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Claude Codeで失敗しない指示の出し方 — 曖昧な依頼を「動くプロンプト」に変える5点チェック

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Last updated at Posted at 2026-07-02

Claude Codeで失敗しない指示の出し方 — 曖昧な依頼を「動くプロンプト」に変える5点チェック

対象読者: Claude Code を触り始めた人/すでに使っているが、指示の出し方を見直したい開発者
前提知識: Claude Code がインストール済みであること。それ以外の特別な知識は不要です
この記事でできること: 曖昧な依頼を「5点チェック」で動くプロンプトに書き換え、plan mode と /effort で出力をコントロールできる

同じ作業を頼むのに、次の2つはまったく別の結果になります。

ログインのバグを直して
セッションタイムアウト後にログインが失敗します。src/auth/ のトークン更新まわりを
確認し、まず再現する失敗テストを書いてから直して。

この差が結果を分けるのは、Claude Code がチャットボットではなく、ファイルを実際に読み書きするエージェントだからです。1つのプロンプトは、ファイルの読み取り・編集・コマンド実行・テスト実行といった数十回のツール操作に連鎖します。

つまり曖昧な指示が生むのは「曖昧な答え」ではなく「予測しにくい操作」です。具体的に書くことは、品質対策であると同時に安全対策でもあります。

この記事は、基準日時点の Claude Code 2.1.198 を前提に、曖昧な依頼を「動くプロンプト」に変えるコツを実例でまとめます(バージョンはほぼ毎日上がるため、番号が違っていても問題ありません)。

結論:効く指示は5点入れるだけ

理屈の前に、結論からお見せします。

効く指示は、次の5点を入れるだけで安定します。
1. 症状・目的(何がどうなってほしいか)
2. 関係しそうな場所(ファイル・ディレクトリ)
3. 倣ってほしい既存実装(手本になる既存ファイル)
4. やってほしくないこと(禁止事項)
5. 完了条件・検証コマンド(テスト・期待値)

核心は、文脈・既存パターン・検証基準の3つを渡すことです。実際の依頼では、これを上の5点に広げると過不足なく伝わります。とくに5番目の検証基準(テスト・期待値)を添えると、Claude の出力は「できたように見える」から「実際にできた」に変わります。

コピペできる依頼テンプレート(★保存用)

毎回ゼロから考えなくていいように、そのまま貼って埋められる雛形を置いておきます。

以下の条件で対応してください。

目的:
- (何を・なぜ)
対象:
- 関係しそうなファイル:
- 参考にする既存実装:
制約:
- 新しいライブラリは追加しない
- 公開APIの互換性は壊さない
- まず計画を出し、承認後に実装する
検証:
- 先に失敗するテストを書く
- 実装後に <テストコマンド> を実行する
- 失敗したら原因を説明して直す

埋める情報がないところは消して構いません。「まず計画を出し、承認後に実装する」を入れておくと、後で扱う plan mode と自然につながります。

よくある失敗と直し方

つまずきの大半は、文脈を省いた一言を投げてしまうことから起きます。よくある3パターンを、改善前後で比べます。

ありがちな指示 なぜ危ういか 効く書き方
ログインのバグを直して 文脈ゼロ。関係ないファイルを読み回り、見当違いを直す セッションタイムアウト後にログインが失敗。src/auth/ のトークン更新を確認し、再現する失敗テストを書いてから直して
カレンダーウィジェットを追加して 既存パターンを無視してゼロから自己流で作る ホーム画面の既存ウィジェットの実装を見て、そのパターンに倣って実装して。既存で使っているライブラリ以外は足さないで
validateEmail 関数を実装して 検証基準がない。「できたように見える」で終わる validateEmail を書いて。テストケースは user@example.com→true、invalid→false、user@.com→false。実装後にテストを実行して

どの改善版も、結論の5点から1つ以上を足しているだけです。コードに限らず、文章の校正でも調査でも「どんな文脈で・何に倣って・何をもって完成とするか」を渡すほど結果は安定します。制約は走り出してから足すより、プロンプトの先頭に積んでおくほうが安く済みます。エージェントは途中の結果を見て次の動きを決めるからです。

