LoginSignup
1
1

More than 1 year has passed since last update.

SBMJOB時のCALL 引数その1

Last updated at Posted at 2022-12-02

SBMJOB時のCALL 引数の仕様

SBMJOB時のCALL 引数の仕様には以下の言及がある。しかし、IBMi(V7R2,V7R5で検証)実際の挙動は少し違ったりする。

例10:パラメーターのタイプおよび長さの省略時値を使用する新規ジョブでのプログラムの呼び出し

SBMJOBコマンドの実行時に定数に変換されます。
...中略...
文字定数が,(変数値の長さが32未満の場合,左寄せで,ブランクが埋め込まれて)渡されます。
...中略...
呼び出し先プログラムで最初のパラメーターが50バイトとして渡されることが予期されている場合,33バイト目から50バイト目までが参照されると,問題が生じます。
...中略...
値は数値定数に変換され,合計15桁,小数部5桁のパック10進数値として渡されます。

例えば以下の様な CLLE コーディングの時

USC_SBMJ11
PGM                                                                
     DCL VAR(&@PSTR1 )  TYPE(*CHAR) LEN(01  )         /* 文字列 */ 
     DCL VAR(&@PSTR2 )  TYPE(*CHAR) LEN(50  )         /* 文字列 */ 
     DCL VAR(&@PDEC1 )  TYPE(*DEC ) LEN(08 0)         /* 数値   */ 

     CHGVAR  VAR(&@PSTR1 ) VALUE('+             
                                 U+             
                                ')              
                                                
     CHGVAR  VAR(&@PSTR2 ) VALUE('+             
                                 ABCDEFGHIJ+    
                                 KLMNOPQRST+    
                                 abcdefghij+    
                                 klmnopqrst+    
                                 uvwxyzZYXW+    
                                ')              
                                                
     CHGVAR  VAR(&@PDEC1 ) VALUE(+              
                                 12345678+      
                                )               
                                                
                                                
     SBMJOB     CMD(                          + 
                 CALL USHIDA/USC_SBMJ12       + 
                      PARM(                   + 
                           &@PDEC1            + 
                           &@PSTR1            + 
                           &@PSTR2            + 
                      )                       +    
                ) JOBQ(QBATCH)                

USC_SBMJ12
PGM PARM(                   +                                      
         &@PDEC1            +                                      
         &@PSTR1            +                                      
         &@PSTR2            +                                      
    )                       +                                      
                                                                   
                                                                   
     DCL VAR(&@PSTR1 )  TYPE(*CHAR) LEN(01  )         /* 文字列 */ 
     DCL VAR(&@PSTR2 )  TYPE(*CHAR) LEN(50  )         /* 文字列 */ 
     DCL VAR(&@PDEC1 )  TYPE(*DEC ) LEN(08 0)         /* 数値   */ 
     DMPCLPGM                          
                                       
     SNDPGMMSG  MSG('&@PSTR1 を参照 ') 
     IF COND(&@PSTR1 *EQ ' ') THEN(DO) 
     ENDDO                             
                                       
     SNDPGMMSG  MSG('&@PSTR2 を参照 ') 
     IF COND(&@PSTR2 *EQ ' ') THEN(DO) 
     ENDDO                             
                                       
     SNDPGMMSG  MSG('&@PDEC1 を参照 ') 
     IF COND(&@PDEC1 *EQ 1) THEN(DO)   
     ENDDO                             
                                       
     ENDPGM                            

文字列引数の挙動

この言及によると &@PSTR1&@PSTR2 は両方とも 32バイト 定数に変換され、USC_SBM12 はエラーを発生させそうだが、実際はそうではなく。ダンプを見る限り、文字列引数は、綺麗に渡されている。

CLダンプ_QPPGMDMP
 変数                   タイプ      長さ           値                            16 進値                                      
                                                   *...+....1....+....2....+     * . . . + . . . . 1 . . . . + . . . . 2 . . .
&@PDEC1                  *DEC           8 0        1234567                                                                    
&@PSTR1                  *CHAR            1       'U'                            E4                                           
&@PSTR2                  *CHAR           50       'ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTabcde'    C1C2C3C4C5C6C7C8C9D1D2D3D4D5D6D7D8D9E2E381828
                                    +26           'fghijklmnopqrstuvwxyzZYXW'    86878889919293949596979899A2A3A4A5A6A7A8A9E9E

数値引数の挙動

一方数値はというと &@PDEC1 は言及通り 15桁-小数部5桁のパック10進数の定数 に変換されており おかしな事 になっている。そのため USC_SBM12 は実際に次のような10進数エラーを発生する。
2022-11-11_175943.png

そしてこれを回避するには、受け取りパラメータを TYPE(*DEC) LEN(15 5) で定義する必要がある。そうすれば、以下のように正しく数値が渡る。この辺りは、結構 IBM i 特有の魔物が潜んでいる事があるので気をつけましょう。

1
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
1