この記事は広島大学 HiCoder & ゲーム制作同好会GSD Advent Calendar 2025の8日目の記事です。
遅刻しました!!!すみません!!!!!
HiCoder副代表(名ばかり)のウオノエと申します。
現在私は大学3年生で、東京の企業からバックエンドエンジニアとして内定を頂き、就活を終了しています。
しかし、1年前までは開発のかの字も知らない素人でした。
そんな私が、1年間をどのように過ごし、無事内定までに至ったのか話そうと思います。
エンジニアを目指している方へ、少しでも参考になれば嬉しいです。
自己紹介
1年前、つまり大学2年生時点での私の自己紹介をしておきます。
・広島大学情報科学部2年生(27卒)
・開発経験なし
・競技プログラミング経験あり(強くはない、JOIG本戦程度)
・C++、Cしか書けない
・基本情報取得済み
ハッカソンとやらに出れば開発経験が積めるということは知っていましたが、こんな初心者の状態で参加するものではないだろうと、チームメイトの足手纏いになるのが怖く、参加に踏み出せない状況でした。
ハッカソンに出よう
ハッカソンに出ましょう。開発経験は、やらなければ積めません。
とは言っても初めの一歩が怖い気持ちはよくわかります。私の場合、知り合いと一緒に出るところからスタートしました。
一つ上の学生エンジニアの知り合いが誘ってくれ、二人チームで技育のハッカソンに参加しました。
チーム開発はおろか個人開発もしたことがなく、GitHubなんてもちろん触ったことがなかったので、相方には多大な迷惑をかけました。何もわからないので、進捗がやばくても何もできることがない無力感も味わいました。
しかしそれでも、「開発ってこういうものなんだ」という空気感を知ることが大切だと思います。
一度ハッカソンに出るたび、少しずつ開発のイロハを少しずつ持ち帰ることで、自然とエンジニアらしい視点が身についていきます。
インターンの面接を受けよう
ハッカソンに出ると、成果物ができます。成果物ができたら、インターンの面接を受けましょう。
エンジニアインターンの選考では、基本的に成果物(ポートフォリオ)が求められます。
聞かれることとしては(もちろん企業によりますが)、開発の中でどこの領域を担当したのか、開発する上でどんなふうに進めて行ったのか、どんなことを意識したのか、などです。
ハッカソンに出るだけでも本当にすごいことです。でもぜひ、「今回何を学べたか?」を必ず振り返ってください
面接は「言いよう」で大体決まります。成果物のクオリティよりも、あなたがそこからどんなことを学んだかの方が重要です。
ハッカソンであまりいいものができなかったとしても気を病まず、何を得られたかを考えましょう。
というか逆に、なんの挫折もなく作れたプロダクトより、いろんな壁にぶち当たって失敗したプロダクトの方が面接で話しやすいです。
現に、私は大学2年生の12月にハッカソンに初参加し、そのプロダクトの話(と高校のときにやってた競プロの話)だけで3月のCARTAのSunriseに受かっています。
マジで「物は言いよう」です。
インターンの準備をしよう
面接で上記のことを話せれば、大体は受かると思います。
私は数打ちゃ当たる戦法で10社くらいのインターンに応募し、途中で選考を辞退した企業もありつつ、最終的には6社から合格をいただきました。
あとは参加するだけです!
インターンに参加が決定すると、事前学習や環境構築をお願いされる場合があります。
その事前学習を有効活用しましょう。
例えばCARTAのSunriseで言うと、事前学習としてAWSのSkill Builderを視聴できるアカウントをいただきました。また、Goのチュートリアルを進めることを推奨されました。
私はAWSもGoも全く触ったことがなかったので、事前にできることは全てやりました。AWSの動画は全て視聴し、Goはチュートリアルを完了したのちAtCoder Beginners Contest にUnratedで出場し、Goの練習をしました。
インターンに参加しよう
参加する時の心構えは「体調を崩さない」が第一だと思いますが、第二に大切なのは「振り返り」です。
1日が終わって家(やホテル)に帰ったあと、今日一日の自分の立ち回りがどうだったか、明日からどんな動きをすればいいか、考えましょう。
また、1日の中で分からないことがあったら調べましょう。私はインターン中に分からない単語があったらその場でメモしておき、家に帰ってから順に調べる、というのをやっていました。
限りある時間の中で、吸収できるものはなんでも吸収しましょう。遠慮してはいけません、とにかく貪欲になることが重要です。
インターンは帰るまでがインターンです!
友達を作ろう
これはエンジニアへのロードマップとして直接的なものではないかもしれませんが、エンジニアの友達を作ることはすごく大きな影響がありました。
私の場合大学にエンジニアを志すギークな同級生が全然いなかったので、インターンや技育博で学生エンジニアと会って衝撃を受けました。自分よりすごい人間がゴロゴロいて、自分が井の中の蛙だったことを知りました。
自分の中の基準を大学においてはいけないと思い、技術用のXアカウントを作り、学生エンジニアのコミュニティに入りました。
これによって、技術の話題に触れる機会が格段に増えました。界隈で流行っている技術や話題のフレームワークなどをキャッチアップできるようになり、技術面接でたまに聞かれる「最近気になってる技術とかありますか?」に澱みなく答えられるようになりました。
界隈というのは狭いので、あるインターンで会った人と別のインターンで再会するなんてことはよくあります。そういった点でも、交流を持っておくのは大切だと思います。
内定をもらおう
夏のインターンを乗り切れば、早期選考が待っています。そこではインターン面接と大体同じように準備をして、プラス受ける企業の調査をしておけば、インターン選考に受かったみなさんなら大体大丈夫です。
私は早く就活を終わらせたかったので、10月時点で2社から内定をいただき、そこで就活を終了しました。
今後は内定者インターンがあるので、入社までの一年間さらに技術のキャッチアップを進めていきたいです。
おわりに
振り返ってみると、何か特別な才能があったわけではなく、無限にPDCAサイクルを回していただけだったかなと思います。
エンジニアを目指すうえで不安になる瞬間はたくさんありますが、最初の一歩さえ踏み出せば、あとは小さな積み重ねが勝手に自分を成長させてくれます。
ハッカソンでもインターンでも、うまくいかないことの方が多いと思います。でも、その「うまくいかなかった経験」こそが、面接でも現場でも一番の武器になります。
この記事が少しでも、これから挑戦する誰かの背中を押せたら嬉しいです。
そして、来年・再来年のAdvent Calendarでこの記事を読んだ誰かと一緒に活動できたら最高です。
読んでいただき、ありがとうございました!