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PostgreSQL on KubernetesAdvent Calendar 2018

Day 5

#5 pgadminから接続してみる

Last updated at Posted at 2018-12-04

本記事はPostgreSQL on Kubernetes Advent Calendar 2018の5日目です。
昨日は「PostgreSQL on Kubernetesのインストール」ということで、Rook上にPostgreSQLを構築し、KubernetesレベルやCephレベルで構築状況を確認しました。

本日は以下のツールを同じKubernetesクラスタ内に構築し、実際にデータベースとしての操作を試していきます。

  • pgadmin (PostgreSQLの定番GUIツール)
  • pgbench (PostgreSQLのベンチマークツール)

TL;DR

  • PostgreSQLの定番管理ツールpgadminをKubernetes内で使ってみよう。
  • クラスタ内のPostgreSQLにはサービス名で接続できるよ。
  • ユーザとデータベースもGUIで楽々作成。

必要な構成

これまで述べた構成と同様ですが、pgadminとpgbenchを同梱したポッドを以下のツール用サーバに導入します。

  • 1台のツール用サーバ。Kubernetes上でラベルとして、type=node.mon.bench が付いていること

pgtoolsの導入

#3でクローンしたものと同じリポジトリを使い、pgtoolsのディレクトリに移動します。

$ cd ./postgres-on-k8s/postgres-install/bench-tools

pgtoolsをデプロイして確認します。

$ kubectl apply -f pgtools.yaml
deployment.apps/pgtools created
service/pgadmin4-nodeport created

$ kubectl get deployment -o wide
NAME      DESIRED   CURRENT   UP-TO-DATE   AVAILABLE   AGE       CONTAINERS         IMAGES                                  SELECTOR
pgtools   1         1         1            1           2m        pgbench,pgadmin4   tzkoba/pgbench:0.1,dpage/pgadmin4:3.3   app=pgtools

pgtoolsの1ポッドにpgbenchとpgadmin4の2つのコンテナが入っていることが分かりますね。

pgadmin4はこちらのDockerイメージを使っています。
pgbenchは今回のためにCentOSのイメージにPostgreSQL 10のクライアントをインストールしたものを利用しています。

pgadminを使ってみる

今回はpgadmin用にNodePortのサービスを構築していますので、まずはそのポートを確認しましょう。

$ kubectl get svc
NAME                TYPE        CLUSTER-IP      EXTERNAL-IP   PORT(S)        AGE
pgadmin4-nodeport   NodePort    10.43.207.114   <none>        80:32273/TCP   8m

ここでは32273となっているので、http://サーバのグローバルIP:32273 で接続するとログイン画面が表示されます。
image.png

ログイン時の「Email Address」と「Passwordはpgtools.yaml内に環境変数として設定されているので、お好みに応じて修正をして下さい(初期値はいずれもpgadmin)。

では、第4回に構築したPostgreSQLのデータベースに接続しましょう。
pgadminログイン後の画面で左上の「Servers」を右クリックし、「Create」-「Server」をクリックします。
image.png

DB接続用のプロパティを以下のように入力し、「Save」で設定します。
image.png

以下の3つは第4回の構築時に使用したpg-rook-configmap.yamlの値と同じにする必要があります。

  • Maintenance daatabase
  • Username
  • Password

そして、ここではホスト名に pg-rook-sf.default.svc を指定していることにも注目です。
Kubernetes内ではサービス名により名前解決ができるようになっており、[サービス名].[名前空間].[svc]で今回構築したデータベースにアクセスできます。
(今回はStatefulSetを使っており、Headless Serviceによるポッド名での名前解決も出来ますが、その説明は別の機会に。)

ユーザとデータベースを作ってみる

次回以降ではpgbenchを使いますので、その準備として以下を構築しておきます。

  • benchユーザ
  • benchデータベース

まずはユーザを作ります。
先ほどのpg-rook-sfへの接続をSaveしていれば、そのままデータベースに接続されているはずです。
その状態で「pg-rook-sf」-「Login/Group Roles」-「Create」-「Login/GroupRole...」と辿ってクリックして下さい。
pgadmin-create-user.PNG

ユーザ作成画面が開きますので、「Name」をbenchとして下さい。「Definition」にパスワード設定欄がありますので、こちらはご自由に。
pgadmin-setting-user1.PNG

もう一つ、「Privileges」タブの「Can login?」をONにしておかないとログインできないのでここも設定しておきます。「Save」を忘れずに。
pgadmin-setting-user2.PNG

ユーザが出来たら、次はデータベースの作成です。
「pg-rook-sf」-「Databases」-「Create」-「Database...」と辿ってクリックして下さい。
pgadmin-create-database.PNG

以下の入力画面で「Database」をbench、「Owner」もbenchとしたら「Save」で完了です。
pgadmin-create-database2.PNG

まとめ

今回はpgtoolsを導入し、GUI管理ツールであるpgadmin4をコンテナとしてKubernetesクラスタ内に構築してみました。
このあたりが公開されているDockerイメージから簡単にできるのも、PostgreSQL on Kubernetes構成のメリットといえますね。

次回は本日までの準備を踏まえて、pgbenchの使い方を紹介しようと思います。

よろしくお願いします。

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