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SalesforceとGoogleスプレッドシートの連携ツール徹底比較

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【2025年最新版】SalesforceとGoogleスプレッドシートの連携ツール徹底比較|無料で2000行制限なしのおすすめは?

スクリーンショット 2025-10-25 214255.jpg

はじめに:Salesforceレポートの2000行制限に悩んでいませんか?

Salesforceのデータを分析するためにGoogleスプレッドシートへエクスポートしたいけれど、「2000行の制限」に頭を悩ませている方は多いのではないでしょうか。

特に、営業データや顧客情報など、大量のレコードを扱う企業にとって、この制限は深刻な問題です。かといって、有料ツールに月額数千円~数万円も払うのは予算的に厳しい...

そんなあなたに朗報です。

実は、無料で2000行制限なしでSalesforceレポートをGoogleスプレッドシートに同期できるツールが存在します。

この記事では、Google Workspace Marketplaceで提供されている主要な8つのツールを徹底比較し、あなたのニーズに最適なソリューションを見つけるお手伝いをします。

この記事で分かること

  • 無料で2000行制限なしのツールは実際に存在するのか
  • 8つの主要ツールの機能・価格・制限の詳細比較
  • あなたの利用シーンに最適なツールの選び方
  • 実際に導入する際の注意点とベストプラクティス

【結論】無料で2000行制限なしのツールは2つだけ

先に結論をお伝えします。調査した8つのツールの中で、**「無料」かつ「2000行制限なし」**という条件を満たすのは、以下の2つのみです。

🥇 第1位:G-Connector for Salesforce(最推奨)

評価: ⭐⭐⭐⭐⭐(4.2/5の高評価)

無料プランの特徴:

  • ✅ Salesforceレポートを無制限で取得可能
  • ✅ SOQLクエリビルダー搭載で柔軟なデータ取得
  • ✅ Professional、Enterprise、Unlimitedすべてのエディションで2000行制限を完全回避
  • ⚠️ 手動リフレッシュのみ(定期同期には有料プラン$299/年が必要)

こんな人におすすめ:

  • 手動同期でも問題ない方
  • 将来的に定期同期が必要になっても、低価格で移行したい方
  • 技術的知識が中程度のユーザー

🥈 第2位:MySalesData G-Sheets Connector

評価: ⭐⭐⭐⭐(3.3/5)

無料プランの特徴:

  • ✅ 2000行制限を完全撤廃
  • ✅ スケジューラー機能あり(オフライン時でも自動実行)
  • ✅ REST API & SOAP APIサポート
  • ⚠️ SOQLの知識が必要(技術的ハードルがやや高い)
  • ⚠️ UIが複雑という評価あり

こんな人におすすめ:

  • SOQLに精通している方
  • 最初から定期同期を無料で使いたい方
  • 技術的な柔軟性を重視する方

全8ツール詳細比較表

データ量や予算に応じて選択肢は変わります。以下の比較表で、各ツールの特徴を一目で確認できます。

ツール名 無料プラン 行数制限 定期同期 評価 おすすめ度
G-Connector ✅ あり 無制限 有料のみ 4.2/5 ⭐⭐⭐⭐⭐
MySalesData ✅ あり 無制限 ✅ あり 3.3/5 ⭐⭐⭐⭐
Google公式 ✅ あり ❌ 2,000行 ✅ あり - ⭐⭐
Superjoin ✅ あり 50,000行 有料のみ - ⭐⭐⭐
Coefficient ✅ あり 5,000行 有料のみ - ⭐⭐⭐
Connect Spreadsheets ✅ あり 5,000行/クエリ ✅ あり - ⭐⭐⭐
Valorx ✅ あり 閲覧無制限/更新500件 有料のみ - ⭐⭐⭐
Uniquery ❌ なし 不明 有料のみ -

各ツールの詳細レビュー

1. G-Connector for Salesforce(Xappex)

基本情報

  • 開発元: Xappex
  • 評価: 4.2/5(32万以上のインストール)
  • 価格: 無料プラン ~ Premium Full $299/年

機能詳細

無料プランでできること:

  • Salesforceレポートの無制限取得
  • SOQLクエリビルダーでカスタムクエリ作成
  • 現在開いているシートでのデータリフレッシュ
  • どのSalesforceエディションでも2000行制限を完全回避

有料プラン(Premium Full $299/年)の追加機能:

