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応用情報で混同しがちな情報セキュリティーの用語

Last updated at Posted at 2025-09-01

アクセスいただきありがとうございます。
梅崎です。
こちらでは、言葉で表すセキュリティ全体イメージについて整理しました。
内容には誤りや解釈の違いが含まれる可能性がありますので、参考程度にご覧いただき、ご活用は自己責任でお願いいたします。

✅ 言葉で表すセキュリティ全体イメージ

ファイアウォール=玄関のセキュリティゲート
 ※ ネットワークの入口で、通してよい通信かを基本ルール(IP/Port)で判断する。
 ※ 使用機器:ルータや専用FW機器。

IDS/IPS=不審者を見張る警備員
 ※ IDSは「怪しい挙動を検知」→ 管理者に通報。
 ※ IPSは「怪しい挙動を検知して即ブロック」まで行う。
 ※ 使用機器:専用アプライアンス、FW機能統合型。

UTM=警備機能全部入りのまとめ役
 ※ ファイアウォール、IDS/IPS、アンチウイルス、URLフィルタ等をまとめたオールインワン。
 ※ 中小企業で多用。

WAF=Web玄関専門の門番
 ※ Webアプリケーションの攻撃(SQLインジェクション、XSS)をブロック。
 ※ 使用機器:Webサーバ前段に配置。

RASP=アプリの内側に常駐するガードマン
 ※ アプリ内部で動き、実行時に攻撃コードをブロック。
 ※ 利用シーン:WAFでは防げない、アプリ内部の異常検知に有効。

EDR=端末ごとに配置される番犬
 ※ PCやサーバの挙動を常時監視し、侵入後の不審な動きを検知。
 ※ 検知→隔離や管理者通知。

MDM=スマホをまとめて管理する管理人
 ※ 社員スマホの一括管理。リモートロック、アプリ制御、紛失時のデータ削除。

DLP=会社出口でカバン検査するセキュリティ
 ※ 社外への情報持ち出し(USBコピーやメール添付)を制御。
 ※ 「情報漏洩対策の最後の砦」。

SNMP=ネットワーク機器に付いたセンサー
 ※ ルータ・スイッチ等の稼働状況を監視・通知。
 ※ 利用シーン:障害検知、死活監視。

SIEM=全ての警備員・番犬・センサーの情報を集める司令室
 ※ FWログ、EDRログ、SNMP監視結果などを一元的に分析・相関。
 ※ SOC(Security Operation Center)で活用。

例えば:

SQLインジェクション → WAF/RASP

社員スマホの盗難 → MDM

標的型メールで感染後の横展開 → EDR+SIEM

🔹 UTMとは?

Unified Threat Management = 統合脅威管理
→ 「会社のセキュリティをまとめて守るオールインワン機器(まとめ役)」です。

🔹 そもそも昔はどうだった?

ファイアウォール(FW):出入りの通信を制御

IDS/IPS:不正アクセスを検知・防御

アンチウイルス:ウイルスを検知・駆除

URLフィルタ:危険なサイトへのアクセス制御

昔はこれを 全部バラバラの機器で導入していました。
→ 管理が複雑・費用もかかる。

🔹 UTMの登場

そこで登場したのがUTM。
「FWもIDS/IPSもアンチウイルスもぜんぶ一つの箱にまとめた機械」です。

入口での通信制御(FW)

不審な通信検知(IDS/IPS)

ウイルスやスパムの検出

危険サイトアクセス遮断

これを 1台で一元的に運用できます。

🔹 利用シーン

中小企業に多い
 → 人も予算も限られているので、「UTM 1台入れれば一通り守れる」メリットが大きい。

大企業は分割して専用機を入れることが多い
 → 性能・規模・専門性が必要になるため。

🔹 試験での問われ方

「UTMの特徴はどれか?」
 → 複数のセキュリティ機能を統合した機器

「中小企業のセキュリティ対策として導入が多いのはどれか?」
 → UTM

ちなみにSMNPとICMPがすごく似ていると感じたのでそれもいかに纏めます。
✅ 役割の違いと関係性
🔹 ICMP

すごく軽いプロトコル

「その機器に届くかどうか」を一瞬で確認できる(ping)

OSやSNMPサービスが動いてなくても、IPレベルで応答があれば「とりあえず生きてる」とわかる

🔹 SNMP

詳細な情報(CPU、メモリ、インタフェース利用率など)を取得できる

ただし、SNMPエージェントが動いていて初めて機能する

OSが落ちていたり、SNMPサービスが停止していれば情報は取れない

✅ 実運用での使い分け

まずICMP(ping)で死活確認

応答がなければ「電源落ちてる/ネットワーク断」など大きな障害の可能性。

応答があればSNMPで詳細確認

「CPUが高負荷か?」

「トラフィックが飽和してないか?」

「エラーパケットが増えてないか?」

つまり、SNMPが生きているかを確認するためにICMPを使うケースは多いです。

✅ 役割の違いと関係性
🔹 ICMP

すごく軽いプロトコル

「その機器に届くかどうか」を一瞬で確認できる(ping)

OSやSNMPサービスが動いてなくても、IPレベルで応答があれば「とりあえず生きてる」とわかる

🔹 SNMP

詳細な情報(CPU、メモリ、インタフェース利用率など)を取得できる

ただし、SNMPエージェントが動いていて初めて機能する

OSが落ちていたり、SNMPサービスが停止していれば情報は取れない

✅ 実運用での使い分け

まずICMP(ping)で死活確認

応答がなければ「電源落ちてる/ネットワーク断」など大きな障害の可能性。

応答があればSNMPで詳細確認

「CPUが高負荷か?」

「トラフィックが飽和してないか?」

「エラーパケットが増えてないか?」

つまり、SNMPが生きているかを確認するためにICMPを使うケースは多いです。

✅ まとめ(試験向け)

ICMP → シンプルな疎通確認(ping)

SNMP → 管理プロトコル(詳細情報の取得・管理)

両者は 補完関係 にあり、どちらか片方だけでは不十分。

👉 覚え方:

ICMP=心臓の鼓動があるか確認する聴診器
SNMP=血液検査やCTで体の状態を詳しく診る診断装置

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