NoCodeとは
日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、最近NoCodeという開発ツールが飛躍的に進化を遂げています。
NoCodeとはプログラムを書かずにアプリ開発ができる技術のことで、海外では日本と比べて認知度が高くビジネスでも利用されています。
実際に使われている例を挙げると、インドのユニコーン企業であるSwiggyが利用していたり、WeWorkRemotelyがNoCode製のリモートワークマッチングプラットフォームを買収するなどしています。
そしてつい先日、日本でもSPOTTOというオンライン就活プラットフォームが株式会社For A-careerに買収され、日本初のノーコードアプリの買収案件として話題を集めました。
NoCodeの何がいいのか
NoCodeを使うことで、アプリ開発は劇的に速くなります。
システムの開発はロジックを組むことと実装することに分けられ、多くの時間を実装に割り当てることになります。
NoCodeではコードを書かなくていいため、ロジックを考えるだけでシステムを開発することができ実装にかかるコストが抑えられます。
また、プログラミング言語の知識や使用するNoCodeツールによってはDBの知識も必要としないので、非エンジニアでもシステムを開発することができます。
GoogleによるAppSheetの買収
今年の1月に、GoogleがNoCodeアプリの開発を手がけているAppSheetの買収を発表しました。
Googleは自社でApp MakerというNoCodeサービスを開発していましたが、それを捨ててAppSheetを買収したことで大きな話題となりました。
App Makerは来年1月に終了する予定で、AppSheetにかける意気込みが伺えます。
AWSのノーコードツール
つい先日、AWSからもノーコード環境がリリースされました。
AWSのノーコードツール「Amazon Honeycode」はなぜ生まれたのか?
リリースされたばかりということもあり、UIや機能としてはまだまだ課題がありますが、今後に期待です。
NoCodeツール調べ
AppSheet
先ほど紹介したGoogleが買収したNoCodeツールです。
面白い機能がたくさんあり、バーコード読み取りやOCRスキャン、メール配信機能を兼ね備えています。
さらにGoogleが母体なだけあって、機械学習機能もあります。
日本向けのサイトがあり、ドキュメントも揃っているので比較的始めやすいNoCodeです。
AppSheet Japan Community
多くあるNoCodeツールの中で割と知られている印象です。
Power Apps
Microsoftが提供しており、こちらも公式のドキュメントが充実しています。
Power Apps のドキュメント
中でもAI BuilderというAIモデルが豊富で、物体検出やOCRのほか、データを学習してそれをアプリに組み込むことも可能です。
ビジネスカードリーダー機能がついているのはおもしろいですね。
AIモデルの種類
アプリ開発が容易なだけでなく、AIをアプリに組み込むことも容易になのはPower Appsの大きな特徴です。
Adalo
Adalo
インドのユニコーン企業であるSwiggyやSPOTTOで使われているツールです。
開発画面が今風で、優れたUI/UXのアプリを開発できるのが特徴です。画面がカラフルで、直感的に操作できるため開発が楽しくなりそうなツールです。
昨年末に大きなアップデートが行われ表現の幅が格段に上がりました。機能はAppSheetやPower Appsに比べ少ないですが、一般的なアプリケーションを作るには十分です。
ノーコード開発ツールAdaloはここまで進化している
bubble
bubble
知名度としてはかなり有名で古株なNoCodeです。
古株なだけあって日本語の情報も多く、YouTubeにも解説動画が多く上がっています。
学習コストが高いそうですが、ビジネスでの採用事例も複数あります。
Glide
glide
スプレッドシートでデータ管理ができるのと、PWA対応のアプリ開発ができるNoCodeです。
お気に入り機能やユーザー登録機能、ショッピング機能までも作ることができ、さらにstripeとの連携もできるのでECサイトの開発も可能です。
以前QiitaにGlideの紹介記事を書きました。ぜひご一読ください。
コードを一切書かずにアプリ開発ができてしまうglideの威力を紹介する
参考
NoCodeツールおすすめ36選!アプリ開発から自動化ツールまで!
AppSheetを買収したグーグルの「ノーコードへの本気度」を解説します
WEB説明会のプラットフォームサービス「SPOTTO(スポット)」がリリース。
ノーコードでウェブアプリが作れる!Bubble(バブル)の使い方