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勉強会メモ[2019/06/04]

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はじめに

このイベントに参加してきたので今回はその内容についてまとめます。しかし残念なことに当日にスマホを家に忘れるという失態を犯してしまったので写真はありません。

題目は「Control(制御) x IoT縛りの勉強会! CIoTLT Vol.4」です。今回の「制御」というテーマは「設備系制御」の意味での制御で、設備側の人・IT側の人お互いが交流できる場を目指すという意図でつくられたとのこと。

設備制御とは

建物屋内にある照明や大型機器のこと。それに適したプロトコルが存在する。

  • BACnet
    • バックネットと呼ぶ
    • ビルの制御用のプロトコル(空調・照明・電力・防犯・防災・エレベーター)
    • 3種類存在する(これが問題点)
    • 大規模でないとコストが合わない(小さなお店では割に合わない)
  • Modbus
    • PLC用のネットワーク
    • FA業界では汎用的に採用されているもの
    • 通信はシリアルやEthernetを用いる
    • 手順は規格化されているが、ペイロードがデバイスごとに異なったりする
  • LonWorks
    • 六本木ヒルズなどで使われている
    • 制御が分散型になっている
  • DALI
    • 照明専用のプロトコル
  • KNX
    • 映画館のスクリーンの照明に使われている
    • 多目的な制御が可能

しかしこういった「通信機器を用いた状態監視」の価値観の違いとして、「常に状態を監視している」「リクエスト時にレスポンスを返す」という相反した常識があるので、同じ設備制御でも違いがあることには注意が必要。

イベントのようす

今回は「汐留住友ビル」の14階のソフトバンクさんの会議室で開催されました。IoTLTは大阪にいたときによく参加していましたが、今回はまた違った雰囲気のイベントでした。以下より今回の展示とLTについてまとめていこうと思います。

Hayabusa II decided TD for Ryugu (はやぶさⅡリュウグウにTD(タッチダウン)を決めた) by P Naoko Asaiさん

はやぶさⅡについての話でした。「地球愛(I)をのせて大(o)海原からリュウグウへタ(T)ッチダウンを決め、地球へ持ち帰るミッション」となぞらえて「IoT」とのこと(嫌いじゃないそういうの)。小惑星リュウグウへのタッチダウンにはボールの形のターゲットマーカーを使った光作戦によって暗い場所に的を当てたのが成功の秘訣。まさにタッチダウン。

また「はやぶさⅡ」は前機の反省を踏まえて光学電波複合航法を取り入れた航法が成功の鍵だそうです。いきなり設備関係なく宇宙の話になったかなーっと思いましたが、まあ「制御」の話ではあったし良いよね。

ECHONET Lite, DALI, KNXをハック by lumin (日本ハッカー協会 杉浦さん)

DALIとKNXの話でした(ECHONET Liteのタイトルがあったのは運営のミスっぽい)。

DALIのデモでは壮大なLチカを見せてもらいました。IPアドレスを指定してコマンドを直接送信して明るさの遠隔制御が可能っぽいです。KNXのデモではRGB3色LED制御を3つ並行で制御する様子を見せてくれました(失敗でしたが)。各プロトコルはTerminalを用いての制御でした。

ミニ四駆のモータ制御で○○した話 by 稲玉 繁樹さん

四日市の人の発表でした。おそらく別のIoTLTでお見かけしたことあります。Mii systemを作られている方です。

内容はミニ四駆チキンレースに挑戦された話でした。結果は優勝とのこと(距離15mm)。個人的に興味深かったのは使った距離センサが普通の市販の超音波センサだったことです。←のセンサだと3cm以下の計測は無理だと思うのですが、これを制御の技術か何かでなんとかしたのでしょう(ここらへんの話ガチすぎてLTでは理解が追い付かなかった)。

ML2Scratch で誰でも簡単機械学習プログラミング by 石原淳也さん

Scratchで機械学習をする話でした。私自身もCoderDojoでメンターやっている関係で、Scratchは結構身近なので興味深い話でした。

デモでは、Tensorflow.jsと組み合わせた画像認識のデモを見せてくださいました。GitHubレポジトリ←が公開されています。

「私がKNXに興味を持った理由」 by Ahmed Zaki & 平野知伽さん

登壇者は元々通訳の仕事をされている方でしたが、新しい仕事を得るためにKNX技術を取り入れた会社をつくろうとしているとのこと。KNXを選んだ理由は

  • ペイロードの違いがない
  • 分散型システムなので、各デバイスが独立している
  • (やろうとすれば)家の家電を全部コントロールすることができる
  • デバイス同士の連携が簡単
  • 省エネに強い(電力系のロジックを組むことができる)

の理由からだそうです。

MIDI2.0 by 野良ハックチーム(ざっきーさん)

MIDIが38年ぶりのバージョンをしたということで、MIDI2.0の紹介の話をされました。特徴として

  1. 互換性の確保のためにMIDI-CIがある
  2. 分解能・通信速度の向上

があるそうです。しかし38年あけてのアップデートはすごい。

デモではMQTTと連携したシステムを見せてくださいました。デモで用いたMIDI APIのソフトはこれです。インターネットを経由するとMIDIだとかなり遅延があることがわかりました。

NVIDIA Jetson nanoと設備制御 by 中畑隆拓さん

NVIDIAの開発した小型のGPUの開発者キットを使ったお話でした。ラズパイ感覚でGPUが使えるそうです。

エッジデバイスのみで高速にグラフィックが使えるのはすごいなと思いました。

さいごに

とても濃いお話が聞けて面白かったです。私もLINE Thingsの方でそのうち登壇をしてみようかと思いました。とりあえず、パトランプの話をもう少しグレードアップさせたものをネタにでもしようかなと考えています。

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