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MIDI2.0がくるよ!

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著作権法改正、およびMP3の台頭によってWeb上ではすっかり駆逐されてしまったMIDIですが、DTM・DAWの現場ではずっと現役です。
なにしろ楽器を演奏するだけで、その音程や音量などの演奏データが記録されるのです。
初音ミクで言うなら歌うだけでピアノロールが自動作成されるようなものですよ。
こんなの現場で使われないわけがない。

まあDTMの現場知らないし初音ミクは持ってないし楽器も弾けないから本当かどうか知らないのですが。

そんなMIDIですが、先日なぜか、38年のメジャーバージョンアップとなるMIDI 2.0が発表されました。
以下はMIDI規格の標準化国際団体、MIDI Manufacturers Associationが発表したThe MIDI Manufacturers Association (MMA) and the Association of Music Electronics Industry (AMEI) announce MIDI 2.0 Prototypingの日本語訳です。タイトル長い。

The MIDI Manufacturers Association (MMA) and the Association of Music Electronics Industry (AMEI) announce MIDI 2.0 Prototyping

即日発表

MIDI Manufacturers Association (MMA) と Association of Music Electronics Industry (AMEI) はMIDI 2.0のプロトタイプを発表しました。

カリフォルニア州ロサンゼルス、2019年1月18日、MIDI Manufacturers Association (MMA) と Association of Music Electronics Industry (AMEI) は、次世代MIDIプロトコルであるMIDI2.0のコア機能と名称を決定しました。
メンバー企業とは現在、ドラフト仕様に基づいて機能を完備したプロトタイプを開発するために共同作業を行っています。
MIDI2.0プロトタイプ同士の互換性をテストするため、メンバー企業オンリーの公式接続試験はWinter NAMM 2019に予定されています。
参加企業はAbletonCycling '74、Art+Logic、Bome SoftwareGoogleimitoneNative InstrumentsRolandROLISteinbergTouchKeysYamahaなどです。

MIDI1.0と同様に、プロトタイプ開発プロセスを合理的に行うため、AMEIとMMAは密接に連携し、コードを共有しています。
MIDI2.0の開発計画に基づき、2019年もプロトタイプ開発は継続される予定です。
メンバー企業のために、MIDI2.0規格準拠を表すロゴなどの作成も行います。

プロトタイプ段階では、予定されているMIDI2.0機能はMMAとAMEIのメンバー企業だけが使用することができます。
何故ならば、プロトタイプのプロセスでは仕様変更が行われる可能性があるからです。
最終仕様の確定後は、MIDI仕様としてwww.midi.orgから無料ダウンロードできるようになります。

MIDI2.0は、自動設定、新しいDAW/Web統合、分解能の拡張、表現力の向上、タイミングコントロールなど、下位互換性を最優先しつつ大きなアップデートを行います。
このメジャーアップデートは、新世代の高度に連携されたMIDIデバイスへの道を切り開き、そして同時に既存の数百万のMIDI 1.0デバイスとの相互運用性を維持します。
MIDI 2.0の中心的な目標のひとつは、可能な限りMIDI 1.0の機能を強化していくことです。

MIDI製品を開発する全ての企業は、将来の仕様策定に参加するため、そしてMIDIテクノロジーの発展に追いつくために、MMAに参加することをお勧めします。

MIDI Manufacturers Association (MMA) について

MMAは、新しいMIDI仕様を開発し、MIDIテクノロジーを推進するために協力し合う、MIDIハードウェアおよびソフトウェア会社の国際的グループです。
MMA法人会員の詳細についてはAbout the MMAを参照してください。

MMAはまた、18000人以上の人々がMIDIテクノロジーを使って仕事をし、演奏し、創造を行っているグローバルコミュニティであるThe MIDI Associationをサポートしています。
最新のMIDIニュースやストーリーにアクセスし、現在のMIDI仕様を参照し、MIDI Associationからニュースレターを受け取るために、無料サインアップしてください。

感想

『乃諏樽慈亜』『上田式土器』うっ頭が……
『恋をするたびに傷つきやすく…』『Chase the Chance』もう一度聴きたいけど不可能だろうなあ。
ネットは過去の記録が全く残らないのが困る。

別の記事に少しだけ踏み込んだ内容もありますが、しかし全体的にはまだ速報レベルで、仕様の詳細についてはあまり公開されていません。
記事にもあるように、当初はメンバー企業だけで策定を行い、決まってから公開するという方針のようです。
なにもかもを全公開するRFC時代においては珍しい手法ですが、下手にパブリックにしすぎて手が付けられなくなるのも嫌ですからね。
簡単に更新を行えないハードウェアが密接に関わるような分野ですから、このような方針もやむを得ないところでしょう。

なお、AMEIやMMA、そしてMIDI2.0の詳細や意義などはDTMステーションの記事MIDIが38年ぶりのバージョンアップでMIDI 2.0に。従来のMIDI 1.0との互換性を保ちつつ機能強化が詳しいので、そちらを見るとよいでしょう。
むしろこの和訳が完全に不要なレベル。

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