便利ですよね、GCPLBのマネージドSSL。試験環境では大いに利用させてもらってます。
Let's Encryptで作成されているとばかり思っていたのですが(実際これまではそうでした)、ある時、GlobalSignで作成されていることに気がつきました。
Let's Encrypt | GlobalSign |
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マネージド証明書のCAは選択指定OK
調べてみると、ドキュメントに記載がありました。1
Google マネージド証明書への署名が許可されている CA の指定
DNS サーバー ソフトウェアで、Google マネージド証明書への署名を許可する CA を指定します。pki.goog、letsencrypt.org、またはその両方を選択できます。
pki.goog とは?
pki.goog
は、Googleが自社用に運営するルート認証局「Google Trust Services」のことで、 https://pki.goog/ にアクセスすると確認できます(知らなかったのですが、2017年にGlobalSignの認証局R2/R4を買収していたそうです。2)。
認証局にどちらを利用するのか決められるの?
こちらもドキュメントに記載があります。
DNS サーバーソフトウェアで、Google マネージド証明書への署名を許可する CA を指定します。pki.goog、>letsencrypt.org、またはその両方を選択できます。
つまり、DNSサーバーで認証局を指定するCAAレコードを登録しておけば良いわけです。
test.example IN CAA 0 issue "letsencrypt.org"
test.example IN CAA 0 issue "pki.goog"
片方だけ、例えば letsencrypt.org
だけ登録しておくと、そちらのみを認証局として利用します。
CAAレコードに両方を登録 or 未登録の場合は、どちらを使うかはGoogleが勝手に選択するようです。
差はあるの?
サポートに聞いたところ、どちらの認証局を利用しても、費用(無料)や制約に違いはないとのこと。
どちらの証明書の有効期間も3ヶ月でした。
まとめ
- GCPLBのマネージドSSL証明書は現在、Let's Encrypt と GlobalSign の2種類がある。
- 特に指定をしなければ、どちらかにするかはGoogleが選択する。
- 指定したい場合は、DNSサーバーにCAAレコードを登録する。ただし、両方登録しておくのがベター