13
10

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

画像付きExcelをkintoneに移行してみる

Last updated at Posted at 2020-09-26

Excelのデータをkintoneに登録したい!!
もちろん、Excelの文字データのみであれば、kintoneに一括登録することはブラウザ上からもできます。

が、そのExcelに画像が貼られたファイルの場合はどうでしょう。
文字データと、それに関連付けて画像ファイルも一括登録させたいですね。

例えば、このようなExcelファイル
ramen1.png

文字データと、それに関連付けて画像ファイルも一括登録させたい

これを実現してくれるツールがあるということで、separator-excelcli-kintone を使って試してみました。

流れ

  1. separator-excel で、CSVファイルと画像ファイルに分離する
  2. kintoneで、アプリを作成する
  3. cli-kintone で、kintoneにデータをインポートする

ツールやサービスはこんな流れで進めてみます。
それでは早速、やってみよう。

separator-excelで、CSVファイルと画像ファイルに分離する

PHPなどの環境を構築する

separator-excel のREADME を参考に、「必須環境」をインストールしていきます。

// MacOSの場合
brew install git
// パッケージを探す
brew search php74 
brew install php@7.4
brew install composer

インストールされていることも兼ねて、Version確認しましょう。

git --version
php -v
composer -V

PHPインストール後にVersionが変わらない場合には、PATHを通そうを参考に。

$ php -v
PHP 7.4.10 (cli) (built: Sep  3 2020 18:20:30) ( NTS )

よし、PHPのVersion7.4なので、動くはず。

###separator-excelをインストールする
インストール手順に沿って、インストールしていきます。

###実行してCSVファイルと画像ファイルを作る

インポートする ramen.xlsx Excelファイルを以下のディレクトリにダウンロードしておきましょう。

  • ramen.xlsx: separator-excel/tests/_data

separator-excelに指定する出力パラメータは以下のようにしました。

  • csv: tests/_output/export.csv
  • files directory: tests/_output
$ php ./bin/separator-excel tests/_data/ramen.xlsx -o tests/_output/export.csv -b tests/_output/

実行結果を確認する

export.csv と 画像ファイル一式が無事に出力されました〜〜。
ramen2.png

export.csv の中身はこんな感じ。
ramen3.png

kintoneアプリを作る

kintoneの環境を用意し、出力したCSVファイルからkintoneアプリを作成してみます。
kintoneの環境がない方は「kintone開発者ライセンス」を申し込んでください。

CSVファイルを読み込んでkintoneアプリを作成する

読み込む文字コード、読み込むフィールドタイプなどをこのように設定しましょう。
ramen4.png

添付ファイルフィールドを追加する

ramen5.png

添付ファイルフィールドの設定を変更する

特にフィールドコードは重要です。これをCSVのフィールド名と合わせておかないと、インポートできなくなります。
ramen6.png

他のフィールドコードも設定する

フィールド名 フィールドコード
場所 場所
感想 感想
写真 写真

APIトークンを作成する

kintoneアプリの設定画面で、APIトークンを生成し、レコード追加をチェックします。(保存とアプリ更新も忘れずに)
ドメイン、アプリID、APIトークンはcli-kintoneで利用しますので、テキストエディタなどに記録しておきましょう。

ramen8.png

データを削除する

いまは、画像ファイルが関連付けられていないデータが登録されているため、レコード一覧から削除する か、レコードを一括で削除する かの方法で、データを削除しましょう。
ramen9.png

cli-kintone を使ってインポートする

OS環境にあった cli-kintone ファイルをダウンロードします。

separator-excel > tests に、cli-kintoneを配置しました。
次のように実行していきます。※MacOSの場合

$ cd separator-excel/tests
// <APP_ID>, <FQDN>, <API_TOKEN> は各環境で異なるので、値を設定してください。
$ ./cli-kintone --import -a <APP_ID> -d <FQDN> -e utf-8 -t <API_TOKEN> -f _output/export.csv -b _output
// 僕の環境ではAPIトークンはマスクしていますが、次のように実行しました
//$ ./cli-kintone --import -a 27 -d sample.cybozu.com -e utf-8 -t G7e~~~~~ -f _output/export.csv -b _output

実行すると、ログではインポートされている様子。

 [2020-09-21 10:13:47]: Start from lines: 1 - 6 => SUCCESS
 [2020-09-21 10:13:48]: DONE

kintoneアプリでも無事にデータとファイルがインポートされていました〜〜!!
ramen10.png

さいごに

今回は、Excelの中にあるデータと画像ファイルを、きちんと関連付けてkintoneにインポートしてみました。Excelで管理しているものはとても多いと思います。
社員名簿、不動産や賃貸リスト、建設現場、備品管理などなど。今あるExcelをクラウド共有サービスのkintoneに移行して、いつでも、どこでも、最新情報にアクセスできる環境づくりはいかがでしょうか。

13
10
1

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
13
10

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?