今の2~3年目エンジニア、勉強すること多すぎる問題
本格的なWebアプリケーションエンジニアとして3年目、勉強することが多すぎる。
否、勉強できるものが増えすぎたのである。
知識や技術が増え、AIと並走してアプリケーション開発ができるようになった昨今、自分自身が持つ知識範囲の内外問わずさらに新しいものがどんどん目に入ってくるようになった。
しかも専門外のものでも、3~5割は理解できてしまう。
私の近くにいるつよつよエンジニアの皆さんは、新しい技術を見ても
「ああ~これがこうで... こういうことか。」
といってすぐに理解しつつ自分のものにしてしまうのである。
うらやましい。
そんなこと言ってみたい。
ということで学び直し + 技術力向上のために学習を決意した。
勉強なんて最近やってねぇぞ...?
「勉強」
最後に勉強という単語を口にしたのはいつだろうか。
恐らく高専時代に一応受けたTOEICの勉強が最後になる。
大人になってから勉強と思わず調べ物や技術の吸収を行ってきたが、勉強と思ったことはない。
そんな私に意気込んで「勉強をする」というのはかなりハードルが高い。
できれば 「効率よく」 「確実に自分の身になる」 学習をしたい。
エンジニアリング学習にもアクティブリコールを活用したい。
ということで、アクティブリコールを活用した勉強を行おうと思います。
ここからは真面目に書きます。
そもそも勉強って必要なの?AIエージェントいるじゃん
CodexやClaude Codeといったエージェントの発達により、人間はほぼコードを書かなくなったと思います。
しかしながら、エージェントが書いたコードが正しいものであるか、パフォーマンスの最適化ができているか、言語やフレームワークの強みを抑えたコードになっているかなどは判別できた方が良いでしょう。
私のコーディングの理想は、
「頭の中では既に組み立てられたプラグラムがあるが、書くのに時間がかかるのでAIに爆速で書いてもらう」
という流れです。
もちろん、「自分よりAIの方が賢いからまかせるわ~」という人もいるかと思いますが、プロジェクトによっては全てがそうはいかないでしょう。
自分でコードが理解できて、書けることに越したことはないからです。
今回は、この「自分でも書ける」ようになるための勉強法を紹介しようと思います。
アクティブリコールとは
アクティブリコールとは、教科書やノートを見ずに、学習した内容を能動的に「思い出す」ことで記憶を定着させる学習方法です。
出典:Gemeni
最近は「白紙勉強法」と呼ばれます。
勉強したものを繰り返し書いたり読んだりして記憶に定着させるのではなく、学習したものを0から 「思い出す」 ことで記憶の定着を促す学習法です。
詳しくはネットにたくさん転がってるので見てみてください。
実際の勉強法
1. 今までAIに書いてもらっていた部分を何も見ずに自分で実装してみる
AIに書いてもらっていた機能実装、わかっているつもりになっていることもしばしば。
わかっているつもりの箇所を、何も見ずに自分で実装してみると意外とかけなかったりするものです。
そうしていくと、「本当にAIの実装は正しかったのか」「自分の知識レベルは現状のAIに対してどのくらい追いついているか」などが明確になっていきます。
これらを繰り返していけば、エージェントを活用した実装でも指示が詳細になり、より最適な実装が短時間でできるようになります。
2. 簡単な機能を何も見ずに様々な言語・フレームワークで実装してみる
開発環境の構築から機能単位の実装を何も見ずにやってみましょう。
ここで重要なのは、言語・フレームワーク・ライブラリの選定の部分です。
まずは何も見ずに自分で簡単な認証機能やTODOリストの作成などを行います。
その後、最新の情報やトレンドの技術をキャッチアップしながらどの言語・どの書き方・どのライブラリが最適になるかを考えながらもう一度実装しなおしてみる。
これを繰り返し行っていくことで、広い範囲の知識や技術が定着していきます。
3. 何も見ずに一度自分で書いてみる癖をつける
アクティブリコール型の学習は、「何も見ないこと」 が肝になります。
何も見ずに必要な知識や技術が自分の引き出しから出てきた時が、しっかり定着した証拠になります。
普段の業務の実装でも、仕様からどんな書き方をすれば実装できるだろうか、ということを思い出しながら一度は何も見ずに書いてみる。
その癖をつけていくことで、より技術力が向上していくことでしょう。
最後に
本記事では私が常に実践してきたエンジニアリング学習にアクティブリコールを活用する方法の紹介でした。
AIの登場により開発スピードが尋常ではなくなった今こそ、学び直しや地力を底上げすることが求められていくと思います。
特に2~3年目の私と同じようなエンジニアの皆さんに是非試していただければ幸いです。