マイコンというものを触ってみたいと思った方が躓くであろう導入について少し書きます。
マイコンって何?
マイコンとは、半導体の部品です。
といっても、半導体がすべてマイコンではなく、中に演算処理を行うものが入ったSoC(SystemOnChip)などがマイコンに属します。
*人によってはマイコンやSoCの定義が色々あるので話すときは注意しましょう
マイコンで何が出来るの?
何でもできます
と言う人が居ますが、正直、「なんでも」はできません。
例えば気温や時間を測るなどという事を行うのも、単体では行えません。
センサーやクリスタルなどの外部部品が必要になることが多いです。
じゃあ、何ができるか?
外部部品を使って何かが行えるもの
と思ってください。
はじめての人にお勧めなのは?
Arduinoという環境が使えるものをお勧めしています。
Arduinoの代表となるArduinoUnoは純正品は3千円程度しますが
Shigezoneさんでは互換品が 450円800円で購入できます。
https://www.shigezone.com/?product=arduino-uno
*Arduino Unoという基板をArduinoと言う人がいますがArduino UnoはArduinoプラットフォームの基板の一つになります
無線通信可能なESP32
私がお勧めするのは無線通信が行えるESP32というマイコンが搭載されているデバイスをお勧めします。
その中でもケースに入っているM5Stack社の製品をお勧めしています。
M5Stackのどれを選べばいいか?
M5Stack社はいくつかのバリエーションがあり、どれを選べばいいかわからないと相談されることがあったので少し解説します。
M5Stackには主に
- M5Stack Core https://m5stack.com/collections/m5-core
- M5Stick
- M5Atom https://m5stack.com/collections/m5-atom
があり、バリエーションとしてPaperやInkなどがあります。
https://docs.m5stack.com/#/
すべてではありませんが、中にESP32というマイコンが入っており、Wi-Fi/Bluetooth 通信を行う事が出来る上に、上記のArduino環境やブロックプログラミングのUIFlowが使えます。
それでは、主要バリエーションを解説しましょう
M5Stack Coreシリーズ
M5Stack社として一番最初に出した商品です。
2020年にCore2という製品が登場し、初代のCoreとCore2は併売されています。
様々な拡張ユニットが売られていますが、本体だけで3500円以上する為、本気でやる人向けです。
M5Stickシリーズ
Coreのサイズを小さくし、拡張性を一部犠牲にしたモデルです。
現在はM5StickC PLUSに移行しています。
値段は1500円程度からで、LCDを搭載し、初心者にもお勧めです。
Coreシリーズの拡張モジュールが使えないデメリットはありますが、価格が安くお勧めです。
M5Atomシリーズ
一番安いATOM Liteは1000円以下で売られています。
これ一つでマイコンのプログラミングやGPIO操作、Groveアクセサリーが使用できます。
ただし、バッテリーを搭載していないなどデメリットもあります。
なお、私はATOM MatrixというLEDが25個付いたモデルをお勧めしています。
購入場所
日本では、主にスイッチサイエンスで購入可能です。
海外の大手サプライヤーであるDigiKeyやMouserでも取り扱っており、新製品はこちらでも確認することをお勧めします。
(DigiKey,Mouserは6千円以上送料無料です)
本家M5StackStore(深圳)
国内オンライン
スイッチサイエンス https://www.switch-science.com/catalog/list/770/
秋月電子 https://akizukidenshi.com/catalog/c/cwifi/
千石電商 https://www.sengoku.co.jp/
秋葉原
秋月電子、千石電商など
国外オンライン
DigiKey https://www.digikey.jp/
Mouser https://www.mouser.jp/
もっと色々やりたい人には
M5Stack Core2 ESP32 IoT Development Kit for AWS IoT EduKitをお勧めしています。
https://m5stack.com/products/m5stack-core2-esp32-iot-development-kit-for-aws-iot-edukit
M5Stack Core2にセンサーやLEDなどが搭載されておりAWSを使用しない方でもCore2を検討している人にはお勧めです。
セットアップなど
買った後に読むと良い資料として秋田先生の
M5Stackシリーズ製品をArduinoIDEで使う
をお勧めします。
https://qiita.com/akita11/items/f896346d4e8be4673553