる
  2. 実行結果としてエラーが確認される
  3. CLIでログと実行結果を確認する
  4. Claude Codeに原因分析を依頼する
  5. Main.xaml と入力CSVを確認する
  6. 原因に応じて修正する
  7. validaterun で再確認する
  8. パッケージ化してデプロイする

ここで重要なのは、エラー画面を見て終わりにしないことです。

運用では、次の3つをセットで確認します。

  • 何が失敗したか
  • なぜ失敗したか
  • 修正後に本当に直ったか

この流れを、CLIとClaude Codeで進めます。

3. Windows実行環境

運用編では、開発編で作成したRPAプロジェクトを使います。

項目 内容
実行環境 Windows
RPA開発環境 UiPath Studio
Robot実行環境 UiPath Robot
ブラウザ Google Chrome
RPAプロジェクト 候補者登録RPA
ワークフロー Main.xaml
入力データ uibank_register_account.csv
実行確認 UiPath CLI
エラー分析 Claude Code
主に使うSKILL uipath-troubleshootuipath-rpauipath-solution

この記事では、Windows上でUiPath Studio、UiPath Robot、Chrome、UiPath CLIを使います。

理由は、今回のRPAがChromeのUI Automationを含むためです。

運用作業では、実行結果、ログ、検証、デプロイを同じ流れで扱いたいので、コマンドラインを中心に進めます。

4. 運用で使うUiPath CLIとSKILL

運用編で主に使うCLIは次の通りです。

目的 コマンド例
ワークフロー検証 uip rpa validate --file-path Main.xaml --min-severity error
ローカル実行 uip rpa run --file-path Main.xaml --input-arguments "in_CandidateCsvPath=..\\uibank_register_account.csv"
パッケージ作成 uip rpa pack
デプロイ uip rpa packuip or packages upload、必要に応じてプロセスのバージョン更新

実際のコマンドは、利用しているUiPath CLIのバージョンやプロジェクト構成によって変わる可能性があります。

そのため、実行前に uip --help や各サブコマンドのヘルプで確認します。

Claude Code側では、次のSKILLが関わります。

SKILL 役割
uipath-troubleshoot エラー原因の調査
uipath-rpa Main.xaml の確認、修正、検証
uipath-solution パッケージ化、公開、デプロイ
uipath-platform Orchestrator、ジョブ、フォルダ、実行状態の確認

これらを全部暗記する必要はありません。

Claude Codeに「このエラーを調査して」「修正後に検証して」「デプロイ手順を確認して」と自然言語で依頼し、裏側でどのSKILLやCLIが使われるかを確認します。

5. SKILL(チャット)版の使い方

ここからは、rpa-ops SKILLを使って、チャットで運用対応を進める流れです。

image.png

エラー確認から原因分析、修正、テスト、デプロイまでを1つの作業として進めます。

5.1 rpa-ops SKILLの構成

rpa-ops SKILL自体は、新しい仕組みを持っているわけではありません。

内部では、UiPath CLIとUiPath SKILL群を呼び出す形で動いています。

部分 役割
rpa-ops SKILL 調査から修正、デプロイまでの進め方(手順)を定義する
UiPath SKILL群 uipath-troubleshootuipath-rpauipath-solutionuipath-platform など、各作業の判断ロジックを担当する
UiPath CLI(uip Orchestratorのジョブ・ログ取得、ワークフロー検証・実行、パッケージ化・デプロイを実行する

Claude Codeはrpa-ops SKILLの手順に沿って必要なUiPath SKILLを選び、UiPath SKILLがCLIコマンドを組み立てて実行します。

つまり、rpa-ops SKILLが「進め方」を、UiPath SKILLとCLIが「実際の操作」を担当する構成です。

image.png

5.2 エラーが発生した状況を確認する

今回扱うのは、入力CSVの列名変更によるエラーです。

ある日、担当者がCSVテンプレートの見出しを修正し、候補者名 列が 氏名 に変わりました。

候補者ID,氏名,メールアドレス,応募職位,現在の職種,経験年数,スキル,職務要約,資格,業界経験,求人タイトル

ワークフローは 候補者名 列を読む前提のため、列名が変わったことで該当列を取得できず失敗します。

image.png

5.3 Claude Codeで実行結果とログを確認する

まず、Claude Codeに次のように依頼します。

直近三日間のRPAエラーを一覧表示して

しばらく実行すると、エラー一覧が表示されます。

Claude Codeからは、どのジョブのエラーを分析するかを聞かれます。

image.png

ここでは一覧を見て、5.2で発生した候補者登録RPAのエラーを選びます。

5.4 Claude Codeにエラー分析を依頼する

次に、Claude Codeに原因分析を依頼します。

依頼文はシンプルでよいです。

一番最近発生したエラーを分析してください。

分析結果のサマリーは次の通りです。

image.png

CSVから読み込んだDataTableに列「氏名」が存在せず、TypeIntoSystem.ArgumentExceptionでフォルト。Try/Catchでも例外を吸収できず、成功・失敗件数ともに0件のまま終了しています。

