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【Claude Code入門 W1】セットアップ完全版 — 最短で動かす(ネイティブインストーラー対応)

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【Claude Code入門 W1】セットアップ完全版 — 最短で動かす

対象読者: これからClaude Codeを使い始める入門者/環境構築を正確に整えたい開発者・チーム導入担当
前提知識: 特になし(ターミナルを少し触ったことがあると読みやすいです)
この記事でできること: 自分のOSにClaude Codeを正しくインストールし、ログイン・初回起動まで完了して、最初のセッションを動かせる


導入

Claude Codeを「まだ何もインストールしていない状態」から「最初のセッションが動く状態」まで連れていくセットアップ完全版です。入門者はすぐ下の「10分・最短ルート」を上から実行すれば動かせます。開発者向けの深掘り(インストール方式の選び方、認証・設定の優先順位、モデル選択、アップデート制御、アンインストール)はこの後の本編(第2層)にまとめました。読み終えると、自分のOS(macOS / Windows / Linux)に合った方法でインストールし、ログインして claude を起動し、基本設定・アップデート・アンインストールまで把握できます。

前提として、有料プランかConsoleアカウントが必要です。 Pro / Max / Team / Enterprise のいずれか、またはClaude Consoleのアカウントが要ります。無料のClaude.aiプランにClaude Codeは含まれません。 料金の目安(2026-06-27時点、いずれも税別)は Pro 月額20ドル(年払いで月17ドル)/Max 月額100ドルから/Team(Standardプラン)1シート月25ドル(年払いで月20ドル)。公式の料金ページにも「表示価格に税は含まれない(Prices shown don't include applicable tax)」と明記されています。

とくに日本のユーザーは、2026年4月1日から消費税10%が別途加算される点に注意してください(請求通貨はUSDのまま、消費税額は適格請求書にJPYで記載。個人は仕入税額控除ができないため実質10%増、法人は控除可能)。金額や税の扱いは変わりうるため、申し込み前に必ず公式の料金ページで再確認してください。


第1層:10分・最短ルート

下の①〜⑦を上から順に実行すれば、インストールから最初のセッション開始まで完結します。難しい用語が出てきても、いまは気にしなくて大丈夫です。

① アカウントを確認する
有料プラン(Pro / Max / Team / Enterprise)またはClaude Consoleのアカウントを用意します。

② 自分のOSを選ぶ
macOS / Linux / WSL、Windows(PowerShell)、Windows(CMD)のどれかを選びます。Windowsで「どのシェルか分からない」場合は、まずPowerShellを開いてください。

③ ネイティブインストーラーでインストールする
自分の環境に合うコマンドを 1つだけ 実行します。

# macOS / Linux / WSL
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
# Windows(PowerShell)
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex
:: Windows(CMD)
curl -fsSL https://claude.ai/install.cmd -o install.cmd && install.cmd && del install.cmd

⚠️ これらはインターネットから取得したスクリプトをそのまま実行します。URLが公式(claude.ai)であることを確認してください。うまくいかないときは公式の Advanced setup からコマンドを再コピーしてください(インストールURLやコマンドは過去に変更されたことがあります)。中身を確認してから実行する方法は後述の「インストール方式の選び方」で扱います。

④ インストールを確認する

claude --version

2.1.195 (Claude Code) のようにバージョン番号が表示されればOKです(番号は頻繁に変わるので、別の数字でも問題ありません)。

⑤ 作業用フォルダを作って移動する
最初は確実に作れる練習用フォルダで試すのが安全です。

# macOS / Linux / WSL
mkdir -p ~/claude-code-sandbox && cd ~/claude-code-sandbox
# Windows(PowerShell)
New-Item -ItemType Directory -Force "$env:USERPROFILE\claude-code-sandbox"; Set-Location "$env:USERPROFILE\claude-code-sandbox"

claude-code-sandbox はただの練習用フォルダです。慣れたら本物のプロジェクトフォルダで claude を起動してください。

⑥ 起動する

claude

初回は次の順で進みます。

  1. ブラウザが開いてログインを求められます(開かないときは c を押すとログインURLがコピーされるので、ブラウザに貼り付けます)。
  2. このフォルダを信頼するかの確認が表示されます。内容を確認して、画面の案内に従って選びます。
  3. プロンプトの上にバージョン・現在のモデル・作業ディレクトリが表示されれば、セッション開始です。

