【2025年最新版】SalesforceとGoogleスプレッドシートの連携ツール徹底比較|無料で2000行制限なしのおすすめは?
はじめに:Salesforceレポートの2000行制限に悩んでいませんか?
Salesforceのデータを分析するためにGoogleスプレッドシートへエクスポートしたいけれど、「2000行の制限」に頭を悩ませている方は多いのではないでしょうか。
特に、営業データや顧客情報など、大量のレコードを扱う企業にとって、この制限は深刻な問題です。かといって、有料ツールに月額数千円~数万円も払うのは予算的に厳しい...
そんなあなたに朗報です。
実は、無料で2000行制限なしでSalesforceレポートをGoogleスプレッドシートに同期できるツールが存在します。
この記事では、Google Workspace Marketplaceで提供されている主要な8つのツールを徹底比較し、あなたのニーズに最適なソリューションを見つけるお手伝いをします。
この記事で分かること
- 無料で2000行制限なしのツールは実際に存在するのか
- 8つの主要ツールの機能・価格・制限の詳細比較
- あなたの利用シーンに最適なツールの選び方
- 実際に導入する際の注意点とベストプラクティス
【結論】無料で2000行制限なしのツールは2つだけ
先に結論をお伝えします。調査した8つのツールの中で、**「無料」かつ「2000行制限なし」**という条件を満たすのは、以下の2つのみです。
🥇 第1位:G-Connector for Salesforce(最推奨)
評価: ⭐⭐⭐⭐⭐(4.2/5の高評価)
無料プランの特徴:
- ✅ Salesforceレポートを無制限で取得可能
- ✅ SOQLクエリビルダー搭載で柔軟なデータ取得
- ✅ Professional、Enterprise、Unlimitedすべてのエディションで2000行制限を完全回避
- ⚠️ 手動リフレッシュのみ(定期同期には有料プラン$299/年が必要)
こんな人におすすめ:
- 手動同期でも問題ない方
- 将来的に定期同期が必要になっても、低価格で移行したい方
- 技術的知識が中程度のユーザー
🥈 第2位:MySalesData G-Sheets Connector
評価: ⭐⭐⭐⭐(3.3/5)
無料プランの特徴:
- ✅ 2000行制限を完全撤廃
- ✅ スケジューラー機能あり(オフライン時でも自動実行)
- ✅ REST API & SOAP APIサポート
- ⚠️ SOQLの知識が必要(技術的ハードルがやや高い)
- ⚠️ UIが複雑という評価あり
こんな人におすすめ:
- SOQLに精通している方
- 最初から定期同期を無料で使いたい方
- 技術的な柔軟性を重視する方
全8ツール詳細比較表
データ量や予算に応じて選択肢は変わります。以下の比較表で、各ツールの特徴を一目で確認できます。
| ツール名 | 無料プラン | 行数制限 | 定期同期 | 評価 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|
| G-Connector | ✅ あり | 無制限 | 有料のみ | 4.2/5 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| MySalesData | ✅ あり | 無制限 | ✅ あり | 3.3/5 | ⭐⭐⭐⭐ |
| Google公式 | ✅ あり | ❌ 2,000行 | ✅ あり | - | ⭐⭐ |
| Superjoin | ✅ あり | 50,000行 | 有料のみ | - | ⭐⭐⭐ |
| Coefficient | ✅ あり | 5,000行 | 有料のみ | - | ⭐⭐⭐ |
| Connect Spreadsheets | ✅ あり | 5,000行/クエリ | ✅ あり | - | ⭐⭐⭐ |
| Valorx | ✅ あり | 閲覧無制限/更新500件 | 有料のみ | - | ⭐⭐⭐ |
| Uniquery | ❌ なし | 不明 | 有料のみ | - | ⭐ |
各ツールの詳細レビュー
1. G-Connector for Salesforce(Xappex)
基本情報
- 開発元: Xappex
- 評価: 4.2/5(32万以上のインストール)
- 価格: 無料プラン ~ Premium Full $299/年
機能詳細
無料プランでできること:
- Salesforceレポートの無制限取得
- SOQLクエリビルダーでカスタムクエリ作成
