【😱まさかの】転職活動で20社以上面談したので知見を共有したい23冬～24春【続編🤔】

前回の記事

前書き

企業の形で個人開発のノリで仕事やってるウルトラレガシー零細企業から脱出してベンチャーに行ったものの、密度の濃い長時間残業（50時間以上）が常態化しており、平常期すら回しきれず、数か月で体調を崩し退職に追い込まれたワイ。明日はどっちだ？

……ということでまさかの続編でございます。前回の記事を読んでることを前提 に、1年半経って感じた変化や、エンジニアの採用戦略について考えたこと等を中心にいろんなトピックを載せてく形になりますので、ぜひ前回の記事を読んで俺の目から見たWeb系ベンチャー/零細企業の採用市場感を掴んでから、ご覧ください。

📡観測範囲

前回から若干変わっています。

• Paiza転職を使用
• 2023年冬～2024年春に、提示年収400万～のレンジで、フロントエンド／フルスタックエンジニア枠で募集かけてる（かけてた）会社
• ビジネス形態としてはWeb系のSES/受託開発/自社サービスと幅広く
• 業務分野も医療系/建築系/不動産系/金融系/エンタメ系/その他諸々とこちらも幅広く
• 会社規模の規模は小さめ（エンジニア人数～20人以下中心）
• 関東圏中心（Uターン転職で大阪もちょっと受けましたがほぼ関東）

エンジニアリング関係

📈 node.js/TSの勢いが採用市場まで波及してきた

今回特に目立ったのはnode.jsの市場の拡大ですね。前回から1年半でこうまで変わるかと衝撃でした。
node.js案件に特化した受託ベンチャーとか、フロント/バックTS統一とかちょくちょく見かけてて、多分数年前にブラック労働の中、QiitaとかZennで宣伝がてら記事書いてたような会社さんやそこに影響を受けた会社さんが、成長して転職サイト使いだしたんだなぁと感慨深いものがありました。
前回は「TS使う会社3割ぐらいしかあらへんやんけ！」と愚痴ってましたけど、今回は割合としては4割ぐらいかな～。ただ前述のとおりフロント/バックTS統一とか経営戦略レベルでJSに倒した会社さんが目立ってて、先行きの印象としては遥かによくなった感じです。

🪨 モノリス勢（Rails/LaravelからReact/Vue吐き出してる路線）の業界への影響力は大きい

これ転職関係なしに、Qiita/Zenn界隈にいるWebアプリケーション開発関係者全員に言いたいんですが、（自分含めて）軽視しすぎていたなと思いました。
旧勢力の見苦しい悪あがき（剛速球）とかこう傍流の扱いを受けてる感が強い、バックエンドFWからReact/Vue入りコード吐き出してるモノリス勢ですけど、現実問題、多少歴史のある会社、規模の大きい会社は作り直しもできずjQuery入りコードを吐き出してた所から移行してるパターンが多く、ビジネスとして動いてるリソース（ヒト、カネ）を鑑みるとフロントエンド界隈含め業界への影響力が馬鹿にならないなと感じました。
これに関連して、TSに関して今後はシェアがちょい伸び悩むと思っていて、バックエンドエンジニア中心の組織=PHP,Rubyが一級市民の会社だとJSって二級市民なので、そこをTSに置き換えるのは難しいだろうと。開発組織もモノリスに最適化されてて、移行するのも大変、メリットも怪しい感を受けます。TSだけじゃなくてモノリスからフロント-バック分離にするか、みたいな話とも絡んでくる所なんで中々。過去の資産（しがらみ）が重いというか。とりとめもない文章で申し訳ないんですが、そういう感覚があります。
一方、バックエンドエンジニアがFW経由でVueとか触ったりした知見が溜まってきたのか、バックエンドエンジニア中心の組織におけるフロントエンジニアに対する理解が深まり、抵抗感が大分薄れた印象を受けました。 「現在の組織としてはほぼ全員バックエンドエンジニアだけどフロント詳しい人を捜してる」話とかもちょくちょく聞いたので。前回みたいに「フロントの技能はあれば嬉しいけど、専門職種としての採用はミーハーのトンデモ初心者が応募してくるからいらん」みたいな温度感の会社さんは見なかったですね。

応募者側

🗣️ 初対面の人と喋れるようになりましょう（2回目）

前回の記事でも書いたんですけど、改めてここの比重が大きい会社さん多かったですね。
正直、自分もヲタク丸出しで、自分の関心ある内容で接点があれば初対面の人相手でも大っぴらげにいくらでも喋れるけど、接点がないと「何喋ればいいか分からん」とぎこちなさMAXでお見合い状態になる類の人間なので、評価される度に違和感しかないんですけど😓
当然ですが業務上のコミュニケーションの話なので、