⑦ 動いていることを確かめる
セッション内で /help と入力すると、使えるコマンドの一覧が表示されます。ここまでできれば完了です。起動できたら このプロジェクトは何をするものですか? のように日本語で話しかけてみましょう。Claude Codeがファイルを編集しようとすると default モードでは許可を求めてくるので、内容を確認して承認すると操作の感覚がつかめます。


第2層:本編(開発者・チーム向けの深掘り)

Claude Codeとは

Claude Codeは、コードベースを読み、ファイルを編集し、コマンドを実行し、開発ツールと連携するエージェント型のコーディングツールです。ターミナル・IDE・デスクトップアプリ・ブラウザで利用できます。「エージェント型」とは、AI自身が「次に何をすべきか」を判断しながら、ファイル編集やコマンド実行といった複数の手順をある程度まで自律的に進める形式です。チャットで答えるだけでなく、手を動かして作業まで進めてくれる、とイメージしてください。

主な機能は、テストやLint修正・マージコンフリクト・依存更新の自動化、自然言語での機能追加やバグ修正、コミット/プルリクエスト(PR)の作成(gitと直接連携)、MCP(Model Context Protocol、外部ツールと連携するための共通プロトコル) によるツール接続、CLAUDE.md/スキル/フックによるカスタマイズ、エージェントチームの実行などです。AIの処理は、Anthropic、またはお使いのクラウドプロバイダー(Amazon Bedrock / Google Vertex AI / Microsoft Foundry)のサーバー側で行われ、いずれの場合もインターネット接続が必須です。プロンプト設計・コマンド・CLAUDE.mdなどは次回以降で扱います。

出典: Overview / Authentication / Advanced setup(2026-06-27 確認)

1. いちばん大きな変化:ネイティブインストーラー推奨・Node.js不要

現在はネイティブインストーラーが推奨であり、Node.jsは不要です。「ネイティブバイナリ」とは、OSがそのまま実行できる単体の実行ファイルのこと。以前は「npm install -g でインストールし、前提としてNode.jsを入れる」案内が一般的でしたが、現在の推奨はスタンドアロンのネイティブバイナリで、Node.jsもnpmも要りません。古い手順を覚えている方は、ここをまず更新してください。

Claude Codeの実体はこのネイティブバイナリであり、「Node.jsアプリ」ではありません。後述のnpmインストールも内部的には同じバイナリを配布しているだけです。この区別は、CIイメージの作り方やバージョン固定、sudo npm -g が推奨されない理由を理解するうえで効いてきます。

2. システム要件

項目 要件(2026-06-27時点)
OS macOS 13.0以上/Windows 10 1809以上・Windows Server 2019以上/Ubuntu 20.04以上/Debian 10以上/Alpine Linux 3.19以上
メモリ 4GB以上
CPU x64またはARM64(GPUは不要)
ネットワーク インターネット接続が必須
シェル Bash/Zsh/PowerShell/CMD
地域 Anthropicがサポートする国であること
アカウント Pro/Max/Team/Enterprise/Console のいずれか(無料プランは不可)
  • Node.js: 推奨のネイティブインストールでは不要。Node.js 18以上が必要になるのは、npmでインストールする方法を選んだ場合だけです。
  • ripgrep: コード検索に使うripgrepは、通常Claude Codeに同梱されています。

3. インストール方式の選び方

第1層③のネイティブインストーラーで多くの場合は完了します。推奨はネイティブインストーラーで、スタンドアロンのネイティブバイナリをインストールし、バックグラウンドで自動アップデートして常に最新を保ちます。以下は別の方式を使いたい開発者・チーム向けです。

curl ... | bashirm ... | iex は取得したスクリプトをそのまま実行します。監査志向の方や社内配布の担当者は、いったんファイルに保存して内容を読んでから実行できます。

curl -fsSL https://claude.ai/install.sh -o install.sh   # まず保存
less install.sh                                          # 中身を確認
bash install.sh                                          # 確認後に実行

公式の Advanced setup には、配布マニフェストのチェックサム検証や署名(signature)検証の手順も用意されています。監査・社内配布ではそれらの検証か、パッケージマネージャー経由・MDM(端末管理)での配布が望ましいです。検証コマンドの完全な手順は本番・チーム導入を扱うW13で詳述します。

