2024 年 12 月 4 日(日本時間)より、Heroku にて .NET のオフィシャル サポートがパブリックベータになります。これにより、C#、F#、Visual Basic を用いて Heroku 上でアプリケーションを構築・デプロイできるようになるだけでなく、ASP.NET Core や Blazor といった Microsoft 系のフレームワークを利用することも可能になります。
.NET は長い間、Heroku への対応が最も要望されてきたフレームワークの一つです。.NET は、高性能な API から複雑なフルスタックのウェブアプリケーション、さらにはスケーラブルなマイクロサービスまで、幅広い開発を可能にする多用途性をもつ強力なフレームワークとして知られています。このたび、.NET の能力と Heroku の柔軟性に富んだ、効率的なプラットフォームが組み合わさることで、最高の開発者体験を提供することができるようになりました。
なぜ今 .NET に対応したのか?
これまでの過去 10 年間で、Windows 専用のフレームワークであった .NET は、クロスプラットフォームのオープンソース エコシステムへと進化しました。他の技術から学んだ教訓やベストプラクティスに触発され、.NET はシンプルさ、メンテナンス性、パフォーマンスをそなえています。こうした優れた特性は、複雑さを排除しつつ優れたアプリケーションを構築するという Heroku の使命と一致します。
これまで、開発者の皆さまはコミュニティで構築されたビルドパックを使って Heroku 上で .NET アプリケーションを実行してこられていました。初期のビルドパックから人気の .NET Core ビルドパックに至るまで、これらのソリューションは .NET アプリケーションに対して市場から求められていることを示すだけでなく、その可能性を実証してきました。この度オフィシャルに .NET をサポートすることにより、この基盤の上に統一性と信頼性のある体験を提供します。開発者の皆様は、一貫したアップデート、厳格なテスト、品質保証を期待でき、さらに自信を持ってアプリケーションを構築・拡張していくことが可能になります。
始め方
公式のビルドパックを使用することで、.NET アプリケーションのデプロイが驚くほど簡単になります。標準機能をそのまま利用でき、必要に応じて柔軟にカスタマイズ可能です。デプロイは以下の手順で簡単に行えます:
heroku create --buildpack heroku/dotnet
git push heroku main
注意: ベータ期間中は、--buildpack heroku/dotnet
を指定する必要があります。
あなたが経験豊富な .NET 開発者でも、このフレームワークに初めて触れるという方でも、すぐに始められます。Getting Started チュートリアルでは、Heroku PostgresDB (マネージドデータベース) を使用して Blazor アプリをデプロイする手順、マイグレーションの実行などを順を追って説明しています。.NET サポートリファレンスには、さらに詳細なドキュメントがあります。
.NET を使ったアプリケーション開発に最適なタイミングは今です。.NET アプリケーションをデプロイする場所として Heroku はより最適な選択肢の一つとしておすすめです。
なお、私たちはロードマップを GitHub 上に公開しています。そちらからあなたのフィードバックをぜひ共有してください。私たちは皆さんと Heroku x .NET の可能性をより良いものにしていければ、これほど嬉しいことはありません。
あなたなら、Heroku x .NET でどのようなアプリケーションを構築されますか?私たち一同、とても楽しみにしております。今後も皆様のサポートを準備してまいりたいと思います。ぜひ使ってみてくださいね。
Posted by Rune Soerensen and Andre Sayre
本記事はこちらの翻訳になります。