文脈の与え方

Claude に情報を渡す経路は3つあります。

経路 寿命 向いている情報
CLAUDE.md 永続(セッション開始時に毎回読み込み) ビルドコマンド・規約・テストの回し方など「常に渡したい前提」
@file そのプロンプト限り いま見てほしいファイル
画像・パイプ その場限り UIバグの画面・デザイン・エラーログ
  • CLAUDE.md は「毎回チャットに書き直したくないルール」の置き場です。ただし強制設定ではなく、Claude に渡されるコンテキストです。禁止・許可を確実に制御したいときは /permissions や hooksを使います。
  • @file(例: @src/auth/token.ts)は中身まで読み込みます。@dir/ はディレクトリ構造・ファイル情報だけで、中身は読みません。複数指定(@a.ts と @b.ts)もできます。
  • 画像Ctrl+V(WSL は Alt+V)で貼り付けられます。cat error.log | claude のようなパイプ入力も使えます。

迷ったら /init で叩き台の CLAUDE.md を生成するところから始めると楽です。すでに CLAUDE.md があれば、/init は上書きせず改善案を出します。

plan mode:作る前に見せる

plan mode は、Claude に読む・調べる・計画を出すことだけをさせ、編集はさせないモードです。いきなりコードを触られる不安がありません(読み取りや read-only な調査コマンドは実行され、権限の確認プロンプトも通常どおり出ます)。

入り方は3通りです。

  • Shift+Tabdefault → acceptEdits → plan を循環(基準日時点で3段階)。
  • /plan [タスクの説明] で即座に入る(説明を添えるとそのタスクの計画から始まります)。
  • 起動時に claude --permission-mode plan

計画ができると、次から選んで進めます。

  • 「auto モードで承認」「編集だけ自動承認」「1件ずつ確認」「計画を続ける」(環境によっては、ブラウザでレビューする「Ultraplan」も表示されます)
  • Ctrl+G — 提示された計画を自分のエディタで直接編集してから進める。Claude の探索力と人間の判断を組み合わせられる、いちばん手軽なステアリング手段です

公式が薦める流れは explore → plan → code → commit の4段階です。

# explore(plan modeで)
src/auth を読んで、セッションとログインの扱い方を理解して。

# plan(plan modeのまま。Ctrl+Gで手直しできる)
Google OAuth を足したい。変更が必要なファイルは?計画を作って。

# code(plan modeを抜けて実装)
その計画どおりにOAuthを実装して。コールバックのテストも書き、
テストを通して、失敗があれば直して。

# commit
わかりやすいメッセージでコミットし、PRを開いて。

不慣れなコードベース、複数ファイルにまたがる変更、やり方が固まっていないとき向きです。明らかな1ファイル修正なら省いて構いません。コストと品質を両立したいときは /model opusplan で「計画は賢いモデル(Opus)、実行は速いモデル(Sonnet)」と分担させる手もあります。

思考の深さ:/effortultrathink の使い分け

難しい問題ほど「もっと深く考えてほしい」場面があります。基準日時点での公式の制御は /effort コマンドです。

/effort          # 引数なしでスライダーを開く
/effort high     # レベルを直接指定
/effort max
/effort auto     # モデル既定に戻す

セッションの残りに即時反映されます。レベルが上がるほど、思考に使うトークン(処理の最小単位。多いほど時間と費用がかかります)が増えます。

レベル 位置づけ 使いどころ
low 最も省トークン 単純作業・速度優先・サブエージェント
medium 速度/コスト/品質のバランス ツールを多用するコーディング
high 多くのモデルの既定(指定を省いたときの値) 複雑な推論・難しいコーディング
xhigh 長時間タスク向けの拡張 対応モデルでの30分超のコーディング
max 上限なしの最大 難問。簡単な作業では考えすぎることも
ultracode Claude Code専用の設定 大規模コードベースの変更(動的ワークフローを起動)