選択の目安: 一般利用はネイティブインストーラー。配布を統制したいLinuxは apt / dnf / apk(署名付きリポジトリ)。Homebrewは、すでにbrewでツール運用しているチームのみ。

代替インストールの詳細(Homebrew / WinGet / npm / Linuxパッケージマネージャー / Alpine)

Homebrew(macOS / Linux)

brew install --cask claude-code

caskは2つあります。claude-codestableチャネル(おおむね1週間ほど遅れて追従し、大きなリグレッションのあるリリースはスキップ)、claude-code@latestlatestチャネルを追います。Homebrewは自動アップデートしません。

WinGet(Windows)

winget install Anthropic.ClaudeCode

WinGetは自動アップデートしません。

npm(全プラットフォーム・任意)

npm install -g @anthropic-ai/claude-code

npmにはNode.js 18以上が必要です。ただしこのnpmパッケージはスタンドアロンインストーラーと同じネイティブバイナリをインストールします(プラットフォームごとのオプション依存、例: @anthropic-ai/claude-code-darwin-arm64 経由で取得)。Node.jsが必要なのは、npmがオプション依存を解決してバイナリを取得する「インストール時」だけです。インストール後の claude バイナリ自体はNodeを呼び出さないため、実行時にはNodeは不要です。

⚠️ sudo npm install -g使わないでください(権限・セキュリティ上のリスク)。アップグレードは npm install -g @anthropic-ai/claude-code@latest を使い、npm update -g は避けてください。

Linuxパッケージマネージャー(apt / dnf / apk)

Debian/Ubuntu(apt)、Fedora/RHEL(dnf)、Alpine(apk)向けに署名付きリポジトリが提供され、それぞれ stablelatest チャネルがあります。これらはClaude Code経由では自動アップデートされず、システムのアップグレード手順を使います。正確な署名鍵のURLやfingerprintはディストリビューションごとに異なるため、必ず公式の Advanced setup で確認してください。aptの骨子は次の流れです(鍵取得・リポジトリ登録の具体コマンドは公式ページに従う)。

# ① 署名鍵を取得(鍵のURLは公式 setup ページで確認)
# ② チャネル(stable / latest)付きでリポジトリを登録
# ③ インストール
sudo apt update && sudo apt install claude-code

# アップグレードはシステムのパッケージ更新で行う
sudo apt update && sudo apt upgrade claude-code

Alpine / musl環境の追加手順

Alpine(musl)では、ネイティブインストーラーに追加で libgcc libstdc++ ripgrep が必要です。次のように導入し、設定で USE_BUILTIN_RIPGREP=0 を指定します。

apk add libgcc libstdc++ ripgrep

Windowsの3つの選択肢

Windowsでは、ネイティブWindowsで動かすか、WSL(Windows Subsystem for Linux、Windowsの中でLinux環境を動かす公式の仕組み)の中で動かすかを選べます。公式には次の3つが整理されています。

オプション 要件 サンドボックス 使いどころ
ネイティブWindows 追加要件なし(Git for Windowsは任意) 非対応 Windowsネイティブのプロジェクト・ツール
WSL 2 WSL 2 が有効であること 対応 Linuxツールチェーン、またはサンドボックスでのコマンド実行
WSL 1 WSL 1 が有効であること 非対応 WSL 2 が使えない場合のみ

ここでのサンドボックスとは、Claude Codeの動作(ファイル操作やコマンド実行)を安全な範囲に閉じ込め、システム全体に影響が及ばないようにする隔離の仕組みです。入門段階では「安全に試したい場合はWSL 2が有利」と覚えておけば十分です。

ネイティブWindowsではGit for Windowsの導入が推奨されます。あるとClaude CodeがBashツールを使え、ない場合はPowerShellツールが代わりに使われます。WSL構成では不要です。WSLを使う場合は、WSLのターミナル内でLinux用のインストーラーを実行してください(PowerShellやCMDからではありません)。起動もWSL内で claude を実行します。

ターミナルを使いたくない方には、macOSとWindows向けのGUIデスクトップアプリも用意されています(入手方法や他の利用先は後述の「IDE・エディタ連携」で紹介します)。

