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X の文字数制限を「URL に文章を押し込む」で回避する話

Last updated at Posted at 2025-11-14

※本記事は仕組みの紹介であり、X の利用規約に反しないことを保証するものではありません。
実運用する場合は自己責任でお願いします。


はじめに

X(旧Twitter)には文字数制限があります。
日本語環境であれば「全角140文字」前後(半角280文字)という制限があり、
長文を書こうとすると「あと◯文字です」と怒られてしまいます。

一方で、X では「URL」はどんなに長くても 23文字としてカウントされる という仕様があります。
つまり、本文に書ききれない内容を URL の中にエンコードしてしまえば、
見かけ上は「23文字1個分」で投稿できてしまう
わけです。

この記事では、

  • テキストを URL に埋め込むためのツール
  • その使い方
  • BAN や SEO 的なリスク

についてまとめます。


X における文字数カウントと URL の扱い

まず前提となる仕様です。

  • 通常のテキスト → 1文字ずつカウント
  • URL → 実際の長さに関わらず 一律 23 文字としてカウント
    • 内部的には t.co の短縮URLに変換されるため

そのため、

今日はこれこれこういう事情があって……(長文)

をそのまま書いてしまうと文字数オーバーでも、

今日はこれこれこういう事情があって… 詳細は ↓
https://uni928.github.io/TestYou/index3.html?d=...

のようにして、本当の長文を URL 側に逃がしてしまえば、
X 上では「本文+URL(23文字分)」として投稿可能になります。


テキストを URL に埋め込むツール

今回使うツールはこちらです:

  • テキスト → 圧縮 → Base64 → URL パラメータ
  • URL → Base64 → 解凍 → テキスト表示

という流れで、URL のクエリ部分に文章を押し込む仕組みになっています。

ツール本体(GitHub Pages 上):

ブラウザだけで完結し、localStorage / IndexedDB などは使っていません。


使い方

  1. 上記サイトを開く
  2. 画面左側のエディタに、X に書ききれない長文のテキスト(あるいはHTML)を入力する
  3. 右側の「共有用URL」が自動で生成される
  4. 「URLをコピー」ボタンでコピーする
  5. X の投稿画面で、短い説明文+コピーしたURLを貼り付けて投稿
  6. URL をクリックしたユーザーには、ツールの「表示モード」でテキストだけが表示される

ざっくり言えば、

X には要約だけ載せる
本文は URL に全部押し込んで、クリックして読んでもらう

という運用になります。


仕組みのざっくり解説

技術的には、以下のような流れで処理しています:

  1. 文字列を LZ 形式で圧縮
  2. 圧縮後のバイナリ風文字列を UTF-8 → Base64 に変換
  3. ?d=...&m=... のようなクエリパラメータとして URL に埋め込む
  4. 閲覧時は逆順で
    • Base64 → UTF-8 文字列
    • LZ 解凍
    • HTML モードなら innerHTML、テキストモードなら <pre> で表示

X 側から見ると:

  • 単なる「ちょっと長い URL」が貼られているだけ
  • 文字数カウント上は 23 文字として扱われる

という状態になるため、
「見かけ上は文字数制限を回避している」ように見えます。


メリット

この方法を使うと、次のようなメリットがあります:

  • X 上では文字数制限に引っかからず、長文を“実質”投稿できる
  • 1ポストで完結する(スレッド連投が不要)
  • サーバーサイドなしで、静的HTMLだけで実現できる
  • テキストだけでなく簡単なHTML(見出しや強調)も持ち込める
  • note などのアカウント登録・投稿作業が不要

また、URL に全テキストを含めているので、
別途データベースを持たなくても「URLさえ残っていれば内容も残る」というのも地味に便利です。


デメリット・注意点

一方で、デメリットやリスクも無視できません。

1. X の規約的なリスク(BAN の可能性)

  • X の仕様を「明示的に悪用」して制限を回避しようとしている、と見なされる可能性があります
  • スパム的な用途(大量投稿・誘導・広告)に使えば、
    アカウント制限 / BAN の対象になりうることは間違いありません
  • 運営のさじ加減次第な部分もあるため、
    少なくとも業務やビジネス用途で多用するのは避けた方が無難 です

あくまで「こういう仕組みは技術的には可能だよ」という紹介に留め、
実運用するかどうかは自己責任で判断してください。

2. URL が長くなりすぎる問題

  • 圧縮+Base64 をしても、元テキストが長いと URL 自体もかなり長くなります
  • 一部のクライアント・メッセンジャーでは、あまりにも長いURLは途中で折り返されたり、
    正しくリンク認識されない可能性があります
  • ブラウザや環境による URL 長さの上限にも注意が必要です

3. SEO が弱くなる / よくない

  • クエリパラメータにガッツリとエンコードされたテキストを載せているだけなので、
    検索エンジンから見た「意味のある URL」にはなりにくいです
  • コンテンツ自体も JavaScript で復元して表示しているため、
    クローラによっては内容をうまく認識できない可能性があります
  • 「テキストを世に残して検索で拾われたい」という意味での SEO には、ほぼ向きません

4. 可読性が低い

  • URL を見ただけでは中身が全くわからない
  • 自分自身でも、後から見たときに「これ何のURLだっけ?」となりがち

あくまで「文字数制限の裏技」寄りであり、
一般的な運用上のメリットはかなり限定的です。


どんな用途ならアリか?

個人的には、次のような用途であれば「ネタとして」使う余地はあるかな、と思います:

  • 技術的な遊びとしての紹介(このQiita記事のようなもの)
  • フォロワー向けの小ネタ・ゲーム的な投稿
  • 自分用のメモを X に置きつつ、詳細は URL で参照したいときの“実験”

逆に、

  • 公式アカウント
  • ビジネス用途の宣伝
  • 多数のユーザーを誘導する重要なリンク

では、前述の「BAN リスク」や「SEO 的な弱さ」が重くのしかかるので、
この方法は避けるのが無難です。

また、外部の URL 短縮サイトをかませることで、X 側の利用規約に反する事はなくなります。(URL の長さが普通のものになるため、仕様を回避するという面が無くなるためです)
操作手順が増えて本末転倒かもしれませんが、外部の URL 短縮サイトで長い URL が投稿できるサイトを探すのも良いかもしれません。


まとめ

  • X では URL が 一律 23 文字 としてカウントされる
  • その仕様を利用し、
    • テキストを圧縮+Base64化
    • URL パラメータに埋め込む
    • 専用のビューアページで復元して表示
      という形で、見かけ上の文字数制限を“回避”することができる
  • 実装例として、以下の静的サイトを用意した:
  • ただし、
    • 規約的にグレー / 利用方法によっては BAN リスク
    • URL が極端に長くなる
    • SEO が弱い・可読性が低い
      といったデメリットも大きい

技術的には面白い遊び場ではありますが、
実運用する場合はくれぐれも 自己責任 で、
X の利用規約や周囲のユーザーへの影響を踏まえたうえでの利用をおすすめします。

仮に X で投稿できなくなった場合でも、外部の URL 短縮サービスを経由すれば投稿できるようになります。
文字数制限のない短縮URLサービスを利用することで、URL全体を直接貼るよりも SEO の面で有利になる場合もあり、
X 側の制限と SEO の弱さの両方をある程度回避できます。


以上、「X の文字数制限を URL にテキストを押し込んで回避する」アイデアと、
それを実現するためのサイトの紹介でした。

再掲:
https://uni928.github.io/TestYou/index9.html

閲覧ありがとうございました。


📘 関連リンク(再掲)

👉 今まで作ったサイト

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