- 現在開いているシートでのデータリフレッシュ
- どのSalesforceエディションでも2000行制限を完全回避
有料プラン(Premium Full $299/年)の追加機能:
- 1時間、2時間、3時間、6時間、12時間ごとの自動同期
- 日次、週次、月次のスケジュール設定
- バックグラウンドでの自動更新
- 優先サポート
メリット
✅ 無料で行数無制限という最重要要件を完全に満たす
✅ 有料プランでも年$299とコストパフォーマンス最高
✅ 高評価(4.2/5)で信頼性が高い
✅ 直感的なUIで使いやすい
デメリット
⚠️ 無料プランでは手動リフレッシュのみ
⚠️ バックグラウンド自動更新には有料プランが必要
導入事例
中小企業から大企業まで幅広く採用されており、特に営業部門での商談管理データや顧客データの分析に活用されています。
2. MySalesData G-Sheets Connector
基本情報
- 開発元: MSD Development Team
- 評価: 3.3/5
- 価格: 無料プラン ~ 有料プラン(価格非公開)
機能詳細
無料プランでできること:
- 2000行制限の完全撤廃
- SOQLクエリビルダー
- スケジューラー機能(オフライン時も自動実行)
- データ変更時のメール通知
- REST API & SOAP API両対応
メリット
✅ 無料で行数無制限+スケジューラー機能
✅ SOQLの柔軟性が高く、高度なクエリが可能
✅ APIの選択肢が豊富
デメリット
⚠️ SOQLの知識が必須(学習コストが高い)
⚠️ UIが複雑で初心者には難しい
⚠️ 評価が3.3/5と他ツールより低め
向いている人
技術チームがいる企業、データエンジニアやアナリストが使用する場合に最適です。
3. Google公式:Salesforce Connector
基本情報
- 開発元: Google LLC
- 評価: -
- 価格: 完全無料
機能詳細
機能:
- Salesforceレポートの取得とインポート
- 4時間、8時間、24時間間隔での定期同期
- Google製品との親和性が高い
最大の問題点
❌ 2,000行の制限あり(これは致命的)
Google公式という安心感はありますが、Salesforce Reports APIの仕様により2000行の制限があります。大規模データセットには全く不向きです。
向いている人
データ量が確実に2000行以下の小規模プロジェクトのみ。
4. Superjoin
基本情報
- 評価: 4.8/5
- 価格: Starter $0 ~ Pro $60-75/月
機能詳細
無料プラン:
- 50,000行まで対応
- 月3回までのリフレッシュ実行
- 手動同期のみ
有料プラン(Pro):
- 行数無制限
- 6時間ごとの自動更新
- 一方向・双方向同期対応
メリット
✅ 50,000行まで無料(中規模データには十分)
✅ UIが直感的で使いやすい
✅ 高評価(4.8/5)
デメリット
⚠️ 完全な無制限には有料プラン必要(年$720-900)
5. Coefficient
基本情報
- 評価: 4.8/5
- 価格: Free $0 ~ Pro $99/月
機能詳細
無料プラン:
- 5,000行まで
- 3データソース
- 月50回のリフレッシュ
有料プラン(Pro):
- 行数無制限
- 時間単位の自動リフレッシュ
- 100以上のデータソース統合
メリット
✅ 多機能で拡張性が高い
✅ SOQLエディタが優秀
✅ 高評価(4.8/5)
デメリット
⚠️ 無料プランは5,000行まで
⚠️ 有料プランが高額(年$1,188)
6. Connect Spreadsheets(CData)
基本情報
- 開発元: CData Software
- 価格: 永久無料プラン ~ 有料プラン(要問合せ)
機能詳細
無料プラン:
- 5,000行/クエリの制限
- 250以上のデータソース対応
- スケジュール機能あり
メリット
✅ 多様なデータソース対応
✅ スケジュール機能が無料で使える
デメリット
⚠️ クエリごとの5,000行制限
⚠️ 複数クエリで合計行数を増やす必要がある
7. Valorx for Salesforce(Fusion)
基本情報
- 評価: 4.8/5
- 価格: Fusion Free $0 ~ 有料プラン
機能詳細
無料プラン:
- レコード閲覧:無制限
- レコード更新:月500件まで
- 双方向同期対応
メリット
✅ 閲覧は完全無制限
✅ 双方向同期が可能
デメリット
⚠️ 更新操作に制限あり