出典: Advanced setup(2026-06-27 確認)

4. 認証・ログイン

一般利用では「claude を実行するとブラウザが開くので、自分のアカウントでログインする」だけで十分です(第1層⑥で実行済み)。以下は認証情報の保存場所や優先順位を制御したい開発者・チーム向けの詳細です。

ログインに使えるアカウントは次のとおりです。

  • Claude Pro / Max のサブスクリプション(Claude.aiアカウントでログイン)
  • Claude for Teams / Enterprise
  • Claude Console(事前チャージしたクレジットでのAPIアクセス)
  • クラウドプロバイダー(Amazon Bedrock / Google Vertex AI / Microsoft Foundry)— 環境変数を設定し、ブラウザログインは不要

claude の初回起動時にブラウザが開きます(開かない場合は c でログインURLをコピー)。WSL2 / SSH / コンテナ環境では、リダイレクトではなくログインコードが表示されることがあり、その場合はコード入力プロンプトに貼り付けます。アカウント切り替えや再認証はセッション内で /login、ログアウトは /logout。初回にConsoleでログインすると、コスト集計を一元化するための「Claude Code」ワークスペースがConsole内に自動作成されます。

認証情報の保存場所(OS別):

  • macOS: 暗号化されたKeychain
  • Linux: ~/.claude/.credentials.json(パーミッション0600)
  • Windows: %USERPROFILE%\.claude\.credentials.json(ユーザープロファイルのアクセス制御を継承し、既定では自分のユーザーアカウントだけに制限)

認証の優先順位とよくある落とし穴

APIに直接アクセスする場合は、環境変数 ANTHROPIC_API_KEY を使います(X-Api-Key として送信)。対話モードでは初回に一度だけ承認/拒否を聞かれ、非対話モード(-p)では存在すれば常に使われます。

認証の優先順位は次のとおりです(高い順)。一般利用では一番下の /login(OAuth)で十分で、上位はクラウドや環境変数を使う場合の話です。

  1. クラウドプロバイダーの認証情報(Bedrock / Vertex / Foundry)
  2. ANTHROPIC_AUTH_TOKEN
  3. ANTHROPIC_API_KEY
  4. apiKeyHelper
  5. CLAUDE_CODE_OAUTH_TOKEN
  6. /login によるサブスクリプションのOAuth

よくある落とし穴: サブスクリプションを持っているのに ANTHROPIC_API_KEY も設定されていると、一度承認したAPIキーが優先され、想定外の失敗を招くことがあります。サブスクリプションに戻すには unset ANTHROPIC_API_KEY を実行し、/status で状態を確認してください。

CI向けには claude setup-token で1年間有効なOAuthトークンを発行し、CLAUDE_CODE_OAUTH_TOKEN に設定できます(Pro/Max/Team/Enterpriseが必要)。

出典: Authentication / Quickstart(2026-06-27 確認)

5. 初回起動

起動の最短手順は次の3ステップです。

# ステップ1: インストール(第1層③のコマンドで実施済み)
# ステップ2: ログイン(claude を実行し、ブラウザの案内に従う)
# ステップ3: 最初のセッションを始める
mkdir -p ~/claude-code-sandbox && cd ~/claude-code-sandbox   # 練習用フォルダ(本物のプロジェクトでも可)
claude

起動すると、プロンプトの上にバージョン・現在のモデル・作業ディレクトリが表示されます。/help でコマンド一覧、/resume で前回会話の再開ができます。

フォルダの信頼(trust)確認

新しいプロジェクトで初めてClaude Codeを実行すると、そのフォルダを信頼するかを確認する仕組みが働きます。これはログイン時のブラウザ認証とは別の、新しいプロジェクトディレクトリ固有の確認です。挙動は次のとおりです(確認ダイアログの正確な文言は公式に逐語引用がないため、画面の案内に従ってください)。

  • 非対話モード(-p フラグ)で実行する場合、信頼の確認は無効化されます。
  • ホームディレクトリで直接起動すると、信頼の承認はそのセッション限りでディスクに保存されず、起動のたびに確認が再表示されます(永続化する設定はありません)。プロジェクトのサブディレクトリから起動すれば、承認がディレクトリ単位で保存されます。