• 基本の礼儀作法
• 相手に対する距離感の捉え方や変え方の上手さ
• 相手の立場に対する想像力
• そこからもたらされる相手の話の内容の補完能力、分析能力、自分の意見へのフィードバック能力
• 「相手の立場を鑑みつつありとあらゆる分析を行って、どう考えても自論が正しく、反対意見を押し切った方が組織の為になる」と確信していても通らなかった場合に対する忍耐力

があれば問題ないのかなと思います。

💪 事業内容への関心の高さや、開発メンバーや上層部の性格マッチングを重めに見る企業が多いので逆に落とされてもクヨクヨするな

開発メンバーとの面談で話盛り上がって是非来てくれとなっても、上との面談でなーんか噛み合わずに落とされるパターンが何度かあった末の結論ですね。マジで「ノリが合わん」レベルで落としてるだろみたいな会社もいくつか……。（paiza転職の選考結果理由欄に適当なこと書かれすぎて閉口しながら）
選考過程で複数人と会うわけですが、社長が気の合う人間を採用する→そうして集められて会社を盛り立てた上層部が気の合う人間を採用する……のループで、社長含めて社員が何かしら性格的に似通ってるみたいな光景も何度か見ました。
ただ自分も零細企業畑が長いので 「小さい組織でウマが合う人間集めてコミュニケーションコスト下げる強さ」 は身に染みて分かってるので、この採用戦略に対する批判はしません。弊害も見てきたので、ある程度規模が大きくなってきた/長期になってきたら止めた方がいいと思いますが。　

🌃 長時間残業（45時間越え）が常態化してる企業は減りました

前回の転職活動でも察してはいましたが今回は断言します。
採用活動できないレベルの経営状態ならいざしらず、採用活動しているレベルの企業からは消えましたし、そうでないと採用レースで勝負になりません。
前職を辞めた経緯から今回残業時間にはシビアに見ていて、現場方の担当の人とも腹を割って話しあったんですが、結論から言うと、総社員10人以下のベンチャー企業はまだ多少残ってる感はあります。自分も零細企業畑が長いので、現実も知ってるし理解もある方なので悪く言うつもりはないです。

採用側

🫣 創立10年以上経ってる零細企業がベンチャーを自称するのは恥ずかしいんで止めた方がいい

ベンチャー企業の定義が曖昧な所があるとはいえ、流石にねぇ。正直僕の感覚だと言っていいの6～7年ぐらいまでじゃないでしょうか。イメージ戦略として言いたいのは分かるけど流石に見苦しすぎです。僕がこれまで見た中で一番酷かったのは 創立15年超えてるベンチャー企業（自称） ですね。
こういうのって見えっぱりのワンマン社長が採用広告戦略に口出して、担当者もドン引きしながら逆らえずに言ってるイメージがあります（遠い目）

📝 自分たちが「現在の」転職市場について詳しくないのを自覚しろ。採用者/応募者から最新の転職市場についてキャッチアップして選考過程についてフィードバック貰え！

前回の記事の「変なことしない」にも通ずるものがあるんですけど、「選考どうでしたか」的な感じで曖昧に聞いてるとこがちょっとあったかな～という感じで、積極的にやってる会社は全然なかったですね。正直やったら他社と差が出るポイントだと思ったので、俺が起業したら絶対にやります。（断言）
特に零細なんて何かと伝手も少ないので、社長とかの横の繋がりとか、あとは転職サービスの営業とのやりとり？で漏れてくる話を元に何となく/手探りで求人かけてるとこがほとんどでしょうに、なんで最新の知見を持ってる採用者なり応募者で採用してからそのあたり情報収集しないのか疑問でしかないですね。ペライチのQ&Aシートみたいなの作って書かせて「うちの選考過程、他社と比べて変なことやってなかったですか」「相場観おかしくなかったですか」の2点吸い上げるぐらいでも全然違うと思うし、こう採用側の心理的にも全然違ってくると思うんですよね。

今回の転職活動で相場観が一番ぶっ壊れてた会社さんは 「年収350万（みなし残業代45時間込み）でNext.js実務経験ありでバリバリ開発できる人が欲しい」 とか抜かしてたとこですね。他にも色々狂ったこと（相場に対し要求パフォーマンスが異常に高い）こと言ってて、多分若い子が急激に伸びたか、こう金銭よりやりがい重視の大当たり人材を引き当てた結果、相場観が破壊されたんだなと生暖かい目でドン引きしました。ギャンブルで一山当てて金銭感覚破壊されて身を持ち崩す的なw 俺の感覚からすると最低あと100万積んでから寝言は言えって感じでしたけど。まぁ自覚するまでは苦戦するでしょうね……

後書き

もういい年なので、転職せずに済むように頑張ります……。