はじめに
Oracle Analytics Cloud(OAC)では、データ分析する際の対象となるデータのかたまりを「データセット」といいます。
リレーショナルデータベースのデータや、ローカルに保存されているExcelファイルをデータセットとして扱うことができます。
分析しやすいように、関数などを使ってユーザが自分で(セルフサービスで)データを加工することもできますが、OACがデータの内容をチェックして加工を提案することがあります。
ユーザはクリックするだけで、データを充実化させることができます。
何をやってくれるか?
アップロードしたデータに基づいて様々な提案をしてくれます。
OACによる提案の例
データ | 提案例 |
---|---|
日付データ | 年や月などへの分解を提案 |
空白などで区切られた文字列 | 分割を提案 |
国名(英語) | 首都、人口、言語、面積などの追加を提案 |
クレジットカード番号 | 難読化を提案 |
次のようなExcelファイルを準備してみました。
国 |
---|
Japan |
China |
US |
このExcelファイルをデータセットとしてアップロードします。
右側にデータ加工の提案が表示されます。
気に入ったものをクリックすると、データセットに列が追加されていきます。
最後に「適用スクリプト」をクリックして、確定します。
可視化してみる
エンリッチ(充実化)したデータを活用して、マップを作ってみました。
その他の例
データが半角空白で区切られていた場合
これは氏名データですが、姓と名が半角空白で区切られていたため、前半部分と後半部分の分割(抽出)を提案されました。
※氏名はすべて架空のものです。もし同姓同名の方がいらっしゃたらすみません。
提案を受け入れてみたところ、姓と名に分割することができました。
メールアドレスを見つけた場合
日付データを見つけた場合
特に何も提案されない列
都道府県データが格納された列に対しては、特に何も提案はありませんでした。
いろいろなタイプの列に対して、何が提案されるかを試してみるのも面白いと思います。