権限(パーミッション)の仕組み

default モードでは、Claude Codeはファイルを変更する前に許可を求めます。 変更を個別に承認するか、セッション中だけ「すべて承認(Accept all)」を有効にでき、Shift+Tab で権限モードを順に切り替えられます。acceptEditsautobypassPermissions など他のモードに切り替えると自動承認の範囲が広がるため、入門段階では default のままが安全です。default では厳格な読み取り専用の権限が使われ、ls cat git status のような読み取り専用の組み込みコマンドは確認なしで実行されますが、システムを変更しうるBashコマンドには明示的な許可が必要です。なお、Claude Codeが書き込めるのは起動したフォルダとそのサブフォルダだけで、親ディレクトリのファイルは明示的な許可なしには変更できません(読み取りは作業ディレクトリ外でも可能)。

権限モードは設定の defaultMode で指定でき、次の種類があります。

モード 概要
default 各ツールの初回使用時に確認
acceptEdits 作業ディレクトリ内のファイル編集や一般的なファイル操作を自動承認
plan 読み取り専用の探索。編集は行わない
auto バックグラウンドの安全チェック付きで自動承認(リサーチプレビュー)
dontAsk 事前承認がない限り自動拒否
bypassPermissions 確認プロンプトをスキップ。ただし明示的な ask ルールによるプロンプトは依然として出る。また rm -rf /rm -rf ~ のようなルート/ホームディレクトリの削除も、サーキットブレーカー(安全弁)として確認が出る(隔離されたコンテナ/VM専用)

⚠️ bypassPermissions は「すべての確認をスキップする」モードではありません。明示的な ask ルールや、rm -rf /rm -rf ~ のような危険なコマンドには引き続き確認が出ます。とはいえ多くの確認を飛ばすため、隔離されたコンテナやVMでのみ使ってください。

覚えておきたい基本コマンド

claude                 # 対話モードで起動
claude "タスク内容"      # 一回限りのタスクを依頼
claude -p "質問内容"     # 一度だけ実行して終了
claude -c              # 直近の会話を継続
claude -r              # 過去の会話を選んで再開

セッション内では /clear(会話のリセット)、/help(ヘルプ)、/exit(終了。Ctrl+Dでも可)が使えます。/ を入力すると全コマンドとスキルが一覧表示され、Tabで補完、 で履歴を呼び出せます。

出典: Quickstart / Security / Permissions(2026-06-27 確認)

6. 基本設定

最初は何も触らなくても動きます。「設定はこういう場所にある」「モデルは default(または sonnet)でよい」とだけ把握して、必要になったら戻ってきてください。以下は開発者・チーム向けの詳細です。

設定ファイルの場所と優先順位

種類 場所 用途
ユーザー ~/.claude/settings.json 自分の全プロジェクト共通
プロジェクト .claude/settings.json チーム共有(コミットする)
ローカル .claude/settings.local.json 個人用(gitignore対象)
管理(Managed) macOS: /Library/Application Support/ClaudeCode/managed-settings.json/Linux・WSL: /etc/claude-code/managed-settings.json/Windows: C:\Program Files\ClaudeCode\managed-settings.json 組織管理用

優先順位は高い順に次のとおりです。ファイルだけでなくコマンドライン引数も含めて整理するのがポイントです。

順位
1(最優先) 管理(Managed) 組織が配布する managed-settings.json
2 コマンドライン引数 起動時の claude --model opus など
3 ローカル .claude/settings.local.json
4 プロジェクト .claude/settings.json
5(最も弱い) ユーザー ~/.claude/settings.json

--model のようなコマンドライン引数は settings.json の各ファイルより優先されますが、組織の管理(Managed)設定には勝てません。CIやチーム運用では、この「コマンドライン引数の層」を見落とすと挙動の食い違いが起きやすいので注意してください。

設定の反映タイミング

対話的な設定UIは /config で開けます。設定ファイルは変更すると基本的に自動で再読み込みされますが、一部の項目は反映タイミングが異なります。

  • model: セッション中に切り替えるときは /model コマンドを使います。設定ファイルの model 値を書き換えた場合は次回起動時に有効になります(/clear では切り替わりません)。
  • outputStyle: システムプロンプトの一部として組み立て直されるため、反映には /clear または再起動が必要です。