原因の仮説も、確信度つきで複数提示されます。

ID 仮説 確信度
H-1 CSVヘッダー「氏名」とワークフローの参照列名が不一致 high
H-2 CSVのUTF-8 BOMで先頭列名に不可視文字が付加 medium
H-3 Read CSVの「ColumnHeadersを含む」設定が無効 medium
H-4 Try/Catchの捕捉条件が例外型を含まない medium

今回はH-1が最有力(high)で、直近のCSV変更コミットとの関連が疑われるという指摘です。

この時点では、まだ修正しません。Claude Codeは各仮説の採用・却下を人間に確認してから次に進みます。

5.5 修正方針を決める

今回は、ワークフロー側を変更する方針は採りません。

原因はCSVヘッダーの変更なので、CSV側のヘッダーを元の 候補者名 に戻す方針とします。

H-1採用、CSVの候補者名 ← 氏名 から戻す

修正方針は次の通りです。

  1. CSVのヘッダー 氏名候補者名 に戻す
  2. Main.xaml 側は変更しない
  3. 修正後のCSVで動作確認する

Main.xaml を変更しないため、修正範囲は小さく、影響も最小限です。

Pasted image 20260724225217.png

そのため、修正後は再テストし、必要に応じて再デプロイします。

5.6 修正後にテストする

修正が終わると、Claude Codeはrpa-ops SKILLの手順に沿って、指示しなくても続きを案内してくれます。

CSVヘッダーを更新しました。CSVヘッダーが Main.xaml の列参照と一致し、
「候補者名/氏名」の不一致も解消されました。

静的テストとデプロイも実行しますか?

修正内容の要約と、次のアクションの提案までがセットで返ってくるため、人間はテストコマンドを細かく指定する必要はありません。

内容を確認し、「はい」のように短く答えれば、Claude Codeが検証を進めます。

5.7 パッケージ化とデプロイ

テストが完了したら、Claude Codeにパッケージ化とデプロイを依頼します。

テストが通ったので、パッケージ化とデプロイを進めてください。
実行前に、対象プロセス、フォルダ、バージョンを確認してください。

Claude Codeがプロジェクト構成や環境に合わせて必要な操作を判断するため、細かいコマンドを指定する必要はありません。

どこまで自動化するかは環境や運用ルールによって変わるため、適用・デプロイの前に確認が来たら、対象が正しいかを見て承認します。

今回、最終的に返ってきたデプロイ完了の案内は次の内容でした。

項目
プロセス HR登録
バージョン 1.1.0 → 1.1.1
修正内容 CSVヘッダー「氏名」→「候補者名」に統一(Main.xamlの列参照と一致)

実行内容は次の4つです。

  1. 静的テスト: Success(Critical/Error 0件)
  2. pack: 成功
  3. アップロード: 成功
  4. プロセスバージョン更新: 1.1.1

原因分析から修正、テスト、デプロイまでの一連の流れが、ここで一つの結果としてまとまります。

Pasted image 20260724230029.png

この記事で覚えてほしいのは、コマンド名ではなく、運用中の修正を次の順番で扱うことです。

  1. 原因分析
  2. 修正方針の確認
  3. 修正
  4. 検証
  5. 実行テスト
  6. デプロイ

この順番にすると、AIに修正を任せる場合でも、人間が確認すべきポイントを残せます。

6. Frontend(Web UI)版の使い方

rpa-opsには、チャットで操作するSKILL版だけでなく、画面から操作するFrontend版もあります。

Frontend版自体も、Claude Codeを使って作られています。SKILL版でRPAを直すのと同じように、Claude Codeに依頼すれば、画面を持つWeb UIも作れます。

