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Oracle Analytics Cloud:セルフサービス分析のチュートリアル

Last updated at Posted at 2022-08-09

1. はじめに

Oracle Analytics Cloud(OAC)のセルフサービスBI機能を使用した分析のチュートリアルを作ってみました。
はじめての方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
Oracle Analytics Cloud:はじめてのビジュアライゼーション

できあがりのイメージです。
OACTutorial2b.gif

2. 準備するもの

Oracleが公開しているサイトからサンプルデータを入手して、OACにインポートします。
サンプルの「Sample Order Lines」データセットが既に手元の環境にある場合は、このステップはスキップしてください。

2.1 サンプルデータを手に入れる

Oracle Analytics Examples Library
に移動し、「OA Vanilla Samples」をダウンロードします。ダウンロードには、無料のアカウント登録が必要となります。
image.png
ダウンロードした、OAvanillaSamples.zip を展開すると「Fun with Colors.dva」というファイルがあるので、これをインポートします。

2.2 dvaをインポートする

OACにログインします。
「ページメニュー」を開いて「ワークブック/フローのインポート」をクリックします。
image.png
「Fun with Colors.dva」をドラッグするか、「ファイルの選択」ボタンをクリックしてファイルを選択します。
image.png
「インポート」ボタンをクリックします。
image.png
しばらく待つと、このように表示されるので「OK」をクリックします。
image.png

2.3 インポートできたかどうか確かめる

「カタログ」メニューで、「Fun with Colors」というワークブックがインポートされているのがわかります。
image.png
また、「データ」メニューでは「Sample Order Lines」データセットがインポートされているはずです。
image.png

3. 新規のワークブックを作成する

ワークブックとは、様々に可視化したデータを保存しておく単位です。
Excelのワークブックと同じようなものと考えてください(名前も同じですし)。
ワークブックを新規作成する方法は、2つあります。

  • 「データ」メニューを開き、「Sample Order Lines」データセットをクリックします
    クリックしたデータセットを読み込んで、新しいワークブックが作成されます。
    image.png
  • 「新規」ボタンをクリックし「ワークブック」を選択します
    使用するデータセットとして「Sample Order Lines」を選択します。
    image.png
    image.png

作成されたワークブック
image.png

4. 円グラフを作ってみる

コントロールキーを押しながら「Prodct Sub Category」と「Profit」をクリックします。
2つを選択した状態で右側にドラッグ&ドロップします。
image.png
「Product Sub Category」が属性、「Profit」がメジャーなので、自動的に棒グラフを作成してくれました。
image.png
自動作成された「棒」から、別の形式に変更します。
ビジュアライゼーションを選択した状態で「自動ビジュアライゼーション(棒)」をクリックします。
image.png
「円」をクリックします。
image.png
棒グラフが円グラフに変更されました。
image.png

5. 地図にデータをマップしてみる

続いて、「Profit」だけを円グラフの右側にドラッグし、緑の太い線が表示されたところにドロップします。
image.png
メジャー項目を単独で選択したので、自動的に「タイル」ビジュアライゼーションが採用されました。
「自動ビジュアライゼーション(タイル)」をクリックします。
image.png
「マップ」に変更します。
image.png
地図上の位置を示す情報が足りないので、このように表示されます(まだ「Profit」しか選択していません)。
image.png
「City」を「カテゴリ(場所)」にドラッグ&ドロップします。
image.png
「マップ」ビジュアライゼーションのプロパティで、背景マップを「OpenStreetMap」に変更します。
image.png
このようになりました。
image.png

6. ウォーターフォールで売上推移を分析してみる

日付列である「Order Date」を展開し「年」をクリックします。コントロールキーを押しながら「Sales」メジャーも一緒に選択して円グラフとマップの下にドラッグ&ドロップします(緑の太い横棒が表示される場所)。
image.png
デフォルトで作成される折れ線を変更します。
「自動ビジュアライゼーション(折れ線)」をクリックし「ウォーターフォール」を選択します。
image.png
「ウォーターフォール」ビジュアライゼーションの「詳細」に「Customer Segment」をドラッグ&ドロップします。
image.png
こんな風になりました。
image.png
2013年から2014年にかけて、売上高は少し増えています。売上高の増減の内訳は、先程「詳細」にドラッグ&ドロップしたCustomer Segmentで説明されます。
全部で4つある顧客セグメントのうち、Small Businessだけが大きく落ち込んでいることがわかります。他のセグメントの健闘により最終的には前年を上回りました。
同様のことが、2014年から2015年にかけてのHome Officeについても言えます。
image.png

7. 条件選択できるようにしてみる

製品カテゴリを一覧表示して、クリックした場所でフィルタが適用されるようにします。
「Product Category」列を一番左(円グラフの左)にドラッグ&ドロップします。
image.png
「自動ビジュアライゼーション(表)」をクリックして「リスト」を選択します。
image.png
タイトルの左側のフィルタアイコンをクリックします(「フィルタとして使用」のオン・オフが可能です)。
image.png
3つある製品カテゴリのいずれかをクリックすると、他のビジュアライゼーションにフィルタが適用されます。
image.png
できあがりのイメージです。
image.png

8. ワークブックを他のユーザと共有してみる

ここまでの作業内容を保存します。
画面右上の「保存」アイコンをクリックします。
image.png
「すべて」をクリックします。
image.png
「共有フォルダ」をクリックします。
image.png
「新規フォルダ」ボタンをクリックします。
image.png
任意のフォルダ名を入力し「作成」をクリックします。
image.png
作成したフォルダに移動してワークブックの名前を入力し、「保存」をクリックします。
image.png
「関連アーティファクトの共有」というウィンドウが表示されますが、これは「Sample Order Lines」データセットが他のユーザから参照できない設定になっているためです。
「保存」をクリックして「BI Consumer(一般ユーザ)」「BI Service Administrator(管理者ユーザ)」に読み取り権限を付与します。後で、手動で個別に権限付与することも可能です。
image.png
保存完了後、「戻る」をクリックします。
image.png
カタログメニューで保存されていることを確認し、「検査」をクリックします。
image.png
「アクセス」タブで権限の付与状況が確認できます。
データセットでも同様のことが可能です。
image.png

9. 保存したワークブックを開く

保存したワークブックをクリックして開きます。
image.png
「プレビュー」モードで開かれた場合、「編集」モードに移行することで各種編集操作が可能になります。
image.png

読み取り権限しかないユーザは編集モードに切り替えることはできません。

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