モデル選択

モデルは最初は default(または sonnet)でほとんどの場合は問題ありません

# 起動時に指定
claude --model sonnet      # default / opus / haiku / opusplan / fable なども可

# セッション内で指定(/model だけ打つとピッカーが開く)
# /model <エイリアスまたはモデル名>

このほか、環境変数 ANTHROPIC_MODEL や設定の model フィールドでも指定できます。v2.1.153以降、/model での選択は新規セッションのデフォルトとして保存されます。

エイリアス一覧・解決バージョン・バージョン下限(2026-06-27時点の参考)

用意されているエイリアスは default(アカウントに推奨されるモデル)、bestfablesonnetopushaikusonnet[1m]opus[1m]opusplan(plan時はopus、実行時はsonnet)です。

  • default: アカウントに対して推奨されるモデルに解決されます。実際の解決先はアカウント種別・利用経路で異なります(下の表)。
  • best: その時点で最も高性能なモデルに解決され、新モデル登場で解決先が変わります。
  • fable: Fable系のモデルを指します(例: claude-fable-5)。
  • sonnet[1m] / opus[1m]: [1m]コンテキストウィンドウが100万(1M)トークンのモデル。長い文脈を一度に扱いたい場合に使います。
  • opusplan: plan(計画)時はopus、実行時はsonnet。

新しいエイリアスには利用に必要なClaude Codeの最低バージョンがあります。たとえば opus(Opus 4.8)は v2.1.154 以上、fable(Fable 5)は v2.1.170 以上が必要です。古いバージョンで新しいエイリアスを指定すると解決に失敗することがあるため、claude doctor や公式のChangelogで確認してください。

利用経路(2026-06-27時点) opus の解決先 sonnet の解決先
Anthropic API Opus 4.8 Sonnet 4.6
Claude Platform on AWS Opus 4.7 Sonnet 4.6
Amazon Bedrock / Google Vertex AI / Microsoft Foundry Opus 4.6 Sonnet 4.5

エイリアスの解決先は新モデルの登場に伴って更新されます。特定バージョンを恒久的なものと考えず、必要なときに公式で確認してください。クラウド経由(Bedrock/Vertex/Foundry)はAnthropic APIとは別バージョンになる点に注意してください。

最初に見ておきたい設定項目

  • model: デフォルトのモデル
  • permissions: ツールやコマンドの許可/拒否
  • env: 環境変数
  • autoMemoryEnabled: 自動メモリ(デフォルトは有効)
  • editorMode: normal または vim

出典: Settings / Model configuration(2026-06-27 確認)

7. アップデート

ネイティブインストールなら、アップデートは自動です。何も設定しなくても最新に保たれるため、入門者は読み飛ばして構いません。以下は手動更新やバージョン固定をしたい開発者・チーム向けです。

  • ネイティブインストールは自動アップデートします。起動時と実行中に定期的に更新を確認し、更新は次回起動時に反映されます。直近の更新試行は claude doctor で確認できます。
  • Homebrew / WinGet / apt・dnf・apk はデフォルトでは自動アップデートしません。手動では brew upgrade claude-code(または @latest)、winget upgrade Anthropic.ClaudeCode、システムのパッケージアップグレードを使います。CLAUDE_CODE_PACKAGE_MANAGER_AUTO_UPDATE=1 を設定すると、Claude Codeに代わりにHomebrew/WinGetのアップグレードを実行させられます。
  • リリースチャネルは設定の autoUpdatesChannel で選びます。"latest"(デフォルト)または "stable"(おおむね1週間前のもので、大きなリグレッションのあるリリースをスキップ)です。/config の Auto-update channel か settings.json で設定します。
  • 手動で今すぐ更新claude update下限バージョンを固定minimumVersion 設定。自動アップデートだけ止めるには envDISABLE_AUTOUPDATER=1すべての更新をブロックするには DISABLE_UPDATES を使います。
  • バージョン確認claude --versionより詳しい診断claude doctor です。

2026-06-27時点での最新バージョンは 2.1.195(2026-06-26リリース、Changelog, 2026-06-27 確認)です。Claude Codeはほぼ毎日新バージョンが出るため、この番号はすぐ古くなります。実際の最新版は claude --version と公式のChangelogで確認してください。

出典: Advanced setup(2026-06-27 確認)

8. アンインストール・トラブルシュート

アンインストール(段階的に)

