はじめる前にOpenCVとは?
OpenCV（Open Source Computer Vision Library）は、コンピュータビジョンや画像処理のためのオープンソースのライブラリです。主にC++で書かれていますが、Pythonなど他の言語でも使用することができます。
OpenCVは、画像や動画から情報を抽出し、処理するための豊富な機能を提供します。これには、画像の読み込み、表示、保存から始まり、画像処理、特徴検出、物体追跡、機械学習モデルの統合などが含まれます。
一般的な利用例としては、顔検出、物体検出、画像のフィルタリングや変換、画像の特徴抽出、カメラキャリブレーション、動画の処理などがあります。
OpenCVを使うにはPythonのインストールが必要
〇前提条件
Pythonの開発環境があること
まだPythonの開発環境がない方は以下の記事で、簡単に導入できます↓
OpenCVをインストールする前に、Pythonのバージョンを確認しましょう。OpenCVがインストールできないときはPythonのバージョンが古い可能性があるので最新付近のバージョンにしてみてください。
python --version
OpenCVのインストール
ここまでできたら、OpenCVのインストールに移ります。pythonではpipを使用してインストールしていきます。
インストールには2通りあり、基本モジュールのみのインストールと、拡張モジュールも同時にインストールする方法があります。
基本モジュールのみのインストール
pip install opencv-python
基本モジュール＋拡張モジュールのインストール
pip install opencv-contrib-python
インストールが完了したら、バージョン確認をして正しくOpenCVがインストールされたことを忘れずに確認しましょう。
OpenCVのバージョンを確認するためには、Pythonのコード内で次のようにして確認できます。
import cv2
print(cv2.__version__)
このコードを実行すると、現在インストールされているOpenCVのバージョンが表示されます。表示されたらインストールは正しく行われています。
※上手くいかない場合はOSごとのインストール手順を再確認してみてください。
下記コードを実行してpipのバージョンをアップグレードしたのちに再トライするのも一つの解決方法です。
pip install --upgrade pip
以下は、OpenCVを使用して画像を読み込んで表示する簡単なサンプルコードです。
import cv2
# 画像を読み込む
image = cv2.imread('image.jpg')
# ウィンドウに画像を表示する
cv2.imshow('Image', image)
# キー入力を待つ（任意のキーが押されるまで）
cv2.waitKey(0)
# すべてのウィンドウを閉じる
cv2.destroyAllWindows()
このコードでは、image.jpgという名前の画像ファイルを読み込み、ウィンドウに表示します。cv2.imshow()でウィンドウに画像が表示され、cv2.waitKey(0)で任意のキーが押されるまでプログラムが待機します。キーが押されると、すべてのウィンドウが閉じられます。