⚠️ 読み取り専用用途に限定される
8. Uniquery
基本情報
- 価格: Starter $19.9/月~(無料プランなし)
機能詳細
- 7日間の無料トライアルのみ
- 行数制限の情報が公開されていない
デメリット
❌ 無料プランがない
❌ 行数制限が不明確
利用シーン別:最適なツールの選び方
ケース1:データ量2,000行未満+定期同期が必要
推奨ツール: Google公式 Salesforce Connector
理由:
- 完全無料で定期同期機能あり
- Google製品なので安心感がある
- データ量が少ないので2000行制限の影響を受けない
ケース2:データ量2,000~50,000行+手動同期でOK
推奨ツール: G-Connector無料プラン
理由:
- 無料で行数無制限
- 高評価で信頼性が高い
- 手動リフレッシュで十分な場合に最適
代替案: Superjoin無料プラン(50,000行まで)
ケース3:データ量2,000行以上+定期同期が必須+無料
推奨ツール: MySalesData
理由:
- 無料で行数無制限+スケジューラー機能
- この要件を満たす唯一のツール
注意点: SOQLの学習が必要
ケース4:データ量2,000行以上+定期同期が必須+予算あり
推奨ツール: G-Connector Premium Full($299/年)
理由:
- 行数無制限+1時間単位の自動同期
- 年$299と他ツールより圧倒的にコスパが高い
- 高評価で安定性が高い
代替案:
- Coefficient Pro($1,188/年):多機能が必要な場合
- Superjoin Pro($720-900/年):UIの使いやすさ重視
ケース5:データ量50,000行以上+高度な分析が必要
推奨ツール: Coefficient Pro
理由:
- 100以上のデータソース統合
- 高度なSOQLエディタ
- エンタープライズ向けの充実したサポート
導入前に確認すべき5つのポイント
1. 実際のデータ量を正確に把握する
まず、実際に同期するSalesforceレポートの行数を確認しましょう。
確認方法:
- Salesforceでレポートを開く
- 画面右上の「詳細」から総レコード数を確認
- 今後の増加見込みも考慮する
ポイント:
- 現在2,000行以下でも、将来的に増える可能性があるか
- 複数のレポートを統合する予定があるか
2. 同期頻度の要件を明確にする
質問:
- リアルタイムに近いデータが必要か?
- 1日1回の更新で十分か?
- 週次レポートでOKか?
推奨:
- リアルタイム → 有料プランの自動同期必須
- 日次 → 手動リフレッシュでも運用可能
- 週次 → 無料プランで十分
3. チームの技術レベルを考慮する
SOQLが使える場合:
- MySalesData(無料+無制限+スケジューラー)
- より柔軟な運用が可能
SOQLが使えない場合:
- G-Connector(UIが直感的)
- Superjoin(初心者向け)
4. 予算と将来の拡張性
現在の予算:
- 無料:G-Connector または MySalesData
- 月$25程度:G-Connector Premium
- 月$60以上:Superjoin Pro、Coefficient Pro
将来の拡張:
- 他のデータソース統合が必要になる可能性
- ユーザー数の増加見込み
- 機能追加の予定
5. トライアルで実際に試す
推奨手順:
- まず無料プランで試す(G-Connector推奨)
- 実際のデータで動作確認
- パフォーマンスとUIの使い勝手を評価
- 必要に応じて他のツールも比較
- 14~30日以内に決定
よくある質問(FAQ)
Q1: Google公式のツールが一番安全ですよね?
A: 安全性は高いですが、2,000行の制限があります。大規模データには全く向いていません。「Googleだから安心」という理由だけで選ぶと、後で必ず後悔します。
Q2: 無料ツールは本当に信頼できますか?
A: G-Connectorは4.2/5の高評価で32万以上のインストール実績があります。多くの企業で採用されており、信頼性は十分です。
Q3: SOQLって何ですか?学習は必須ですか?
A: SOQLはSalesforceのデータを取得するためのクエリ言語です。
- G-Connector: SOQLなしでも使える(UI操作で完結)
- MySalesData: SOQLの知識が必須
初心者はG-Connectorを選ぶのが無難です。
Q4: 定期同期は本当に必要ですか?