消す対象によって3段階に分けると安全です。①本体だけ消すのか、②設定・履歴まで消すのか、③IDE拡張やデスクトップアプリの影響まで考えるのか、を意識してください。

⚠️ 以下はファイルを削除する操作です。実行すると元に戻せません。パスをよく確認してから実行してください。

① 本体(ネイティブインストールしたバイナリ)だけ消す

# macOS / Linux / WSL
rm -f ~/.local/bin/claude
rm -rf ~/.local/share/claude
# Windows PowerShell
Remove-Item "$env:USERPROFILE\.local\bin\claude.exe" -Force
Remove-Item "$env:USERPROFILE\.local\share\claude" -Recurse -Force

インストール方法ごとのアンインストール:

brew uninstall --cask claude-code              # Homebrew(@latest の場合は付ける)
winget uninstall Anthropic.ClaudeCode          # WinGet
npm uninstall -g @anthropic-ai/claude-code     # npm

~/.local/bin/claude~/.local/share/claudeバイナリの実体、次の ~/.claude~/.claude.json設定・許可ツール・MCP設定・セッション履歴などのユーザー状態です(前者=プログラム本体、後者=設定と履歴)。

② ユーザー状態(設定・許可ツール・MCP設定・セッション履歴)も消す

rm -rf ~/.claude
rm ~/.claude.json

~/.claude.json には、OAuthセッションや一部のMCP設定、プロジェクト単位の状態・キャッシュなどが含まれます。プロジェクトごとの .claude/(チーム共有設定)や .mcp.json の扱いはW4以降・W13で扱います。

③(補足)IDE拡張・デスクトップアプリの再生成
VS Code拡張やデスクトップアプリは、起動時に ~/.claude/ 配下を再生成することがあります。完全に状態を消したい場合は、それらの利用状況も確認してください。

よくあるインストール・ログインのトラブル

  • command not found: claude: インストール先がPATHに入っていません。バイナリは ~/.local/bin/claude(macOS/Linux)または %USERPROFILE%\.local\bin\claude.exe(Windows)にあります。そのディレクトリをPATHに追加し、ターミナルを再起動してください。
  • Windowsでコマンドを間違える: 'irm' is not recognized はCMD、&& is not valid はPowerShell、'bash' not recognized はmacOS/Linux用コマンドをWindowsで使った合図です。自分のシェルに合うコマンドを使ってください(&& は Windows PowerShell 5.1 では使えませんが、PowerShell 7以降では使えます)。
  • インストールスクリプトがHTMLや403を返す: 地域ブロック(「App unavailable in region」)、プロキシ/ファイアウォール、または一時的な問題が考えられます。別のインストーラー(Homebrew/WinGet)を使うか、時間をおいて再試行してください。
  • 低メモリのLinuxで Killed: OOM killer(メモリ不足時にOSがプロセスを強制終了する仕組み)によるものです。4GB以上のメモリが必要なので、スワップを追加してください。
  • npmインストール後にネイティブバイナリが見つからない: オプション依存が無効化されています(--omit=optional / --no-optional / --ignore-optional を外す)。または非対応プラットフォームの可能性があります。
  • npmインストールで権限エラー: sudo npm install -g は決して使わないでください。ネイティブインストーラーの利用が推奨です。
  • インストールが競合している: 1つだけ残してください。~/.local/bin/claude のネイティブインストールが推奨で、npmのグローバルインストールや旧来の ~/.claude/local は削除します。
  • ログインに失敗する: /logout してから再起動し、もう一度ログインします。WSL2/SSHではログインコードを貼り付けます。claude setup-tokenclaude auth login も代替手段になります。
  • サブスクリプションが有効なのに「This organization has been disabled」: 古い ANTHROPIC_API_KEY がサブスクリプションを上書きしています。unset ANTHROPIC_API_KEY を実行してください。
  • WSL1で Exec format error: WSL2へ変換してください(wsl --set-version <Distro> 2)。

困ったときは、まず診断コマンド claude doctor を実行すると、インストール・設定の自動レポートが得られます。

出典: Troubleshoot installation and login / Advanced setup(2026-06-27 確認)

