6
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

LookerAdvent Calendar 2021

Day 16

Looker×BigQuery パーティションテーブルの対応

Last updated at Posted at 2021-12-15

この記事は Looker Advent Calendar 2021 の16日目の記事です。

##経緯

普段業務で使っているデータは、時系列系のテーブルで大量なデータのため、BigQueryでパーティションフィルタを必須にしているものが大半です。
BigQueryでパーティションフィルタを必須にしていると、Lookerで分析するにあたり、不便なことがあったので、その解決策を書こうと思います。

##パーティションフィルタの必須化とは
そもそも、BigQueryのパーティションフィルタの必須化とは何かについて、紹介します。

以下の図のように、パーティションフィルタが必須となっているテーブルを指します。
(例では、timestampでをパーティションキーとなっています。)

このテーブルの場合、SQLのWHERE句にパーティションキー(timestamp)を書かなければ、エラーとなってしまいます。

##Lookerではどうなるのか(不便となる理由)
Lookerでも同じように、フィルタでtimestampを設定しなければエラーとなってしまいます。

Lookerは、BigQueryよりも多くのユーザーが利用することになるので、エラー文だけでは、理解ができないユーザーがいるかもしれません。
また、物理名(英語)を論理名(日本語)に変更していれば、追加で調査が必要で、少しめんどくさいです。

##対策:always_filterを活用する
ユーザーが、フィルタを設定しなければならないことを意識させないように、always_filterを用いてフィルタを強制にします。詳細は、公式ドキュメントを参照ください。
今回の例では、以下のようにLookMLを記載します。

#hogehoge.model

explore: devicesensorvalue {
  label: "センサー情報"
  always_filter: {
    filters: [devicesensorvalue.timestamp_date: "7 days"]
  }
}

Exploreで操作する際に、フィルタが必須となっており、ユーザーは削除することができません。日付などの期間は変更可能です。
このように設定しておくことで、無駄なエラーを減らすことが可能です。

##応用編:複数のViewを結合している場合
パーティション必須化のテーブル同士を結合した場合、同じ内容でフィルタしたいのに、それぞれのViewごとにフィルタを設定する必要が出てきます。

以降の例では、devicesensorvalue.view(センサー情報)deviceinfo.view(機器情報)を結合しています。

##対策:各Viewに同じフィルタを設定するようにLookMLを書く

次のLookMLを、結合するどちらかのviewに記載します。今回は、devicesensorvalue.view(センサー情報)に記載しています。

#devicesensorvalue.view

  filter: date_filter {
    view_label: "共通フィルタ"
    description: "共通のフィルタです"
    label:"計測時間"
    type: date
  }

modelファイルのexploreには、以下のように記載します。
always_filter sql_always_whereを用います。

#hogehoge.model

explore: devicesensorvalue {
  label: "センサー情報"
  view_label: "センサー情報"

  always_filter: {
    filters: [devicesensorvalue.date_filter: "7 days"]
  }

  sql_always_where:{% condition devicesensorvalue.date_filter %} ${devicesensorvalue.timestamp_raw} {% endcondition %}
  AND {% condition devicesensorvalue.date_filter %} ${deviceinfo.timestamp_raw} {% endcondition %};;

  join: deviceinfo{
    view_label: "機器情報"
    sql_on: ${devicesensorvalue."共通となるキー"} = ${deviceinfo."共通となるキー"} ;;
    type: left_outer
    relationship: many_to_one
    }
  }

以下のように、共通のフィルタを設定することができました。
sql_always_whereテンプレートフィルタ部分は、xxxx_rawでないとダメなようです。
さらに結合するviewを増やしたい場合は、結合したいViewと、sql_always_whereに追加していくだけです。

以下の記事に複数のViewに共通のフィルタを設定する方法が記載されているので、大変参考になるかと思います。
https://community.looker.com/%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%A0-103/%E4%B8%80%E3%81%A4%E3%81%AE%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%92%E8%A4%87%E6%95%B0%E3%81%AEview%E3%81%AB%E9%81%A9%E7%94%A8%E3%81%99%E3%82%8B-19809

##最後に
Lookerは何でもできる便利なツールだからこそ、エンドユーザーのことを考えると、事前に対応しておくべきことは多々ありそうです。
他にも、多くのユーザーに使ってもらうためのTipsを書いていこうと思います。

6
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
6
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?