はじめに
New Relic のSyntheticは、定期的にさまざまなエリアから状況を確認することが可能な外形監視の機能です。
システムを運用していく上で、ユーザからのアクセスをリアルタイムで把握していくことも重要ですが、問題が起こる前やユーザからの問い合わせの前に定期的に確認しておきたいですよね?
この記事ではSyntheticの機能の一つ「Ping監視」について解説したいと思います。
外形監視の便利情報に関してはこちらのドキュメントもご参照ください
Syntheticモニタリング(外型監視)を利用した際に便利なドキュメント
Ping監視でできること
Ping監視は、Pingチェック結果を自動的に記録し、実行ごとにロード時間とレスポンス・サイズを確認することができるようになります。
リソースを選択して、ロードタイミング、レスポンスおよびリクエストヘッダ、その他の詳細を表示します。
これらの詳細を使用して、問題を発見し、パフォーマンスの問題を診断します。
※SyntheticのPing監視は、httpリクエストを投げることで特定のURLを対象に監視を行う方法になります。ICMPではありませんのでご注意ください(ICMP監視は別の外形監視設定で行うことが可能です。別途記事を作成次第リンクを追加します)
Ping監視の設定方法
実際にNew Relic上で設定してみましょう
(1)Synthetic Monitor をクリック
(2)Monitor -> Create monitor をクリック
(3)Availability Ping を選択
(4)モニター名やチェック対象となるURLを指定して Select locationsをクリック
必要に応じてチェック期間(Period)やSSLチェックなどのオプション設定を追加する事も可能です
(5)チェックを行うロケーションを選択し「Save monitor」をクリック
ロケーションはグローバルに用意された場所から複数選択することが可能です。
社内システムなどインターネットに直接アクセスできないクローズドな環境で実行したい場合にも、プライベートロケーションにJob Managerを置くことでチェックが可能です(Job Managerに関しては別記事で紹介します)
これだけの設定でしばらくするとチェック結果が表示されるようになります!!
簡単!!
結果を確認
作成したモニターはしばらくすると結果を確認することができるようになります
Resultsでは実行結果の推移を見ることができます。
それぞれの実行の詳細を見る場合には、timestampのリンクをクリックします。
設定したURLがどの順番でどの要素にどれだけ時間がかかったのかを確認することができます。
Resources ではHTTPステータスコード、 タイミング情報 、レスポンスヘッダー、リクエストヘッダーなど、詳細なメトリクスを見ることができます。
対象URLをクリックしドリルダウンしていくと詳細情報を確認することが可能です
活用することでサイトの死活監視だけでなく、各地域で読み込みにどれくらいの時間がかかっているのか、またどういった処理に時間がかかっているのか傾向を把握することができるようになるので、プロアクティブな対応検討の一助として是非ご活用ください
補足 Synthetic チェックの課金について
Synthetic チェックは契約により月内での実行上限が決められています。
しかしPingチェックはこのチェック上限の対象外となります。
詳しくはこちらのドキュメントをご参照ください
まとめ
わざわざ自分たちでサーバを立てなくても、Syntheticを活用することでさまざまな拠点から定期的にチェックできるのはとても便利です!
設定も簡単なので是非SyntheticのPing監視をご活用ください!
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