FileMaker Advent Calendar 2015 25日目、ラスト記事です。
FileMakerの良さと改善して欲しいところを改めて考えてみました。
FileMakerの良さ
見たままのレイアウトで画面を表示できる
これ、非常に大事ですよ。
FileMakerどっぷりの方は想像できないと思いますが、WebサイトなどはWebデザイナーがデザインした画面をそのまま使うことはできません。画像形式で納品されるので、HTMLコードに書きおこさないとなりません。
自動でやってくれるソフトもありますが、そこを業者に頼むととんでもなくお金がかかります。
なので、自力でやっているWebエンジニアもいます。
スクリプトを組まなくても動いてくれる
自分でコードを書かなくてもすでに用意されている関数をポチッとするだけで大体機能するんですから、ありがたいです。
他言語ではだいぶ楽になりましたが、キーボードを打って自分でスクリプトを指定したり書いたりします。
画面設計もスクリプトも一つのツールでできる
「これ一つで」誰でもシステムが作れる幸せ!
あれこれツールを用意しなくても一人で一つのツールで仲間と会話できるので、意思疎通が楽ですよね。
デザインリポートが自動でできてくれる(Advancedバージョン)
他言語の機能には負けている感はぬぐえませんが、レイアウトやスクリプトなど自分が作ったものについて自動でリポートしてくれるので、最低限の開発仕様として使えるところがいいですよね。
あまり考えなくてもデバイス対応ができる
これもステキです。
関数が用意されているので、デバイス用のレイアウトとスクリプトでちょっとコントロールするだけでデバイス対応ができるのは、短期間開発、短納期を実現できる一つの理由だと思います。
まだまだありますが、ここら辺で改善して欲しいところも。
改善して欲しい
スクリプト環境をもっと強固に
すみません、他言語出身ですので、スクリプト開発環境があまりに貧弱なのに愕然としました。
会社の片隅でちょっとしたツールを作るには不便はないと思いますが、仕事としてガリガリ書く場合はとてもじゃないけど貧弱すぎますので、Advancedバージョンだけでもいいので他言語開発環境あたりまでボトムアップしてほしです。
リポジトリがない
つまり、世代管理ができないんですよね。
世代管理をするのにお高いツールを別途買うなんて、他言語ではほとんどありえません。
GitやCVS,Subversionを始めとするリポジトリで差分管理ができるようになってほしいです。
こちらもAdvancedバージョンだけで十分だと思いますので、ぜひとも整えて欲しいところです。
複数人開発に対応してほしい
FileMakerは一人で開発する分にはなにも考えずにサクサクできますが、同じシステムを複数人で開発するときに誰かが使っているから更新できないとか、レイアウトやスクリプトを分散開発できない(ファイルをサーバにアップして共有指定すればなんとかなるけど)とか、ちょっと勘弁して欲しいです。
大きなシステムをFileMakerで使うことも多くなってきた昨今、複数人開発を考慮して欲しいです。
みなさんも他の視点から諸々あるかと思いますが、ぜひともFileMakerの製品アイディアに登録して実現を心待ちにしましょう。
今年もFileMaker Advent Calendarを書かせていただき、ありがとうございました。
結局最後まで独走でしたが、とても楽しく記事をかけました。
来年もFileMakerの記事を書けるとうれしいな、と思っています。
では、また来年!