A: 利用シーンによります。
- 営業ダッシュボード(毎日更新): 定期同期推奨
- 月次レポート: 手動リフレッシュで十分
- 分析用データ取得: 手動でOK
多くの場合、手動リフレッシュでも運用できます。無料プランから始めて、必要になったら有料プランに移行するのが賢い選択です。
Q5: 2000行制限を回避する裏技はありますか?
A: Google公式ツールの2000行制限は、Salesforce Reports APIの仕様によるものなので回避できません。唯一の解決策は、G-ConnectorやMySalesDataのような2000行制限なしのツールを使うことです。
Q6: データのセキュリティは大丈夫ですか?
A: すべてのツールは以下のセキュリティ対策を実施しています。
- OAuth認証でパスワードを保存しない
- Google Workspace Marketplaceの審査を通過
- SSL/TLS暗号化通信
特にG-ConnectorとCoefficientは、エンタープライズ向けのセキュリティ認証を取得しています。
実践:G-Connectorの導入手順(5分で完了)
実際にG-Connectorを導入する手順を解説します。
ステップ1:インストール(1分)
- Google Workspace Marketplaceにアクセス
- 「インストール」ボタンをクリック
- 必要な権限を確認して「続行」
ステップ2:Salesforce認証(2分)
- Googleスプレッドシートを開く
- メニューバーから「拡張機能」→「G-Connector」→「Login」
- Salesforceのログイン情報を入力
- アクセス権限を承認
ステップ3:レポート取得(2分)
- 「拡張機能」→「G-Connector」→「Get Report」
- 同期したいレポートを選択
- 取得ボタンをクリック
これで完了です!数秒~数分でデータがスプレッドシートに展開されます。
ステップ4:リフレッシュ(日常運用)
- 「拡張機能」→「G-Connector」→「Refresh」
- 自動的に最新データに更新
無料プランでは手動リフレッシュですが、操作は2クリックで完了します。
まとめ:あなたに最適なツールはこれ
【最推奨】G-Connector for Salesforce
こんな人におすすめ:
- 無料で2000行制限なしが必須
- 手動同期でも問題ない
- 将来的に有料プランへの移行も検討している
- 技術的知識が中程度のユーザー
選ぶ理由:
- 無料で行数無制限
- 高評価(4.2/5)で信頼性が高い
- 有料プラン移行時もコスパ最高(年$299)
- 直感的なUIで使いやすい
【技術者向け】MySalesData G-Sheets
こんな人におすすめ:
- SOQLに精通している
- 無料で定期同期が必須
- 技術的な柔軟性を重視
選ぶ理由:
- 無料で行数無制限+スケジューラー
- 唯一、完全無料で定期同期が可能
【小規模データ】Google公式 Salesforce Connector
こんな人におすすめ:
- データ量が確実に2,000行以下
- 定期同期が必要
- Google製品を信頼している
選ぶ理由:
- 完全無料
- 定期同期機能あり
- Google製品との親和性が高い
行動ステップ:今日からできること
今すぐやるべきこと(所要時間:10分)
- ✅ 自社のSalesforceレポートの行数を確認
- ✅ 同期頻度の要件を明確化
- ✅ チームの技術レベルを評価
今週中にやるべきこと
- ✅ G-Connector無料プランをインストール
- ✅ 実際のデータでテスト
- ✅ UIと動作速度を評価
- ✅ 必要に応じてMySalesDataも試す
1ヶ月後に判断すること
- ✅ 手動同期で運用できているか
- ✅ 定期同期の必要性を再評価
- ✅ 有料プランへの移行を検討
おわりに
SalesforceとGoogleスプレッドシートの連携は、データ分析の効率を劇的に向上させます。
重要なのは、「無料」と「2000行制限なし」を両立できるツールが実際に存在するということです。
多くの企業が、この情報を知らずに高額な有料プランに加入したり、Google公式ツールの2000行制限に苦しんだりしています。
この記事で紹介したG-ConnectorやMySalesDataを活用すれば、無料で大規模なSalesforceデータをGoogleスプレッドシートで分析できます。
まずは無料プランで試してみて、あなたのビジネスに最適なツールを見つけてください。
参考リンク
- G-Connector for Salesforce - Google Workspace Marketplace
- MySalesData G-Sheets Connector - Google Workspace Marketplace
- Salesforce Connector by Google - Google Workspace Marketplace
- G-Connector公式サイト
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最終更新日:2025年10月25日