9. IDE・エディタ連携(概要)

Claude Codeはターミナルだけでなく、複数の場所(サーフェス)で使えます。

  • Web(claude.ai/code)
  • デスクトップアプリ(macOS / Windows)
  • VS Code拡張(Cursorでも利用可)
  • JetBrainsプラグイン(IntelliJ / PyCharm / WebStorm など)
  • Slack(チーム利用・ChatOps向け。詳しくは別の回)
  • CI/CD向けの GitHub ActionsGitLab

VS Codeでは、Marketplaceで「Claude Code」を検索するか vscode:extension/anthropic.claude-code からインストールでき、インライン差分表示・@メンション・プランのレビュー・履歴などが使えます。JetBrainsでは、JetBrains MarketplaceからClaude Codeプラグインを入れます(別途Claude Code CLIのインストールが必要)。すべてのサーフェスは同じエンジンを共有するため、CLAUDE.mdファイル・設定・MCPサーバーはどのサーフェスでも共通して機能します。IDE・リモート・モバイル連携の詳細は別の回で扱います。

出典: Overview / Quickstart(2026-06-27 確認)


コード例: インストールから初回起動・確認まで(macOS / Linux / WSL)

上から1行ずつ、出力を確認しながら実行すれば、インストール → 確認 → 初回起動まで完了します。Windowsの方は最後の注記を参照してください。

# 1. ネイティブインストーラーでインストール(推奨・Node.js不要)
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash

# 2. インストールを確認
claude --version        # 例: 2.1.195 (Claude Code) のようにバージョンが出ればOK(番号は変わります)
claude doctor           # インストール・PATH・設定の診断レポートが出ればOK

# 3. 練習用フォルダを作って移動(本物のプロジェクトでも可)
mkdir -p ~/claude-code-sandbox && cd ~/claude-code-sandbox

# 4. 起動(初回はブラウザでログイン → フォルダの信頼確認)
claude

# 5. セッション内で使う主なコマンド
#   /help    … コマンド一覧
#   /model   … モデルの選択/確認
#   /status  … 認証状態の確認
#   /config  … 設定UI
#   /login   … ログイン/アカウント切り替え
#   /logout  … ログアウト
#   /clear   … 会話のリセット
#   /exit    … 終了(Ctrl+D でも可)

Windowsの方へ: curl ... | bash ではなくPowerShellの irm https://claude.ai/install.ps1 | iex(またはCMD用コマンド)を使ってください。フォルダ作成も、PowerShellでは New-Item -ItemType Directory -Force "$env:USERPROFILE\claude-code-sandbox"; Set-Location "$env:USERPROFILE\claude-code-sandbox" を使います。


まとめ

  • 推奨はネイティブインストーラー、Node.jsは不要です。古い「npm前提・Node必須」の手順は更新してください(npmを使う場合のみNode 18以上が必要で、Nodeが要るのは同じバイナリを取得するインストール時だけです)。
  • 有料プラン(Pro/Max/Team/Enterprise)かConsoleアカウントが必要で、無料プランでは使えません。料金は基準日時点の目安として、申し込み前に公式で再確認してください。
  • 初回起動は claude 実行 → ブラウザでログイン → プロジェクトフォルダの信頼確認 → セッション開始 という流れです。書き込みは起動フォルダ配下に限定され、default モードではファイル変更前に許可を求められます(他モードでは自動承認の範囲が広がります)。
  • 開発者は、設定と認証の優先順位(コマンドライン引数の層を含む)、リリースチャネル(autoUpdatesChannel)、minimumVersion 固定、モデル選択(/model--model)とエイリアスのバージョン下限 を押さえると、チーム・CI・再現可能な環境づくりがしやすくなります。

次に何をするか

  • 入門者の方: 第1層の「10分・最短ルート」を実際に通し、/help を見てから「このプロジェクトは何をするもの?」と聞いてみましょう。最初の編集提案を承認するところまで体験すると感覚がつかめます。
  • 開発者の方: settings.json の優先順位(コマンドライン引数を含む)を意識して、チーム共有の .claude/settings.json と個人用の .claude/settings.local.json を使い分け、autoUpdatesChannel やモデルのデフォルトを整えておきましょう。次回W2のプロンプト設計につながります。
  • 企業・チーム導入: プロキシ・managed settings・ログ/データの取り扱いなど、本番導入の詳細はW13でまとめて扱います(公開後にリンクします)。

参考リンク

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