はじめに
Oracle Analytics Cloud(OAC)の表ビジュアライゼーションを作成したときに、連番をつけたくなることがあります。
計算式で連番をつけられるかどうか試してみます。
今回使用するデータ
Jリーグの公式サイトで公開されている、2022年の明治安田生命J1リーグの順位表をExcel化しました。
データセットの作成
OACにログインし、作成したExcelファイルをアップロードしデータセットとします。
ExcelファイルをOACのブラウザ画面にドラッグ&ドロップし、内容を確認したら「ビジュアル化」をクリックします。
ワークブックに表を追加
一番上の項目である「クラブ名」をクリックして選択します。
シフトキーを押しながら、一番下の項目「得失点」をクリックして、全部の項目を選択します。
右クリックして、「ビジュアライゼーションの選択」をクリックします。
「表」をクリックします。
連番を表示するための計算を追加
「マイ計算」を右クリックし「計算の追加」をクリックします。
「名前」を「順位」とし、次の式を入力してから「保存」をクリックします。
rsum(1)
作成した計算を「クラブ名」の上に表示します。
「勝点」をクリックして、勝点の多い順に並べ替えをします。
完成です。
もう一つの方法
便宜上、計算式には「順位」という名前をつけましたが、実際には1番上の行から連番されるだけなので、順位を示すためには適切な並び順を指定する必要があります。
例えば、勝点を昇順に並べ替えるとこんな感じになります。
そこで、別の方法を試してみます。
「表」から「順位」を削除して、代わりに「勝点」をドラッグ&ドロップします。
追加した「勝点」をクリックして、「集計(デフォルト)」から「ランク」を選択します。
プロパティで、「RANK 勝点」のヘッダー表示をカスタムにして「順位」と入力します。
今度は、勝点で昇順ソートしても勝点に基づいた正しい順位が維持されました。
計算式で「rank(勝点)」という式を入力することで、「勝点」メジャーの集計方法を「ランク」に変更するのと同じ結果を得られます。