  • 1時間、2時間、3時間、6時間、12時間ごとの自動同期
  • 日次、週次、月次のスケジュール設定
  • バックグラウンドでの自動更新
  • 優先サポート

メリット

✅ 無料で行数無制限という最重要要件を完全に満たす
✅ 有料プランでも年$299とコストパフォーマンス最高
✅ 高評価(4.2/5)で信頼性が高い
✅ 直感的なUIで使いやすい

デメリット

⚠️ 無料プランでは手動リフレッシュのみ
⚠️ バックグラウンド自動更新には有料プランが必要

導入事例

中小企業から大企業まで幅広く採用されており、特に営業部門での商談管理データや顧客データの分析に活用されています。


2. MySalesData G-Sheets Connector

基本情報

  • 開発元: MSD Development Team
  • 評価: 3.3/5
  • 価格: 無料プラン ~ 有料プラン(価格非公開)

機能詳細

無料プランでできること:

  • 2000行制限の完全撤廃
  • SOQLクエリビルダー
  • スケジューラー機能(オフライン時も自動実行)
  • データ変更時のメール通知
  • REST API & SOAP API両対応

メリット

✅ 無料で行数無制限+スケジューラー機能
✅ SOQLの柔軟性が高く、高度なクエリが可能
✅ APIの選択肢が豊富

デメリット

⚠️ SOQLの知識が必須(学習コストが高い)
⚠️ UIが複雑で初心者には難しい
⚠️ 評価が3.3/5と他ツールより低め

向いている人

技術チームがいる企業、データエンジニアやアナリストが使用する場合に最適です。


3. Google公式:Salesforce Connector

基本情報

  • 開発元: Google LLC
  • 評価: -
  • 価格: 完全無料

機能詳細

機能:

  • Salesforceレポートの取得とインポート
  • 4時間、8時間、24時間間隔での定期同期
  • Google製品との親和性が高い

最大の問題点

2,000行の制限あり(これは致命的)

Google公式という安心感はありますが、Salesforce Reports APIの仕様により2000行の制限があります。大規模データセットには全く不向きです。

向いている人

データ量が確実に2000行以下の小規模プロジェクトのみ。


4. Superjoin

基本情報

  • 評価: 4.8/5
  • 価格: Starter $0 ~ Pro $60-75/月

機能詳細

無料プラン:

  • 50,000行まで対応
  • 月3回までのリフレッシュ実行
  • 手動同期のみ

有料プラン(Pro):

  • 行数無制限
  • 6時間ごとの自動更新
  • 一方向・双方向同期対応

メリット

✅ 50,000行まで無料(中規模データには十分)
✅ UIが直感的で使いやすい
✅ 高評価(4.8/5)

デメリット

⚠️ 完全な無制限には有料プラン必要(年$720-900)


5. Coefficient

基本情報

  • 評価: 4.8/5
  • 価格: Free $0 ~ Pro $99/月

機能詳細

無料プラン:

  • 5,000行まで
  • 3データソース
  • 月50回のリフレッシュ

有料プラン(Pro):

  • 行数無制限
  • 時間単位の自動リフレッシュ
  • 100以上のデータソース統合

メリット

✅ 多機能で拡張性が高い
✅ SOQLエディタが優秀
✅ 高評価(4.8/5)

デメリット

⚠️ 無料プランは5,000行まで
⚠️ 有料プランが高額(年$1,188)


6. Connect Spreadsheets(CData)

基本情報

  • 開発元: CData Software
  • 価格: 永久無料プラン ~ 有料プラン(要問合せ)

機能詳細

無料プラン:

  • 5,000行/クエリの制限
  • 250以上のデータソース対応
  • スケジュール機能あり

メリット

✅ 多様なデータソース対応
✅ スケジュール機能が無料で使える

デメリット

⚠️ クエリごとの5,000行制限
⚠️ 複数クエリで合計行数を増やす必要がある


7. Valorx for Salesforce(Fusion)

基本情報

  • 評価: 4.8/5
  • 価格: Fusion Free $0 ~ 有料プラン

機能詳細

無料プラン:

  • レコード閲覧:無制限
  • レコード更新:月500件まで
  • 双方向同期対応

メリット

✅ 閲覧は完全無制限
✅ 双方向同期が可能

デメリット

⚠️ 更新操作に制限あり
⚠️ 読み取り専用用途に限定される


8. Uniquery

基本情報

  • 価格: Starter $19.9/月~(無料プランなし)

