Slackで特定のチャンネルへの投稿を自動でピン留めする

やりたいこと

Slackで特定のチャンネルに投稿されたメッセージを全てピン留めしたい。スレッドのメッセージはピン留めしたくない。

目的

Slackでタスク管理用にチャンネルを作成し、ピン留め→対応したらピン留めを外すという運用をしていた。
ピン留め忘れを防ぎ、予約送信したときでもピン留めできるようにしたい。

方法

メッセージの投稿イベントの購読→GAS→ピン留めのSlackAPIを叩く

SlackAppの作成

Appの作成自体はどこでも説明されてるので割愛します。
作成後、OAuth&Permissionsで、bot tokenにpins:writeの権限を追加する。

イベントの購読

Event Subscriptionsを開き、ONにする。
Subscribe to BOT Eventsで、message.channelsを選択する。

WSへのメッセージ投稿イベントを検知すると、Request URLにセットしたURLにPOSTリクエストが送られる。
URLはGASアプリをデプロイしたURLをセットする(後述)。
リクエストボディについては上記ドキュメント参照。

ピン留めするGASスクリプト作成

const doPost = (e) => {
  const data = JSON.parse(e.postData.getDataAsString());
  
  if (data.type === "url_verification") {
    // リクエストURLの確認のためにchallengeを返す必要がある
    return ContentService.createTextOutput(data.challenge);
  }
  
  if (data.event.thread_ts || data.event.subtype === 'message_deleted') {
    // スレッドのメッセージまたはメッセージ削除の場合。
    return;
  }

  const channel = data.event.channel;
  if (channel === 'C0XXXXXX') {
    // 特定のチャンネルへ投稿されたときにピン留めを実行
    pinToChannel(channel, data.event.ts);
  }
};

/**
 * ピン留めする
 */
const pinToChannel = (channel, ts) => {
  const payload = {
    channel: channel,
    timestamp: ts, // メッセージを特定するタイムスタンプ
  };
  const options = {
    method: 'post',
    contentType: 'application/json',
    headers: {
      Authorization: 'Bearer ' + 'BOT userのアクセストークン',
    },
    payload: JSON.stringify(payload),
  };
  const url = 'https://slack.com/api/pins.add';
  UrlFetchApp.fetch(url, options);
};

アクセストークンはOAuth&Permissionsからコピーする。直接コードに書かずスクリプトプロパティから参照しましょう。

デプロイして、ウェブアプリのURLをSlack AppのRequestURLに貼り付け。verifiedとなればOK。
あとはWSにインストール、チャンネルにAppを招待すれば動く。はず。