どちらも目的は同じです。

RPAのエラーを確認し、原因を分析し、修正案を確認し、必要に応じて適用、テスト、デプロイまで進めます。

6.1 なぜFrontend版も必要なのか

SKILL版はチャットで進めるため、Claude Codeに慣れている人には便利です。

一方、運用担当者が全員Claude Codeに慣れているとは限りません。

エラー一覧や分析結果を画面で確認したい、非エンジニアにも見せたいといった場面では、Frontend版の方が向いています。

つまり、SKILL版は「チャットで進める入口」、Frontend版は「画面で確認しながら進める入口」です。

image.png

6.2 Frontend版の構成

Frontend版は、画面上部と作業エリアで構成されています。

Pasted image 20260724231020.png

画面上部では、Orchestratorへの接続状態、対象のテナント・フォルダ、ログインユーザーを確認できます。

作業エリアは、次の5ステップのタブで進みます。

  1. エラー一覧
  2. 原因分析
  3. 修正案
  4. 適用・テスト
  5. デプロイ

「エラー一覧」タブでは、ステータス、分類、プロセス名、フォルダ、発生日時、実行時間、エラー概要が一覧表示され、気になるエラーをそのまま「分析」に進められます。

SKILL版とFrontend版で扱う情報は同じで、チャットで進めるか、画面のタブで進めるかが違うだけです。

6.3 SKILL版とFrontend版の使い分け

使い分けは、次のように考えます。

使い方 向いている場面
SKILL版 Claude Code上で、調査から修正まで一気に進めたい
Frontend版 チームで状態を確認しながら、安全に運用したい

開発者やAutomation CoEの担当者は、SKILL版の方が速いです。

現場担当者やレビュー担当者を含める場合は、Frontend版の方が分かりやすいです。

同じrpa-opsでも、使う人に合わせて入口を変えられます。

7. UiPath SKILLとCLIで広がる運用対象

今回はRPAのエラー対応を扱っていますが、UiPath for Coding Agentsで扱える運用対象はRPAだけではありません。

ここでは、Claude Codeに直接聞く形で、UiPathの運用対象を整理します。

7.1 Claude Codeに聞く

次のように質問します。

UiPath for Coding Agentsでは、どのようなUiPath運用ができますか。
RPAのFaulted対応だけではなく、Orchestrator、Solution、Test Manager、Action Center、Admin、Governanceなども含めて、
運用対象、使うSKILL、使うCLIを表で整理してください。

この質問をすると、Claude Codeが運用作業の対象を整理してくれます。

この記事では、ここで出てきた回答をもとに、RPA以外の運用対象も確認します。

7.2 回答で確認したい観点

たとえば、次のような整理になります。

CLI名や利用できるサブコマンドは環境やバージョンで変わる可能性があるため、利用前に uip --help や各サブコマンドのヘルプで確認します。

運用対象 使うSKILLの例 使うCLIの例
RPAのエラー分析 uipath-troubleshoot uip oruip rpa
RPAワークフロー修正・再検証 uipath-rpa uip rpa
Orchestratorのジョブ、ログ、プロセス確認 uipath-platform uip or
パッケージ、フォルダ、Queue、Asset管理 uipath-platform uip or
Solutionのパッケージ化、公開、デプロイ uipath-solution uip solution
テスト実行結果、テストレポート確認 uipath-test uip tm
Action Centerのタスク確認、割り当て uipath-tasks uip tasks
ユーザー、ロール、監査ログ確認 uipath-admin uip admin
ガバナンスポリシー確認、適用 uipath-governance uip gov
製品フィードバック、バグ報告 uipath-feedback uip feedback

SKILLは、Coding Agentに「どの観点で調査するか」を教えるものです。

CLIは、UiPath CloudやOrchestrator上の実データを確認し、必要な運用操作を行うために使います。

詳細はこちらで確認してください。

7.3 今回のRPA運用とのつながり

今回扱っている候補者登録RPAのFaulted対応は、この一覧の中の1つです。

今回の流れでは、主に uipath-troubleshootuipath-rpauipath-platformuipath-solution が関わります。

UiPath for Coding Agentsでは、ジョブ確認、ログ分析、権限確認、テスト、デプロイ、ガバナンスまで、運用全体を同じ会話の流れで扱えます。

8. 完成したデモの録画

今回の一連の操作を、2本の録画として貼ります。

1本目は、SKILL(チャット)版を使った録画です。

エラー確認から原因分析、修正、テスト、デプロイまで、5章で説明した一連の流れを確認できます。

2本目は、Frontend(Web UI画面)版を使った録画です。

同じ運用対応を、6章で説明したRPA運用Consoleの画面から進める流れを確認できます。

9. まとめ

この記事では、UiPath for Coding Agentsを使って、RPA運用中のエラー分析、修正、テスト、デプロイまでの流れを整理しました。

大事なのは、rpa-ops SKILLやUiPath SKILLに運用の進め方を持たせ、Claude Codeに自然言語で依頼し、必要な確認だけ人間が判断することです。コマンドの暗記は必要ありません。

この流れにすると、日常運用で発生するFaulted対応を、調査だけで終わらせず、修正と再デプロイまでつなげやすくなります。

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