機能詳細

  • 7日間の無料トライアルのみ
  • 行数制限の情報が公開されていない

デメリット

❌ 無料プランがない
❌ 行数制限が不明確


利用シーン別:最適なツールの選び方

ケース1:データ量2,000行未満+定期同期が必要

推奨ツール: Google公式 Salesforce Connector

理由:

  • 完全無料で定期同期機能あり
  • Google製品なので安心感がある
  • データ量が少ないので2000行制限の影響を受けない

ケース2:データ量2,000~50,000行+手動同期でOK

推奨ツール: G-Connector無料プラン

理由:

  • 無料で行数無制限
  • 高評価で信頼性が高い
  • 手動リフレッシュで十分な場合に最適

代替案: Superjoin無料プラン(50,000行まで)

ケース3:データ量2,000行以上+定期同期が必須+無料

推奨ツール: MySalesData

理由:

  • 無料で行数無制限+スケジューラー機能
  • この要件を満たす唯一のツール

注意点: SOQLの学習が必要

ケース4:データ量2,000行以上+定期同期が必須+予算あり

推奨ツール: G-Connector Premium Full($299/年)

理由:

  • 行数無制限+1時間単位の自動同期
  • 年$299と他ツールより圧倒的にコスパが高い
  • 高評価で安定性が高い

代替案:

  • Coefficient Pro($1,188/年):多機能が必要な場合
  • Superjoin Pro($720-900/年):UIの使いやすさ重視

ケース5:データ量50,000行以上+高度な分析が必要

推奨ツール: Coefficient Pro

理由:

  • 100以上のデータソース統合
  • 高度なSOQLエディタ
  • エンタープライズ向けの充実したサポート

導入前に確認すべき5つのポイント

1. 実際のデータ量を正確に把握する

まず、実際に同期するSalesforceレポートの行数を確認しましょう。

確認方法:

  1. Salesforceでレポートを開く
  2. 画面右上の「詳細」から総レコード数を確認
  3. 今後の増加見込みも考慮する

ポイント:

  • 現在2,000行以下でも、将来的に増える可能性があるか
  • 複数のレポートを統合する予定があるか

2. 同期頻度の要件を明確にする

質問:

  • リアルタイムに近いデータが必要か?
  • 1日1回の更新で十分か?
  • 週次レポートでOKか?

推奨:

  • リアルタイム → 有料プランの自動同期必須
  • 日次 → 手動リフレッシュでも運用可能
  • 週次 → 無料プランで十分

3. チームの技術レベルを考慮する

SOQLが使える場合:

  • MySalesData(無料+無制限+スケジューラー)
  • より柔軟な運用が可能

SOQLが使えない場合:

  • G-Connector(UIが直感的)
  • Superjoin(初心者向け)

4. 予算と将来の拡張性

現在の予算:

  • 無料:G-Connector または MySalesData
  • 月$25程度:G-Connector Premium
  • 月$60以上:Superjoin Pro、Coefficient Pro

将来の拡張:

  • 他のデータソース統合が必要になる可能性
  • ユーザー数の増加見込み
  • 機能追加の予定

5. トライアルで実際に試す

推奨手順:

  1. まず無料プランで試す(G-Connector推奨)
  2. 実際のデータで動作確認
  3. パフォーマンスとUIの使い勝手を評価
  4. 必要に応じて他のツールも比較
  5. 14~30日以内に決定

よくある質問(FAQ)

Q1: Google公式のツールが一番安全ですよね?

A: 安全性は高いですが、2,000行の制限があります。大規模データには全く向いていません。「Googleだから安心」という理由だけで選ぶと、後で必ず後悔します。

Q2: 無料ツールは本当に信頼できますか?

A: G-Connectorは4.2/5の高評価で32万以上のインストール実績があります。多くの企業で採用されており、信頼性は十分です。

Q3: SOQLって何ですか?学習は必須ですか?

A: SOQLはSalesforceのデータを取得するためのクエリ言語です。

  • G-Connector: SOQLなしでも使える(UI操作で完結)
  • MySalesData: SOQLの知識が必須

初心者はG-Connectorを選ぶのが無難です。

Q4: 定期同期は本当に必要ですか?

