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FileMakerAdvent Calendar 2024

Day 8

【FileMaker】在庫引当を表示しよう

Last updated at Posted at 2024-12-08

前回の記事では、在庫引当のスクリプトを実装しました。

今日は、在庫引当を表示するレイアウトについてです。

前提条件

前回の記事を参考に、リレーションシップグラフを組んでおきます。
テーブルのフィールドを載せていなかったので、こちらで載せておきます。
実際に追加したのは、赤枠のフィールドになります。

マスタテーブル

商品情報

スクリーンショット 2024-12-08 16.40.33.png

顧客情報

顧客情報は、在庫引当表には直接関係しませんが、流れとして実装しました。
必須ではないです。
スクリーンショット 2024-12-08 16.40.42.png

トランザクションテーブル

注文情報

スクリーンショット 2024-12-08 16.40.09.png

注文情報_明細

スクリーンショット 2024-12-08 16.40.19.png

ルックアップするフィールドは、注文情報_明細行で注文があった商品を追加する際の自動追加になります。
リレーションシップグラフを先に作成しておくのを忘れずに。
スクリーンショット 2024-12-08 16.46.41.png

履歴情報

在庫履歴情報

在庫履歴情報は、ここでは在庫数を計上=1レコードという設計にしています。
スクリーンショット 2024-12-08 16.41.31.png

在庫履歴の持ち方として、在庫1個=1レコードとするやり方もあります。
小規模で在庫数が少ない場合や在庫が一点ものの場合は在庫1個=1レコードのやり方で、在庫を引き当てる(売れた)場合、売れた個数分だけ在庫レコードを引き当てる、というやり方になります。
このやり方は、在庫が多い場合はレコード数が爆発的に増えますが、引当を戻す(販売した商品が返品されたなど)場合、何個分の何個のレコードを戻す、などの処理が簡易的になる、という利点があります。

どちらでも在庫の引当ができますが、現場に応じて使い分けてみてください。

レイアウトの設計

注文管理画面

今回はサンプルなので、1画面に1注文という構成にしてあります。
レイアウトの表示は、「フォーム形式」です。
スクリーンショット 2024-12-07 20.49.19.png

一覧と詳細に分けたい場合は、一覧の画面を追加すると使い勝手が良くなると思います。

こういう画面ですが、
スクリーンショット 2024-12-08 16.55.21.png

色々重なってます。
スクリーンショット 2024-12-08 16.56.16.png

今回は、在庫引き上げを表示するという趣旨なので、解説は軽くに留めておきます。

基本的には、注文情報の明細行に「引当」ボタンが実装されていれば、在庫引当が実行できます。
スクリプトの内容は、前回の記事を参考にしてください。
スクリーンショット 2024-12-08 16.57.51.png

リレーションシップグラフでは、下の赤枠部分のリレーションシップで実現しています。
スクリーンショット 2024-12-07 22.05.41.png

在庫履歴管理

スクリプト

こちらは、商品番号順で表示したいので、スクリプトをもう一つ作っています。
たった1行ですが、大事です。
スクリーンショット 2024-12-08 17.06.02.png

作成したスクリプトは、在庫履歴管理のレイアウトのスクリプトトリガに設定します。
onLayoutEnterスクリプトトリガは、このレイアウトに遷移するとき、実行されます。
スクリーンショット 2024-12-08 17.06.21.png

レイアウト

一覧一つで実装する場合

在庫履歴管理は、一覧で実装しました。
こちらは、注文情報管理とは違い、レイアウトの表示は「リスト形式」で構成しています。
スクリーンショット 2024-12-07 22.15.36.png

運用的には、商品名一覧と在庫履歴の詳細の2レイアウトにした方が、取引が多くなって目的の商品の履歴が見つからない、ということがなくなると思います。

このレイアウトのリレーションシップグラフでの構成は、以下になります。
レイアウトに表示するのに必要な、リレーションシップになります。
スクリーンショット 2024-12-07 22.05.47.png

リストでは、パートの設定で「商品番号」を小計ソート対象として追加しています。
これを設定し、ソートをかけることで、商品番号順にレコードが並んでくれるわけです。
スクリーンショット 2024-12-08 17.13.31.png

入出荷区分と在庫数表示では、条件付き書式を設定しています。
入荷は青、出荷は赤です。
スクリーンショット 2024-12-08 17.13.57.png
スクリーンショット 2024-12-08 17.14.08.png

在庫管理を一覧と詳細に分ける場合

おまけです。
先にお勧めした、一覧と詳細に分けて実装する方法です。

一覧は、小計行のみ、詳細は、集計行の履歴が表示されます。
スクリーンショット 2024-12-08 17.47.30.png

一覧

先に紹介した在庫履歴管理レイアウトを応用して、パート設定からボディ行を削除します。
詳細画面へ遷移するボタンを追加するのみです。
スクリーンショット 2024-12-08 17.52.25.png

詳細

詳細画面は、一覧と逆で、パート設定から小計行を削除して実装します。
一覧へ戻るボタンも追加しましょう。
スクリーンショット 2024-12-08 17.53.16.png

まとめ

在庫引当のレイアウトは、現場ごとにバリエーションがあります。
現場で何を優先して表示すると仕事がスムーズにいくのか、というニーズをもとに、在庫関連の実装をしてみてくださいね。

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