さて、小さなシステムではFileMaker(FM)だけで済みますが、FM以外で作られたシステムに追加でFMシステムを作る場合、ESS接続が便利ですが、ここで注意することがあります。
それは、FM以外のシステムで使っているDBの変更です。
既存システムのエンジニアからきちんと連携できていれば開発前に解決できますが、開発が始まってから「変更しましたよー」なんていきなり振られたらこの上なくめんどくさいです。
例えば、MySQLで作られた既存システムで2DBを運用しているとします。
system1(テーブル:category,user)
system2(テーブル:customer)
もし、連携不足でsystem1にあったuserをsystem2に入れられたとします。
つまり、以下のように変更された場合です。
system1(テーブル:category)
system2(テーブル:customer,user)
この場合、userテーブルは連結が取れなくなり、システム的に非常に困りますね。
リレーションの張り直しが発生します。
スクリプト等には問題ありませんが、たくさんのテーブルをESS接続している場合、その張り直し作業と確認作業が膨大になるのは目に見えています。
お客さん都合とはいえ、これで開発の手間が増えてしまうのは困るので、ぜひとも開発に入る前にFMから接続する際の特性(リレーション)を理解してもらう必要がありますね。
他システムと手をつなぐ便利なESS接続。
システムの世界が広がる便利なツールなだけに、最初が肝心です。