A: 利用シーンによります。

  • 営業ダッシュボード(毎日更新): 定期同期推奨
  • 月次レポート: 手動リフレッシュで十分
  • 分析用データ取得: 手動でOK

多くの場合、手動リフレッシュでも運用できます。無料プランから始めて、必要になったら有料プランに移行するのが賢い選択です。

Q5: 2000行制限を回避する裏技はありますか?

A: Google公式ツールの2000行制限は、Salesforce Reports APIの仕様によるものなので回避できません。唯一の解決策は、G-ConnectorやMySalesDataのような2000行制限なしのツールを使うことです。

Q6: データのセキュリティは大丈夫ですか?

A: すべてのツールは以下のセキュリティ対策を実施しています。

  • OAuth認証でパスワードを保存しない
  • Google Workspace Marketplaceの審査を通過
  • SSL/TLS暗号化通信

特にG-ConnectorとCoefficientは、エンタープライズ向けのセキュリティ認証を取得しています。


実践:G-Connectorの導入手順(5分で完了)

実際にG-Connectorを導入する手順を解説します。

ステップ1:インストール(1分)

  1. Google Workspace Marketplaceにアクセス
  2. 「インストール」ボタンをクリック
  3. 必要な権限を確認して「続行」

ステップ2:Salesforce認証(2分)

  1. Googleスプレッドシートを開く
  2. メニューバーから「拡張機能」→「G-Connector」→「Login」
  3. Salesforceのログイン情報を入力
  4. アクセス権限を承認

ステップ3:レポート取得(2分)

  1. 「拡張機能」→「G-Connector」→「Get Report」
  2. 同期したいレポートを選択
  3. 取得ボタンをクリック

これで完了です!数秒~数分でデータがスプレッドシートに展開されます。

ステップ4:リフレッシュ(日常運用)

  1. 「拡張機能」→「G-Connector」→「Refresh」
  2. 自動的に最新データに更新

無料プランでは手動リフレッシュですが、操作は2クリックで完了します。


まとめ:あなたに最適なツールはこれ

【最推奨】G-Connector for Salesforce

こんな人におすすめ:

  • 無料で2000行制限なしが必須
  • 手動同期でも問題ない
  • 将来的に有料プランへの移行も検討している
  • 技術的知識が中程度のユーザー

選ぶ理由:

  • 無料で行数無制限
  • 高評価(4.2/5)で信頼性が高い
  • 有料プラン移行時もコスパ最高(年$299)
  • 直感的なUIで使いやすい

【技術者向け】MySalesData G-Sheets

こんな人におすすめ:

  • SOQLに精通している
  • 無料で定期同期が必須
  • 技術的な柔軟性を重視

選ぶ理由:

  • 無料で行数無制限+スケジューラー
  • 唯一、完全無料で定期同期が可能

【小規模データ】Google公式 Salesforce Connector

こんな人におすすめ:

  • データ量が確実に2,000行以下
  • 定期同期が必要
  • Google製品を信頼している

選ぶ理由:

  • 完全無料
  • 定期同期機能あり
  • Google製品との親和性が高い

行動ステップ:今日からできること

今すぐやるべきこと(所要時間:10分)

  1. ✅ 自社のSalesforceレポートの行数を確認
  2. ✅ 同期頻度の要件を明確化
  3. ✅ チームの技術レベルを評価

今週中にやるべきこと

  1. ✅ G-Connector無料プランをインストール
  2. ✅ 実際のデータでテスト
  3. ✅ UIと動作速度を評価
  4. ✅ 必要に応じてMySalesDataも試す

1ヶ月後に判断すること

  1. ✅ 手動同期で運用できているか
  2. ✅ 定期同期の必要性を再評価
  3. ✅ 有料プランへの移行を検討

おわりに

SalesforceとGoogleスプレッドシートの連携は、データ分析の効率を劇的に向上させます。

重要なのは、「無料」と「2000行制限なし」を両立できるツールが実際に存在するということです。

多くの企業が、この情報を知らずに高額な有料プランに加入したり、Google公式ツールの2000行制限に苦しんだりしています。

この記事で紹介したG-ConnectorやMySalesDataを活用すれば、無料で大規模なSalesforceデータをGoogleスプレッドシートで分析できます

まずは無料プランで試してみて、あなたのビジネスに最適なツールを見つけてください。


参考リンク


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最終更新日:2025年10月25日

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