動画制作をしていると、字幕を入れる作業は避けて通れません。
特に YouTube や教材動画などでは「正確な字幕」が求められます。
自動生成の精度も上がってきていますが、微妙なニュアンスや間の調整は人の手で行うのが一番です。
そこで今回は、「手動で SRT 形式の字幕ファイルを効率的に作成できるサイト」を紹介します。
完全無料・ブラウザ上だけで動作し、ファイルはあなたの PC 内にしか保存されません。
手動で SRT ファイルを作る理由
自動字幕生成サービス(例:YouTube 自動字幕、Whisper、Vrew など)は非常に便利ですが、
次のようなケースでは「手動作成」が依然として効果的です。
- 専門用語・人名の誤変換が多い動画
- 台本のある動画で、台詞に正確さが必要
- 表現や改行位置を自分でコントロールしたい
- 字幕タイミングを細かく微調整したい
手動で字幕を付ける作業は大変ですが、UI と保存機能を工夫することで大幅に効率化できます。
サイトの紹介
CreateZimakuHelper(字幕作成支援サイト)
https://uni928.github.io/CreateZimakuHelper/
ブラウザだけで動作し、動画を読み込んで SRT ファイルを生成します。
動画データはサーバーに送信されず、すべてローカルで完結します。
IndexedDB に作業内容がリアルタイム保存されるため、ブラウザを閉じても続きから再開可能です。
使い方
-
動画を読み込む
「動画ファイルを選択」から任意の動画を読み込みます。 -
字幕を作成する
- 入れたい文字列をテキストボックスに入力します。
- 再生しながら、入れたいタイミングで「挿入(開始)」を押します。
- 終了タイミングで「末尾を設定」をクリックします。
これで 1 つの字幕ブロックが作成されます。
-
繰り返す
同様の操作を繰り返して、全ての字幕を作成します。 -
SRT 形式でダウンロード
すべて完了したら「.srt をダウンロード」ボタンを押して保存します。
保存されたファイルは、動画編集ソフト(Premiere Pro, DaVinci Resolve, CapCut など)や
オンラインツールでそのままインポートできます。
SRT とは?
SRT(SubRip Subtitle)は、最も一般的な字幕ファイル形式です。
1行目に通し番号、2行目に時間範囲、3行目以降に字幕テキストが書かれています。
1
00:00:05,000 --> 00:00:07,500
こんにちは、はじめまして。
2
00:00:08,000 --> 00:00:10,000
今日は字幕作成について紹介します。
このように、SRT ファイルはシンプルなテキスト形式なので、
どの編集ソフトでも扱いやすく、バックアップや修正も容易です。
機能の特徴
- 🎥 動画プレビュー付き:再生・一時停止・1秒戻し/進みが可能
- 💾 リアルタイム保存:IndexedDB に保存され、再起動後も継続
- 📝 直接編集対応:字幕リストをダブルクリックして内容を修正
- ⬆⬇ 並べ替え機能:選択中の字幕を上下移動
- 🧹 全削除・個別削除ボタン付き
- 💬 タイミング自動補正:末尾未設定の字幕には自動的に+2秒で補完
使用例(ワークフロー)
例えば、ナレーション動画を編集する際に:
- 動画を読み込み、音声を聞きながらタイミングを記録
- 「挿入」「末尾」で区切って SRT を生成
- 生成した SRT を DaVinci Resolve にインポート
- 字幕トラックとして自動配置
これにより、短時間で正確な字幕ファイルが作れます。
(文字起こし済みの原稿を持っていればさらに時短可能です)
まとめ
手動での字幕作成は地味な作業ですが、
適切なツールを使うことで「楽しく・早く・正確に」行えます。
今回紹介した CreateZimakuHelper は、
- 編集ソフトで手動入力するのが面倒
- 自動生成の誤字修正に時間がかかる
といった悩みを解決してくれるシンプルな支援ツールです。
ぜひお試しいただき、あなたの動画制作を少しでも快適にしてください。
閲覧ありがとうございました。