押さえておきたい点を並べます。

  • xhigh は一部の上位モデルでのみ使えます(基準日時点では Fable 5・Sonnet 5・Opus 4.8 など)。対応していないモデルでは、自動的に high として動きます。使用中のモデルは /model で確認できます。
  • ultracode は API のレベルではなく Claude Code 側の設定です。モデルには xhigh を送り、さらに動的なワークフロー(dynamic workflows)を自動で組み立てます。セッション限定で、/effort メニューのほか --settings"ultracode": true)や Agent SDK から有効化できます。起動フラグの --efforteffortLevel、環境変数 CLAUDE_CODE_EFFORT_LEVEL では指定できません。
  • 思考のオン/オフだけ切り替えたいときAlt+T(Windows/Linux)/Option+T(macOS)でトグルできます。ただし常に思考を使う設計のモデル(Fable 5 など)には効きません。

では ultrathink はどうなったか。今でも有効で、プロンプトのどこかに書くと、その1ターンだけ深い推論を要求します。ただし API に送る effort レベル自体は変わらないため、セッション全体の制御は /effort で行います。なお thinkthink hard は特別なキーワードではなく、ただのプロンプト文として扱われます。

迷ったら:
- 普段: 指定しない(既定の high)
- 複雑な設計・難問: /effort max
- 長時間のコードベース調査: 対応モデルで /effort xhigh
- その1回だけ深く考えさせたい: プロンプトに ultrathink
- 大規模変更をまとめて任せる: /effort ultracode

開発者向けの一行:API から使うときは output_configeffort で指定します。古い budget_tokens 方式は、新しめのモデルでは非推奨または非対応(指定するとエラー)です。

慣れてきたら

ここまでが、最初に身につけたい指示の出し方です。慣れてきたら、よく使う手順をスキルにして使い回せます。

毎回同じ手順を打ち直す代わりに、.claude/skills/fix-issue/SKILL.md(または従来の .claude/commands/fix-issue.md)に手順を書くと、/fix-issue として呼び出せます。コマンド名の後ろに打ったテキストは $ARGUMENTS で受け取れます。

デプロイや送信のような副作用のあるスキルには disable-model-invocation: true を付けると、Claude が自動で呼ばず手動起動だけに限定できます(ツールの権限そのものを制限する設定ではありません)。

スキルの本格的な作り込みは後で作成する予定です。ここでは「再利用の入口」として押さえておけば十分です。

最初に覚える5つ

やりたいこと コマンド/キー
CLAUDE.md の叩き台を作る /init
plan mode に入る Shift+Tab(default → acceptEdits → plan)
文脈をリセットする /clear
ファイルを読ませる @file
難問を深く考えさせる /effort max

さらに慣れてきたら

やりたいこと コマンド/キー
計画を出す/手直し /plan [タスク]Ctrl+G
思考のオン/オフ Alt+T(mac: Option+T
いますぐ止める Esc
巻き戻す Esc Esc/rewind
会話を要約する /compact [focus …]
文脈の使用量を見る /context
横道の質問(履歴に残さない) /btw [質問]
ディレクトリ情報を渡す @dir/
画像を貼り付け Ctrl+V(WSL: Alt+V

まとめ

  • Claude Code はチャットボットではなく、ファイルを実際に操作するエージェントです。曖昧な指示は予測しにくい操作を生むので、具体性は品質と安全の両方の対策になります。
  • 効く指示の核は文脈・既存パターン・検証基準の3つ。実際の依頼では、冒頭の5点チェックに広げると過不足なく伝わります。とくに検証基準(テスト・期待値)を添えると「できたように見える」から脱せます。
  • 不安なときは plan mode(Shift+Tab)で作る前に計画を見るCtrl+G で計画を手直ししてから実行できます。
  • 思考の深さは /effort が公式。難問は /effort max、長時間の調査は対応モデルで /effort xhigh。その1回だけ深掘りしたいなら ultrathink を1語添えます。

入門者の方の次の一歩は、/init で CLAUDE.md を作り、迷ったら plan mode で計画を見てから進める習慣をつけることです。開発者の方の次の一歩は、/effort の使い分けと、よく使う手順を1つスキル化することです。

参考リンク


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